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【Tottenham×MAN.UTD】ロリスがビッグセーブ連発!攻めたマン・ユナイテッドは悔しいドロー!

マンチェスター・ユナイテッドは5位、トッテナムは8位。フライデーナイト開催となったプレミアリーグ30節の一戦は、来季のCL出場権を争うサバイバルゲームです。ジョゼ・モウリーニョ監督率いるトッテナムは、ハリー・ケインとソン・フンミンが復帰しています。今季プレミアリーグ11ゴールのエースの背後にラメラとベルフワインの姿があり、中盤センターにはシソコとハリー・ウィンクス。ロリスの前にセルジュ・オーリエ、ダヴィンソン・サンチェス、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィスという布陣です。中断前は負傷者だらけだったのを思い出せば、指揮官にとって6月開催は悪くない流れなのではないでしょうか。

対するマンチェスター・ユナイテッドは、ポール・ポグバがベンチスタートです。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターにフレッジとマクトミネイ、2列めにラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ダニエル・ジェームズ、最前線にマルシアルという布陣です。キックオフから優位を築いているのはアウェイチーム。3分にノーステップで浮かしたブルーノ・フェルナンデスのFKは秀逸でしたが、落下点にいたラシュフォードは競り勝てず、ボールは左ポストの外に消えていきます。

マクトミネイとフレッジがめまぐるしくポジションを変え、速いパスワークを志向しているマン・ユナイテッド。引いて構えるスパーズは、ハリー・ケインとソン・フンミンを活かすカウンター狙いです。13分のソン・フンミンのミドルはデ・ヘアの正面。両者とも、縦に入るボールに対するチェックが厳しく、ハリー・ケインとマルシアルがプレイするチャンスがありません。22分、右サイドから崩しにかかったマン・ユナイテッドは、戻しを受けたブルーノ・フェルナンデスがダイレクトで中央へ。ダヴィンソン・サンチェスのクリアが逸れて左のラシュフォードがダイレクトで叩きますが、ロリスが足でストップし、最初のピンチをしのぎました。

25分、ボックス左で10番からもらったブルーノ・フェルナンデスの左足シュートはGKの正面。2分後、先制はホームチームです。ハーフライン付近でルーズボールを拾ったベルフワインが強引にドリブル突破。フレッジとマグワイアをちぎったオランダ人のフィニッシュは強烈で、名手デ・ヘアの手を弾いてネットに突き刺さりました。29分にフレッジが右から巻いたFKは、頭を突き出したラシュフォードがうまくコントロールできず。ベルフワインが右からスプリントした31分のアタックは、ファーで待っていたソン・フンミンにクロスが通るも、フリーで放ったヘディングはデ・ヘアの美しいセービングが阻みました。

追加タイム2分、ブルーノ・フェルナンデスが中央から放った無回転シュートはロリスががっちりキャッチ。攻め続けたマン・ユナイテッドはシュートに持ち込めず、1-0で後半に突入します。立ち上がりからラッシュのアウェイチームは、ラストパスが味方に通りません。53分、右からのクロスに反応したラシュフォードが頭でコースを変えますが、ニアポストの左にアウト。2分後、マルシアルが右に流したボールを直接叩いたブルーノ・フェルナンデスの一撃は、クロスに滑ってポストすれすれを抜けていきました。

スールシャール監督が動いたのは62分。ダニエル・ジェームズとフレッジを下げ、グリーンウッドとポグバで勝負です。64分、ポグバのパスをボックス手前で受けたブルーノ・フェルナンデスは、鋭いターンから右のマルシアルにラストパス。決定的なシーンでしたが、右足のシュートにエリック・ダイアーが飛び込み、こぼれ球はロリスが押さえます。66分にルーク・ショーのグラウンダーがマルシアルの足元に届くと、左足のシュートはロリスが左手を伸ばしてビッグセーブ。ポグバの登場で攻めに厚みを増したマン・ユナイテッドは、徹底的に左を崩そうとしています。

71分、モウリーニョ監督の最初のアクションは、ベルフワインとラメラに代えてジェドソン・フェルナンデスとロ・チェルソ。78分、スールシャール監督はリスクを承知で、マルシアルとリンデロフをイガロ&マティッチという大胆采配です。80分、ポグバが見せてくれました。右サイドでキープし、巧みなタッチでエリック・ダイアーをかわしてゴールライン沿いを進むと、CBが後ろから押してしまい、ジャッジはPK。ブルーノ・フェルナンデスが左隅に決め、マンチェスター・ユナイテッドがついに同点に追いつきました。

86分、ポグバの素晴らしいロングフィードが左でフリーのラシュフォードにピタリと合いますが、ダヴィンソン・サンチェスが必死に戻ってシュートを阻止。ドローで終わるわけにはいかないスパーズも攻めに出ますが、セットピースで工夫がなく、デ・ヘアを慌てさせることができません。90分にブルーノ・フェルナンデスが引っかけられたとしてPKを指示したジョナサン・モスは、VARで自らの間違いを認めました。終了間際にイガロのパスを右で受けたグリーンウッドは、クロスに打った右足のフィニッシュを外して顔をゆがめています。

両者痛み分けの1-1ドロー、シュート数は9対13、ポゼッションは37対63。ポグバが入ってから、サイドを崩すという意志が明確になったアウェイチームは、勝てる試合だったと悔やんでいるのではないでしょうか。素晴らしいセービングを連発してチームを救ったロリスと、ここぞというシーンでポジショニングを間違えなかったスパーズの最終ラインを称えたい一戦。マンチェスター・ユナイテッドは、目標の3ポイントを得られなかったものの、白いシャツを振り回した中盤のスピーディーなパスワークに手応えを感じたのではないかと思います。残る試合は8つ。2年ぶりのTOP4フィニッシュに向けて、まずまずの再開初戦でした。


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“【Tottenham×MAN.UTD】ロリスがビッグセーブ連発!攻めたマン・ユナイテッドは悔しいドロー!” への2件のフィードバック

  1. ルーニー より:

    失点シーンのマグワイアが酷すぎます。
    デヘアも、まあ仕方ないかな。グリーンウッドとイガロはもう少し早く見たかったです

  2. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    ポグバはやはり特別ですね。ラシュフォードへ届けたアーリークロスに鳥肌が立ちました。

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