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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Everton】オリギ&シャキリ!代役が躍動したリヴァプールがダービー圧勝!

プレミアリーグ15節はマージーサイドダービー。首位を快走するリヴァプールは、フィルミーノとサラーがベンチスタートという大胆なターンオーバーでライバルとの対決に臨みます。GKアドリアン、DFアーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ミルナー、ララナ。最前線はマネ、オリギ、今季プレミアリーグ初先発のシャキリという並びです。キックオフから2分、ファン・ダイクのロングフィードが左のロバートソンに届き、クロスがマネに届きますが、ミナと競り合いながらのヘディングシュートはクロスバーの上。ポゼッションを取るレッズに対して、引いたエヴァートンは速攻狙いでしたが、6分に決まったプレミアリーグ首位チームの先制ゴールは鮮やかなカウンターでした。

ボックス内のロバートソンがこぼれ球をヘッドでクリアすると、ララナが左のマネを走らせます。ドリブルで上がった10番は、マイケル・キーンの外からオリギの足元に入る絶妙なスルーパスをフィード。快足アタッカーが抜けた瞬間、エヴァートンのCBコンビが力を抜いて諦めるのがわかりました。ピックフォードを抜いたオリギが無人のゴールに転がし、1-0。アンフィールドの後押しを受けて、ホームチームが主導権を握っています。

11分にファン・ダイクのロングフィードでマネがラインの裏に出ますが、切り返しをカットされてシュートに至らず。エヴァートンは精度の低いロングボール頼みになっており、ことごとくデヤン・ロブレンに拾われています。17分、アーノルドの完璧なサイドチェンジがマネに通り、中に斬り込んだ10番がボールの勢いを殺した縦パスでシャキリをフリーにします。ピックフォードと1対1になった小柄なレフティが冷静に脇を抜き、今季プレミアリーグ初ゴールをゲットしました。

2-0とされたエヴァートンは、21分のショートコーナーを活かします。イオビが右から入れたクロスを、ニアにいたマイケル・キーンがトラップ。デヤン・ロブレンがスリップしてしまい、ここまで冴えなかったCBが鬱憤を晴らすように右足でネットに突き刺しました。25分、イオビのスルーパスでカルヴァート=ルーウィンがファン・ダイクの裏に飛び出しますが、プレミアリーグNo.1のCBに体を寄せられ、シュートは右に外れます。31分、デヤン・ロブレンのロングフィードで、またしてもマイケル・キーンが裏を取られます。つま先でトラップしたオリギは、ピックフォードのポジションを見て届かないコースにループシュートを浮かしました。

マルコ・シウヴァ監督は35分にシディベを下げ、ベルナルジでテコ入れを図ります。40分にボックス手前のイオビが左隅を狙いますが、アドリアンを騙せず、中途半端なキックになってしまいます。44分、ボックス右からリシャルリソンがグラウンダーを入れると、カルヴァート=ルーウィンの前に入ったデヤン・ロブレンがぎりぎりでクリア。CKをファン・ダイクがヘッドでクリアすると、マネとのパス交換でアーノルドが左からドリブル突破を図り、ゴールが見えたところで脇にいたマネに預けます。左足のコントロールショットが左隅に吸い込まれ、4-1。レッズの圧勝と思いきや、47分にベルナルジのクロスをリシャルリソンが肩で押し込み、前半だけでトータル6ゴールの乱打戦となりました。

プレミアリーグ2019-20シーズンで、リヴァプールが2失点を喫したのは初めてです。ユルゲン・クロップは守るのか、奪うのか。後半の立ち上がりは互角の展開。52分のディーニュのFKは、右に切れていきます。60分、マルコ・シウヴァ監督の2枚めはカルヴァート=ルーウィンをモイーズ・キーン。CKに競り勝ったリシャルリソンのヘッドは、アドリアンの正面です。中盤でのせめぎ合いが続く展開は、プレミアリーグ首位チームの望み通りでしょう。65分のトム・デイヴィスのミドルシュートは、アドリアンが余裕をもってキャッチしました。

69分、シャキリの素晴らしいラストパスが、中央から上がったマネに届きますが、2人にチェックされたアタッカーはトラップをミス。73分にトム・デイヴィスがシュナイデルランに代わると、クロップ監督はララナとオリギを下げ、フィルミーノとヘンダーソンの足を慣らします。代役たちが躍動した理想的なゲームを締めくくったのは、ワイナルドゥムでした。CKのクリアがアーノルドと代わったジョー・ゴメスに出ると、左サイドにいたフィルミーノに展開。ホルゲートをあっさり抜き去った9番がニアに転がし、右足のシュートがファーのサイドネットに吸い込まれました。リヴァプールが5-2で大勝し、プレミアリーグの連勝記録を6に伸ばしました。

エヴァートンの最終ラインは何度となく簡単に裏を取られてしまい、オリギやマネにあれだけ自由に打たせれば、惨敗もやむをえません。80分過ぎからマネがGKとの1対1を2つ外しましたが、後半のレッズの本気度が高ければ、セインツに続く9失点大敗もあったのではないかと思います。クロップ監督にとっては、収穫の多い一戦でした。サラーの充電に成功し、オリギとシャキリがゴールを決め、ララナ、アドリアン、ジョー・ゴメスにピッチの感触を確かめさせた充実の90分に、2失点というコストは激安です。不振にあえぐボーンマスに勝ち、ザルツブルグ戦でCLのノックアウトラウンド進出を決め、最下位ワトフォードに圧勝すれば12月は半分成功。次節はサラーの復活ゴールを期待しましょう。

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“【Liverpool×Everton】オリギ&シャキリ!代役が躍動したリヴァプールがダービー圧勝!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    早速の更新ご苦労様です。
    シャキリにララーナとダービー男オリギの活躍は嬉しいですね。特に出番に飢えていたシャキリはゴールに加え存在感も見せ最高だったのではないでしょうか。激戦の12月良いでだしですね。

  2. タムコップ より:

    ローテーション必至の12月、マージーサイドダービーはこの上ない結果を得られました。オリギ、シャキリ、ララーナ…、観たかった選手が躍動してくれたダービー完勝は大きい!
    次節ボーンマウス戦はもちろんながら、目下の最重要試合は来週ミッドウィークのCLザルツブルク戦。
    現有戦力のフィットネスをしっかりと維持、もしくはピークに持っていき、勝利してのグループリーグ勝ち抜きを祈ります!
    しかし、オリギ1点目を演出したマネのサイドを抉ったスルーパスはバケモノか。

  3. リバプール大好き! より:

    やっぱりオリジスタメンで2トップ気味だと4点は入りますね〜。
    バルサ戦、ドルトムント戦、スタリッジとオリジの2トップ時代は平均4点くらい取ってた様な気がします。

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