イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Sheff.UTD】圧倒的リヴァプール!5戦連続クリーンシートでリーグ戦11連勝!

プレミアリーグ前半戦を18勝1分。快調に首位を独走するリヴァプールが2020年の初戦をアンフィールドで戦います。7勝8分5敗で8位に着けているシェフィールド・ユナイテッドは、7節で大苦戦の末に0-1で辛勝した侮れないチームです。敵地でのゲームでは、70分までオンターゲットゼロに抑えられましたが、プレミアリーグ最強3トップは堅牢な3バックを崩すことができるでしょうか。クロップ監督の11人は、現在のベストメンバーです。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。MFワイナルドゥム、ヘンダーソン、ミルナー、FWサラー、マネ、フィルミーノ。レッズが先制したのは開始4分、決めたのは2年連続プレミアリーグ得点王でした。

ファン・ダイクのロングフィードで、ラインの裏に抜け出したのはロバートソン。スリップしたバルドックを尻目にトラップしたのを目撃した瞬間、10秒前までビルドアップに参加していたSBのスプリント能力に絶句しました。完璧なアーリークロスに走り込んだサラーが、左足のワンタッチゴールをGKディーン・ヘンダーソンの股間に流し込みました。エースはマネと並ぶ今季プレミアリーグ10ゴール、リーグNo.1の左SBは6つめのアシストです。早く追いつきたいアウェイチームは、7分にチャンスをつかみます。左から上がったマクゴールドリックのミドルは、アリソンが右手で上に弾き出しました。12分、ヘンダーソンがゴール前に鋭いパスを通すと、右足で合わせたサラーのハーフボレーはアウェイチームの守護神がビッグセーブを見せて追加点を許しません。

15分を過ぎても、レッズがポゼッションを取る時間が続きます。18分にドリブルで上がったファン・ダイクがサイドのロバートソンに預け、内側にいたマネにパスが通ると、ボックスに出たスルーパスに走り込んだのは何とファン・ダイク!「オーバーラッピングCBならウチにもいるよ」と挑発するようなアタックは、本家のベイシャムがカットして話題作りをさせませんでした。1分後、ワイナルドゥムのパスから左サイドを上がったマネが、ボックスに入ったMFにリターンを送ると、右足のシュートは惜しくもバーすれすれを抜けていきました。

28分、アーノルドがボックスに落としたロングフィードは、走り込んだミルナーにわずかに合わず。30分にアーノルドの素晴らしいロングフィードがマネに通ると、ヒールで落としたボールを左に持ち込んだサラーのシュートは、ディーン・ヘンダーソンが右に弾き出して事なきをえます。時折入るシェフィールド・ユナイテッドの縦パスは、タイミングを読めているジョー・ゴメスが難なくカット。45分にフレックが仕掛けたカウンターは、2対2になりかかった瞬間、ファン・ダイクがスライディングでストップしました。前半は1-0ですが、レッズが圧倒したと表現しても違和感はないでしょう。

47分、左からロバートソンが放り込んだFKは、ゴール前に飛び込んだファン・ダイクが触れず。プレスをかけてこないアウェイチームの上がりを促すように、ファン・ダイクとジョー・ゴメスは悠々とボールをまわしています。57分に左から斬り込んで放ったフィルミーノのミドルは、クロスバー越え。59分にマネが左から上がったカウンターは、5人がゴール前に殺到するスリリングな形でしたが、クロスが中途半端になってしまいました。1分後、ミルナーのパスをボックス右手前で受けたサラーが左足で浮かすと、CKの流れで残っていたファン・ダイクを越えたボールがポストにヒットしました。

待望の追加点は64分。アリソンがキャッチしたボールをロバートソンに渡し、左サイドのマネが縦パスを受けてボックス入口まで持ち込むと、ボールを受けたサラーの絶品スルーパスが堅守を切り裂きます。ヘンダーソンと1対1になったマネの最初のタッチは、ディーン・ヘンダーソンが手に当てますが、こぼれ球に先着した10番が無人のゴールに叩き込みました。69分、ミルナーが右サイドのアーノルドに預けると、高速グラウンダーに反応したフィルミーノのボレーはベイシャムがブロック。フォローしたサラーがニアを狙った一撃は、アリソンの次にセーブ率が高いGKが左手を伸ばしてCKに逃れました。

73分、ロバートソンとのワンツーでマネがボックス左から抜け出すと、角度がないところから打ったシュートはディーン・ヘンダーソンが4度めのビッグセーブ。78分にマネをオリギに代えたクロップ監督は、88分にロバートソンをララナ、追加タイムにはサラーをエリオットにスイッチして圧倒的なゲームを畳みました。シュート数は19対3、ポゼッションは75%対25%、パス本数970対326。地力の差が如実に出た一戦は、サラーとマネの決定力とともに、猛攻を2失点で抑えたディーン・ヘンダーソンの素晴らしいセービングを称えるべきゲームでもありました。負傷者リストに8人が名を連ねているチームに、これほどの強さを見せつけられては、ライバルはお手上げです。

アーノルドとロバートソンのハイクオリティなクロス、ファン・ダイクとヘンダーソンの美しいロングフィード、ミルナーの運動量、ワイナルドゥムの献身、ジョー・ゴメスの的確なカバーリング、アリソンの安定感、変幻自在なフィルミーノ。リヴァプールのPVを見せられているような90分は、5試合連続のクリーンシート&365日無敗というプレミアムまで付いて、アンフィールドのサポーターのテンションを高めました。プレミアリーグ11連勝を飾ったレッズは、残り18試合を13勝5敗で優勝決定です。素晴らしい!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Liverpool×Sheff.UTD】圧倒的リヴァプール!5戦連続クリーンシートでリーグ戦11連勝!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    このチームの優勝が無敗かどうかなんてもはや全く気にならなくなりました。
    だってどう見ても、あの頃のアーセナルより強いんですから。
    素晴らしい!!

  2. アセットマネジメント より:

    ナビケイタも怪我ですか。
    中盤は一番充実してたのに、ジニ、ヘンド、ミリー、ララーナでやりくりするしかないですね。
    FAカップは歴史ある大事な大会ですが、トロフィーを掲げない限り、采配の批判さえ忘れられるサッカー界においては、南野をはじめとする新たな戦術の醸成など、将来の投資を行う場でも良いと思います!プレミア優勝のために、休ませる選手がいるはずです。
    あと、気になってるのは、アンフィールド入場前の通路で、ファンダイクが背伸びして天井板を押すのですが、固定されてない板なのか、凄い浮き上がるのが個人的に毎回気になります笑

  3. アイク より:

    更新いつもありがとうございます。
    祝365日無敗!!アンフィールド連続無敗記録といい、簡単な試合は無いので毎試合を集中して闘えていることの表れですね。
    シティに負けてから1年も経ちましたか。少し前にmakotoさんも仰っていましたが、1、2年前に目撃した圧倒的に強いシティの残像により、まだレッズ優勝を確信できていません。そしてサッカーファンとして、万全の状態のシティとレッズの試合を期待する自分がいます。怖いもの見たさかもしれません。笑

アイク へ返信するコメントをキャンセル