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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

状態はトッテナム、日程はレスター、実績と経験なら…プレミアリーグの優勝争い展望!

プレミアリーグ2015-16シーズンも2/3を消化し、残すところあと11試合。首位レスターが勝ち点56、トッテナムが54、マンチェスター・ユナイテッドに痛恨の敗戦を喫したアーセナルが51。1試合消化が少ない47のマンチェスター・シティまでが、優勝の可能性を残しているチームでしょう。

今季は、上位クラブのキャラクターが大きく違うのがまたおもしろいところです。レスターのパス本数6848本はプレミアリーグ19位、パス成功率69%はワースト、ポゼッション40.3%は18位。しかしこのクラブには、19ゴールで得点王争いのトップを走るジェイミー・ヴァーディと14ゴールのマフレズがおり、エンゴロ・カンテはタックル数とインターセプト数がNo.1。2位のトッテナムは守備力が光っており、21失点はプレミアリーグ最少、枠内シュートを打たれた本数も最少です。18アシストでプレミアリーグレコードまであと2と迫っているメスト・エジルがいる3位アーセナルは、パス成功率が1位である一方、シュートを打たれるミスの多さもトップ。スタメンの移籍金総額No.1の4位マンチェスター・シティは、26節までのシュート本数が最多です。

カウンターのチーム、堅守のチーム、パスが美しいチーム、シュートの雨を降らせるチーム。おもしろい。果たして、どこが優勝するのでしょうか。ここからは、チーム状態と残り試合の相手を見ながら、優勝争いの行方についてあれこれと思いを巡らせてみたいと考えております。

まず気になるのは、チーム状態と負傷者の動向です。マンチェスター・シティはひと頃のケガ人続出はおさまったものの、前半戦で素晴らしかったデブライネが4月まで不在。トッテナムはフェルトンゲンを欠いており、アーセナルはカソルラ、チェンバレン、ウィルシャー、ロシツキ。11月までパス成功率No.1だったカソルラがいてくれれば、アーセナルはレスターの上にいたかもしれないと思うと、やはり残念です。負傷者の少なさでスウォンジーに次ぐ2位だったレスターからは、カンテがWBA戦とワトフォード戦を欠場するというニュースが入ってきました。コンディションがいいのは最近10試合を8勝1分1敗と飛ばしているトッテナム、レスターはまずまずながらカンテ不在でどうなるか、アーセナルは調子に乗りきれず、マンチェスター・シティがいちばん微妙といったところでしょうか。

相手関係を見ると、4位以内との直接対決を既に終えたレスターがいちばん有利に見えますが、最後の3試合がマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーがアウェイ、ホームゲームはエヴァートンと難敵続き。ラニエリ監督が優勝するなら、最後までもつれこまずに4月に決めたいところです。トッテナムは、ノースロンドンダービーとチェルシー戦、マンチェスター・ユナイテッド戦、リヴァプール戦があり、マン・シティもマンチェスターダービーとリヴァプール、チェルシー、アーセナルを残しています。ガナーズは、4位以内との2つのシックスポインターがいずれもアウェイ。日程的には、「有利なのはレスター」「カギを握るのはチェルシーとマンチェスター・ユナイテッド」となりそうです。

いろいろ見ていくと、ノースロンドンダービー、リヴァプールVSマン・シティ、カンテのいない2試合がある今週がヤマ場ですね。アーセナルがトッテナムに敗れ、マン・シティがレッズにキャピタルワンカップのお返しをされれば、レスターとトッテナムの一騎打ちムード。アーセナルがトッテナムを叩いてレスターが連勝すれば、ラニエリ監督のチームが頭ひとつ抜け出します。状況的にいちばん厳しいマンチェスター・シティにとってありがたいのは、ノースロンドンダービーをアーセナルにがんばってもらい、レスターが足踏みする状態。さて、どうなることやら…。

あまりにおもしろいので優勝予想などしたくなるのですが、ノースロンドンダービーが迫っている今、下手なことをいうのはやめておきましょう。ひとつ思うのは、優勝争いの緊張感のなかでモノをいうのは修羅場の経験値だということです。こういってしまうと、2年前の優勝メンバーがごっそり残っているマンチェスター・シティが有利と聞こえるかもしれませんが、アーセナルには昨季プレミアリーグを制覇したクラブから来たGK、ワールドカップ優勝の主力メンバー、バルセロナで優勝経験があるアタッカーがいますので、そう簡単な話ではないように思います。経験値では劣る若いトッテナムと無欲のレスターのどちらかが優勝するとすれば、彼らの今季のサッカーが相当素晴らしかったということになりますね。明日、まずはリヴァプールVSマンチェスター・シティ、トッテナムはアップトンパークでウェストハムとのロンドンダービーです。いやー、しびれます。

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“状態はトッテナム、日程はレスター、実績と経験なら…プレミアリーグの優勝争い展望!” への5件のフィードバック

  1. 福岡 より:

    経験値ならアーセナルですか、、、確かに修羅場を経験してきた選手は増えてきてますが、チームとしてここ10年優勝争いの経験値はゼロ。監督はプレミア経験最長なのにもかかわらず、です。
    次節負ければ完全に終戦ですね。

  2. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    スパーズは実は得点でもレスターと並んでトップなんです。守備力もそうですがケインを筆頭にどこからでも点が取れる点も今のスパーズの魅力です。

  3. ガナユ より:

    ガナーズは今シーズン抜け出せるタイミングで常にこけているイメージです。逆にファーギーはそういう時常に勝っていたイメージですね。ヴェンゲルはこの10年で勝負弱いイメージがついてしまいましたが、私はそれでも偉大な監督だと思っていますので報われて欲しいと願ってますし、ガナーズにはライバルに勝ち切ることで自分達の力で優勝を勝ち取って欲しいです!

  4. ロビー サベージ より:

    更新お疲れ様です(^∇^)

    レスターは推しの私からすれば、カンテが2試合離脱するのはかなり痛いですね。ただそういう時こそ控えのキングやインレルに期待したいですし、彼らによって新たな一面が見られる可能性もありますよね。

    優勝まで意識してしまうとプレッシャーがありますが、ラニエリ監督は他のチームの事は気にしていない、私たちは自分たちのチームだけを気にしていると語っていますし、レスターはレスターのやり方で1試合1試合戦ってくれれば良いと思います。

    最終的な結果はどうであれ、ここまで爽快なゲームを見せてくれたチームが私は大好きです。そして今から先どうなるか分かりませんが、来シーズン願わくば欧州の舞台で見られたら最高だと思います(*^^*)

  5. makoto より:

    アーセナルの立場で考えると、優勝考えるとすれば、
    ①最後まで優勝戦線に食らいつく(これは絶対絶対絶対大条件)。
    ②シティとスパーズとの直接対決で最低2ポイントは取る。
    ③他のチームが直接対決抜かして、最低一回以上は取りこぼす(直接対決で負けてたらそのチームは二回以上)。
    ④シティが優勝戦線から遠ざかって、直接対決ではやる気を落とす。
    ⑤スパーズがELが順調かつ、国内苦戦して、ELにシフトする。
    ⑥アーセナルが両チーム含め、どこもコテンパンにやっつけ、文句なしのチャンピョンになる!
    とまあ、いろいろ書きましたが、どれも願望の域に過ぎないので。
    ユナイテッドさんにはエリクソンを封じ込めて、フェルトンゲンのいない穴にラッシュフォードの刺客を送り込んで、スパッとやっつけてくれると大喜びします。(スパーズファンの方には申し訳ないですが)。

    —–
    福岡さん>
    アーセナルは、チェフの存在が大きいのではないかと期待しています。トッテナムが今の強さのままで走れるかどうかですね。

    にわかスパーズファンさん>
    そうですね。デル・アリ、ラメラ、エリクセン、シャドリと点が獲れる選手が多いのが強みですね。

    ガナユさん>
    しばらく優勝がないヴェンゲルさん、リーグ優勝がないラニエリさん、今季が最後のペジェグリーニさんと、若いポチェッティーノさんをのぞいて全員報われてほしい監督たちです。悩ましい…。

    ロビー サベージさん>
    選手の動きを見る限りではプレッシャーは感じられないのですが、これから降格候補ががんばるので、その勢いに押されずに戦えるかも大事です。

    queenさん>
    ノースロンドンで勝てるかどうかが大きいですね。ここで並べれば、相手関係はアーセナルのほうが有利にみえます。

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