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マンチェスター・シティは主力4人が開幕戦欠場⁉ コパ・アメリカの影響が大きいクラブはどこだ?

アグエロ、サバレタ、デミチェリス、フェルナンジーニョがプレミアリーグ開幕戦を欠場する可能性あり」。南米選手権が開催されたシーズンに、よりによって開幕日が1週間前倒しとは…とあらためて思うものの、何せ欧州のリーグですから、「手前のコパ・アメリカより後ろのユーロ優先」なのは仕方がありません。チリでファイナルまで進んだアルゼンチン人選手が多いマンチェスター・シティ、ピンチです。

「われわれがマンチェスターに戻ってから、彼らのプレシーズンがスタートする。おそらく開幕戦は欠場するだろう。もちろん、彼らはできる限り早いタイミングで戦列に加わろうと必死にトレーニングするはずだ」とペジェグリーニ監督は語っておりますが、7月の頭まで激戦のなかにいた代表選手たちが、8月中旬からトップフォームでプレイできるかどうかも微妙です。彼らのスケジュールを見ると、プレミアリーグ2節にエティハドでチェルシー戦、3節はアウェイのエヴァートン戦とスタートから難敵揃い。開幕戦のホーソンズでWBA相手につまずこうものなら、マン・シティは昨季のアーセナルやリヴァプール以上の出遅れでライバルの背中を追いかけることになるかもしれません。

「ワールドカップから戻ってきた選手の精神的疲労は想像以上だった」。アーセナルのヴェンゲル監督は、昨季プレミアリーグでの前半戦の不振をこう振り返っていました。エヴァートン、レスター、マンチェスター・シティ、トッテナム、ハル・シティとホーム3戦を含む5つのドロー。エジルらの復帰が遅れただけでなく、ドビュッシー、ジルーをはじめ負傷者が続出し、チェルシーには2-0で完敗。アーセナルがようやく彼ららしく勝利を重ね始めたのは、12月の中旬を過ぎてからでした。ランパード、ミルナー、ボヤタなど、この夏、既に10人の選手を放出したマンチェスター・シティは、若手選手は多いものの、主力の人数ベースでいえば決して層が厚いチームではありません。新加入のデルフのハムストリングが長引かなければと思います。アグエロに無理をさせないためには、スターリングには開幕早々から活躍してもらわなければなりません。

マンチェスター・シティ以外のプレミアリーグのトップクラブで、コパ・アメリカの影響がありそうなのはどこでしょうか。アーセナルのアレクシス・サンチェスは、8月は期待しないほうがいいでしょう。ウィルシャーやウォルコットをうまく起用しながら、昨季プレミアリーグにおけるチームのリーディングスコアラーの穴を塞ぐしかありません。ブリントのCB起用を試しているファン・ハール監督にとっては、ディ・マリアとロホの不在はさほど大きくないかもしれません。チェルシーのラミレスとオスカルは代表選外、フィリペ・ルイスはスペイン復帰濃厚、コロンビアのファルカオは、ブラジルのウィリアンともども6月に大会を去っており、大きな問題はなさそうです。リヴァプールのフィルミーノとコウチーニョも、決勝を戦ったチリやアルゼンチンよりも2戦少なく、1週間早めにバカンスに入っており、現在はメルウッドの練習場で粛々とトレーニングに取り組んでいます。コパ・アメリカの影響度合いでいえば、主力にアルゼンチン人が多いマンチェスター・シティのひとり沈みのようです。

「サッカーではハードワークと同じように休むことも重要。代表での戦いが終わったら30日間の休養を取らなければ、彼らが次のシーズンでハードに働くのは難しくなる」。ペジェグリーニさんのおっしゃるとおりです。何とか早く合流しようと焦って、ケガをしては元も子もありません。留守を預かるメンバーが勝ち点を重ねてエースの帰りを待てれば、アグエロは満を持して9月からギアをトップに入れられるでしょう。マンチェスター・シティはこのビハインドをどう乗り越えるのか。8月の戦いぶりに注目しましょう。

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“マンチェスター・シティは主力4人が開幕戦欠場⁉ コパ・アメリカの影響が大きいクラブはどこだ?” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    シティファンとしては今季スカッドでもあまり期待できないのに更に序盤で出鼻を挫かれるとなるとリーグ優勝の可能性が開幕数試合で消えて無くなるのではないかと不安でしょうがないですね

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    スターリングは、ここで結果を出せば一気にファンが増えそうですね。主力の陰に隠れがちな選手や、新加入の選手たちにとってはピンチはチャンスでもあります。

  3. Chihaart より:

    メルボルン在住のチェルシーファンです。先日のCity対Romaの試合観てきました。プレシーズンマッチという事を差し引いてもCityのサッカーにはシーズンを通してとなると一抹の不安が残る気がする内容でした。経験の豊富なベテラン選手層が抜けたのはどこかで痛手になる気がしますね。
    プレミアリーグファンとしてはドラマを期待する限りです!
    なんせモウリーニョサッカーがつまらな過ぎるものですから笑
    失礼しました。

  4. makoto より:

    Chihaartさん>
    チェルシーは、昨季の前半戦は素晴らしいチームで、ガナーズサポーターが揶揄するような退屈なチームではありませんでした。今季も本命でしょう。マン・シティはヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ、コンパニのうちの誰かが昨季より貢献度が落ちるとまずそうです。主軸健在で、スターリングやボニーが結果を出してくれれば優勝争いになると思います。

  5. VOO より:

    シティは世代交代の過渡期で今シーズンは厳しくなるという予測が多く、個人的にもなるほどと思います。

    ただ前シーズンに関してはヤヤ・トゥーレがあまり爆発せず、その理由もまあアフリカ選手権の疲労とか一応あったかもと思うと、ヤヤが中心であるチームを引っ張るという世代交代を遅らせるリスクと引き換えなら、あと1シーズン位はヤヤが調子取り戻して優勝したときのようなシティの強さを維持する可能性はあったりするかな?と思ったりもしたんですが、さすがにそんなことはないですかね?

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