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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

朗報!来季が正念場のプレミアリーグに、フェアプレーランキング2位でEL出場権が1枠追加!

いい話と、悪い話がひとつずつあります。先に悪い話のほうを済ませてしまいましょう。以前にも本ブログでピンチだと書きましたが、プレミアリーグのチャンピオンズリーグ出場枠は、来季の欧州戦線の成績次第で2016-17シーズンより4から3に減ることになります。今季、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグでベスト8に1チームも進めなかったプレミアリーグは、UEFAランキング2位の座をブンデスリーガに明け渡しました。これだけで済めば大勢に影響はなかったのですが、プレミアリーグ惨敗で空いたポジションに入り込んできたのが、UEFAランキング4位のセリエA。チャンピオンズリーグでは、ユヴェントスが12シーズンぶりにベスト4に食い込み、来週のサンチアゴ・ベルナベウでドローに持ち込めばファイナル進出決定。ヨーロッパリーグではベニテス監督のナポリとフィオレンティーナがセミファイナルを戦っています。

EL準決勝は、ファーストレグでナポリがドニエプロペトロフスクにホームで引き分けてしまい、フィオレンティーナは「ELスペシャリスト」の昨季覇者セビージャに3-0と完敗したので旗色は悪くなっていますが、それでも今季、セリエAはプレミアリーグに対して一気に4ポイント弱、差を詰めています。過去3シーズン通算で、プレミアリーグを上回るポイントを稼いだセリエAは、来季も今季と同等の4ポイント差をつければ、プレミアリーグをまくって3位に上がることになります。トッテナムのポチェッティーノ監督が、ヨーロッパリーグを使って若手を育てたり不調選手のコンディションを上げたりするのは一向に構わないのですが、決勝トーナメントに進出した後は死に物狂いで勝っていただかないと、リーグ全体の首が絞まることになるのです。ロジャース監督も、プレミアリーグ優先などといってベシクタシュに負けている場合ではありません

とはいえ、来季はベスト8に2~3クラブが入れば、1年で枠が減るという最悪の状況は回避できます。あらためて、プレミアリーグの上位クラブには、欧州で強いところを見せてくださいとお願いしたいと思います。UEFAランキングの件はこのぐらいにして、ここからはいい話にまいりましょう。

8日に発表されたUEFAのフェアプレーランキングで、イングランドはオランダに続く2位にランクイン。これによって、3位のアイルランドを含む3ヵ国に、来季のEL出場枠が1枠追加になることが決まりました。これは朗報です。ファイナンシャルという言葉がつくほうのフェアプレーでは、しばしば調査を入れられてしまうプレミアリーグですが、ピッチの上では二重丸。このランキングは、2014年5月1日~2015年4月30日までのUEFA主催大会全試合が対象となっており、代表チームも評価されるので、ユーロ予選で圧倒的な強さを見せているイングランド代表にも「おつかれさまでした!ありがとうございました!」と声をかけてあげたくなります。この追加枠でもって欧州に出場するクラブにも存分にポイントを稼いでいただき、プレミアリーグのチャンピオンズリーグ出場枠を死守していただければと思います。

ところで、追加枠で出場するのはどこになるのでしょうか。報道によると「追加枠は、国内1部リーグのフェアプレーランキングが1位のチーム。そのクラブがUEFA主催大会への出場権をすでに確保している場合は、同ランキング2位のチーム」となるそうです。なるほど。ちなみにみなさん、プレミアリーグのフェアプレーランキング1位をご存じでしょうか。このクラブは、昨季も2位アーセナル、3位エヴァートンをかわしてトップに立っており、今季このままいけば連覇となるクラブです。第1位は、リヴァプール。現在プレミアリーグ5位で、サウサンプトンやトッテナムとEL出場権を争っているレッズは、今回の決定によって来季の欧州行きにさらに近づきました。アンデル・エレーラにスタンプ押して秒殺退場となったジェラードさん、ここから先はぜひ、お気をつけください。

ちなみに、リヴァプールがプレミアリーグを6位以上で終えて、ELないしはCLの出場権を確保した場合はフェアプレーランキング2位の欧州行きが決まるわけですが、新スタジアム移転を控えた2位ウェストハムには、これをチャンスととらえていただき、契約満了のアラダイスさんを上回るいい新監督を招聘してチーム強化を図ってもらいたいものです。3位エヴァートンとの2.5ポイントのギャップは、残り3試合ではひっくり返らないでしょう。プレミアリーグの中堅クラブのなかでは売上額も大きいロンドン第4のクラブ・ウェストハムは、選手層に厚みがあるので、ウィンストン・リードやクレスウェル、サコなどの主力を大量に抜かれさえしなければ、結構がんばってくれるのではないでしょうか。以上、いい話でございました。

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“朗報!来季が正念場のプレミアリーグに、フェアプレーランキング2位でEL出場権が1枠追加!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    EL勢にもっと頑張れというのは酷というものではないでしょうかね

  2. パックン より:

    リーグランキングは各リーグCL・EL参加クラブの合計ではなく平均獲得ポイントにより順位が決まります。
    ですので参加クラブが増える事は喜べる事ではありません。
    今季のハルシティのようにプレーオフで敗退されてしまうとかなり足を引っ張られますからね。
    ウエストハムには最低限グループステージを突破してもらわない困ります。
    そうしないと「出ない方がポイント的には良かった」となってしまいますからね。

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    がんばってもらわないと、今季ELで強かったイタリアに抜かれて椅子が減るのが現状ですので…。FAカップの優先順位が高いことも一因だと思われますが、他国に比べて、プレミアリーグ勢の本気度が低いようにみえるのが気になっています。

    パックンさん>
    「参加クラブが増える=全体のレベルが下がる」のであれば、おっしゃるとおりです。ただし一方で、「多く出られれば、失敗リスクを分散できる」「多くのクラブが決勝トーナメントにいけば、同国対決でより上のラウンドに勝ち抜いていける可能性が上がる」ということもあると思います。出場の可能性があるウェストハム、セインツ、アストン・ヴィラなどの中堅クラブが、補強も含めてどこまでがんばるかですね。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ウェストハムやアストンビラがプレミア出場チームの平均以上のポイントを稼げる可能性は低いよね
    ポイントを持っていない彼らは、グループ分けの時にも不利になる可能性が高いし
    今のセリエも、枠が減ったことでポイントを稼ぐという点では有利になってる訳です。

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