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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

対戦成績ではペップ、評論家予想はモウリーニョ!?マンチェスターダービーの直前記事をチェック!

「全員が出場可能だ。長距離移動なく、ここで練習している状態とは違うが、負傷者はいない。予定通り全員がチームに戻り、1回はトレーニングセッションに加わっている」(ジョゼ・モウリーニョ)
「クラウディオ(・ブラボ)はOKだ。足に小さな問題があったが、2日間チーム練習に参加した。サネのコンディションはいいけれど、ギュンドアンのほうがベターだ。コンパニはトレーニングに合流しているが、リスクを避けるために血液検査の結果を待っている。彼が戻るのは、100%の状態になってからだ」(ペップ・グアルディオラ)

コンディションはともかく、ベストメンバーを揃えられるマンチェスター・ユナイテッドに対して、アグエロが出場停止でコンパニも間に合わないものの、サネとギュンドアンに目処が立ったグアルディオラ監督。プレミアリーグ第4節、ランチタイムキックオフで行われるマンチェスターダービーは、最高とまではいえなくても、ほぼ主力が揃うゲームとなるようです。現地の盛り上がりは最高潮で、プラチナ化したチケットがネットで1枚950ユーロ(約11万円)まで高騰する盛り上がりを見せています。過去の対戦成績は、171戦71勝51分49敗でマンチェスター・ユナイテッド。しかし指揮官の直接対決を見ると、ペップ・グアルディオラが7勝6分3敗、ゴール28、失点18と圧倒しています。インテル、レアル・マドリード、チェルシーでいずれもペップに勝ち越せていないモウリーニョ監督が、プレミアリーグでは先勝できるでしょうか。現地発の評論家予想など、直前のニュースをチェックしてみました。

イギリスメディア「デイリー・メール」によると、今回のマンチェスターダービーは、両チームのスタメン22人の移籍金総額が史上最高の840億円というプレミアリーグらしい一戦となる見通しだそうです。彼らの予想メンバーと、推定移籍金額を見てみましょう。こうして並べると、2004年に入団したルーニーの3000万ポンドが光ってみえます。マンチェスターダービーで両チームを通じて過去最多の11ゴールを決めているイングランド代表のキャプテンは、12年前の移籍金をそのまま持ち出しても見劣りしません。

【プレミアリーグ2016-17 マンチェスターダービー予想メンバーと移籍金】
マンチェスター・ユナイテッド=3億2810万ポンド(約446億2000万円)
■GK:デ・ヘア(1700万ポンド/約23億1000万円)
■DF:バレンシア(1600万ポンド/約21億8000万円)バイリー(3150万ポンド/約42億9000万円)
   ブリント(1400万ポンド/約19億1000万円)、ルーク・ショー(3000万ポンド/約40億8000万円)
■MF:ポグバ(8900万ポンド/約120億2000万円)、フェライニ(2750万ポンド/約37億4000万円)
   マタ(3710万ポンド/約50億5000万円)、ルーニー(3000万ポンド/約40億8000万円)
   マルシャル(3600万ポンド/約49億円)
■FW:イブラヒモヴィッチ(フリー)

マンチェスター・シティ=2億8925万ポンド(約393億3000万円)
■GK:ブラボ(1375万ポンド/約18億7000万円)
■DF:サバレタ(650万ポンド/約8億8000万円)、ジョン・ストーンズ(4750万ポンド/約64億6000万円)
   オタメンディ(3200万ポンド/約43億5000万円)、クリシー(700万ポンド/約9億5000万円)
■MF:フェルナンジーニョ(3000万ポンド/約40億8000万円)、デブライネ(5480万ポンド/約74億6000万円)
   スターリング(4400万ポンド/約59億9000万円)、ダヴィド・シルヴァ(2500万ポンド/約34億円)
   ヘスス・ナバス(1490万ポンド/約20億3000万円)
■FW:ノリート(1380万ポンド/約18億8000万円)

イブラヒモヴィッチがフリートランスファーなのにマンチェスター・シティを上回る「ポグバ効果(?)」の凄さと、要所に4000万ポンド以上の数字がチラつくペップ・シティの贅沢な顔ぶれに、あらためてため息が漏れる次第です。この豪華なゲームを、評論家のみなさんはどう見ているのでしょうか。「スカイスポーツ」「BBC」より、おひとりずつ登場していただきましょう。まずは「スカイスポーツ」のポール・マーソンさんです。彼の予想は、昨季までは外れてばかりでしたが、今季は絶好調。スコアまでは当たらないながらも、勝敗ベースではプレミアリーグ10戦で7勝3敗です。

結論から語っていただくと「Man Utd to beat Man City」。2-1でホームチーム勝利は、水曜日に願望込みで予想した私と全く一緒です。マン・シティが、代わりがいないアグエロを欠くのは致命的であり、ジョン・ストーンズとズラタン・イブラヒモビッチのマッチアップでは、経験が浅い若いDFにとっては成長のための場となるといっています。片や「BBC」で見どころを語ったアラン・シアラーさんは、もう一歩踏み込んだ見方を提供してくれています。「Man City must deal with Man Utd’s aerial power」。マンチェスター・シティの脅威は、イブラヒモヴィッチやフェライニ、ポグバによる「空中のパワー」だというアナライズです。

昨季プレミアリーグのラスト3試合で、マンチェスター・ユナイテッドは29本のクロスを入れましたが、2016-17シーズンは、最初の3試合におけるオープンプレイからのクロスは53。ファン・ハール時代は横や後ろへの消極的なパスを積み上げ、ポゼッション率58%とプレミアリーグTOPだったクラブは、今季は53%で9位に下がり、ポゼッション率を10%増の67%にまで伸ばしたペップに1位の座を譲っています。シアラーさんは、奪ったら素早くゴール脇にボールを運び、長身の選手にクロスを合わせるモウリーニョサッカーの脅威とともに、ノルウェーとのU-21代表戦でハットトリックを決めたラシュフォードにもチャンスありと語っています。こんな話を読むと、モウリーニョさんが以前につぶやいたあの言葉を思い出します。

「長身の選手を5~6人揃えなければ、セットピースで死ぬことになる」

出場選手の平均身長177センチ台と、プレミアリーグで最も低いマンチェスター・シティは、モウリーニョ監督の警鐘通りに空からのボールにやられるのでしょうか。どんな体勢からでも強烈なヘディングシュートを打てるズラタンを離すシーンが増えれば、ポール・マーソンさんが予想したスコアでゲームが終わる可能性が高まります。どちらが勝つのか?難解なマンチェスターダービー。フラットに見れば、「完成度の差でペップが対モウリーニョ8勝め」という予想が妥当と思いつつ…。

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“対戦成績ではペップ、評論家予想はモウリーニョ!?マンチェスターダービーの直前記事をチェック!” への3件のフィードバック

  1. へんだーそん より:

    大丈夫ですって!弱気にならんでください(笑)
    チームが成熟してない部分が案外勝機になるかも知れませんよ。

  2. makoto より:

    へんだーそんさん>
    一発はあるチームなので、期待はしてるのですが、ダヴィド・シルヴァとデブライネですからね…。

  3. バリバリバルカンパンチ より:

    スタメン発表きましたね!!フェライニ先発ですが、彼でシティの中盤を封じれるのか個人的にとても心配です。守備的なアンカーをシティ相手には置いてほしいものですが、どうなるか。だけどモウリーニョを信じて応援しましょう!

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