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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

クリスタル・パレスとハル・シティが来週激突!三つ巴となったプレミアリーグ残留争いにも注目!

プレミアリーグ2016-17シーズンも、残すところ2節。トッテナムが敗れてチェルシーの優勝が濃厚となりましたが、チャンピオンズリーグ出場権を争うリヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルは、国内カップ開催による延期試合を残しており、趨勢が見えるまでにもうしばらくかかりそうです。一方のプレミアリーグ降格回避バトルは、36節のゲームで奮闘した3つのクラブが残留決定となりました。ランジーニがこぼれ球を押し込んでトッテナムとのロンドンダービーに競り勝ったウェストハム。エンディディ、マフレズ、オルブライトンのゴールでワトフォードに3-0と快勝したレスター。マックス・グラデルのヘディングシュートがピンボールのようにジョシュア・キングとグレン・ジョンソンに当たり、幸運なオウンゴールとなってストークに2-2で引き分けたボーンマス。勝ち点41以上の彼らに加えて、18位ハル・シティに並ばれる可能性はありながらも得失点差で大きく引き離しているバーンリーとワトフォードも大丈夫でしょう。例年いわれている「勝ち点40ならセーフ」という目盛りは、今季も機能しています。

既に降格が決まった最下位サンダーランドに続く2つの椅子を押しつけ合うサバイバルゲームは、クリスタル・パレス、スウォンジー、ハル・シティ、ミドルズブラの4チームによって争われます。17位スウォンジーに届くには2勝1分が必要なボロは、チェルシー、セインツ、リヴァプールという地獄の3連戦。マンデーナイトのチェルシー戦に敗れた瞬間、昇格初年度の逆戻りが決定です。さすがに、ボロが無敗で奇跡を起こすというシナリオは誰も描けないでしょう。そうなると、残るは3チーム。それぞれの対戦相手を見てみると、これがなかなかおもしろい!最初のヤマ場は、来週の直接対決です。

■クリスタル・パレス(勝ち点38)⇒残り2試合で1勝すれば残留
プレミアリーグ37節/ハル・シティ(H)
プレミアリーグ38節/マンチェスター・ユナイテッド(A)

■スウォンジー(勝ち点35)⇒ハル・シティと同じ戦績なら残留
プレミアリーグ37節/サンダーランド(A)
プレミアリーグ38節/WBA(H)

■ハル・シティ(勝ち点34)⇒1勝は必須。連勝なら残留の可能性大
プレミアリーグ37節/クリスタル・パレス(A)
プレミアリーグ38節/トッテナム(H)

クリスタル・パレスVSハル・シティ。チェルシー、アーセナル、リヴァプールを次々と撃破したアラダイスサッカーを観たプレミアリーグファンは、ベンテケ、ザハ、パンチュン、タウンゼント、キャバイェを擁するクリスタル・パレスがセルハーストパークで負けるわけがないと思うかもしれません。しかし、パーデュー監督の時代からいいときと悪いときの差が極端だったこのチームが、2月のホームゲームでサンダーランドに0-4で敗れているのを忘れてはいけません。2月末から突然、堅守になった最終ラインを支えていたのは、負傷で今季絶望となったママドゥ・サコ。彼がフル出場した7試合は5勝1分1敗、失点6と強かったクリスタル・パレスは、0-0と互角に渡り合っていたトッテナム戦の57分にサコを欠くと、78分に失点して惜敗。その後はアウェイで4分13敗と1勝もしていなかったバーンリーに本拠地で0-2と敗れ、昨日のマンチェスター・シティ戦は5失点です。アウェイで1勝3分14敗と最下位のハル・シティだからといって、予断は許しません。

おもしろくなるのは、この試合をハル・シティが制し、スウォンジーがサンダーランドに勝つケースです。最終節を前にして、クリスタル・パレスとスウォンジーが勝ち点38で並び、1差にハル・シティ。クリスタル・パレスの相手は、最後までプレミアリーグ4位を争っているかもしれないマンチェスター・ユナイテッド。ハル・シティがホームに迎えるのは、上にも下にもいかないことが確定している可能性が高いトッテナム。スウォンジーは、残留当確ラインの勝ち点40に届いてから1勝2分6敗と完全に脱力したWBAです。就任以来のプレミアリーグ19戦を7勝2分10敗で踏ん張っている降格知らずのアラダイス、1月に来て7勝2分8敗と初めての監督体験にしては大健闘のポール・クレメント、スワンズの新監督の2日後に就任して6勝3分7敗と立て直したハル・シティのマルコ・シウヴァ…。戦績だけを見れば全員リスペクトされてしかるべきですが、このうちの誰かが「降格監督」というレッテルを貼られる残酷なバトルは、「最後の試合の勝者だけが笑う」壮絶な決着となるかもしれません。

地力ならクリスタル・パレス。調子で選べば直近3戦2勝1分のスウォンジーで、シグルズソンとジョレンテの活躍によってマン・ユナイテッドとドロー、エヴァートンに勝利と素晴らしい巻き返しを見せています。やはり厳しいのはハル・シティでしょうね。ニアッセ、グロシツキ、クルーカス、エルムハマディ、エンディアエ、マグワイア、ラノッキア、ヤクポヴィッチと魅力的な選手が揃ったこのチームを、来季見られなくなるのは寂しいのですが…。16位と18位の決戦は、5月14日のランチタイムキックオフ。この試合は、ライブで観ようと思ってます。

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“クリスタル・パレスとハル・シティが来週激突!三つ巴となったプレミアリーグ残留争いにも注目!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    毎年この時期になると降格チームについて各メディアなどで目にするのは、「なぜこれだけのメンバーがいて、、、」という
    文言です。それだけこのリーグの力が拮抗していることと、チームマネジメント次第では悪い方向に進んでしまうのは、過去や今シーズン観ても分かってしまいます。ここで書くことなのではないかもしれませんが、私個人はサンダーランドの降格が残念でたまりません。本当に残って欲しかったです、、、。最後に降格してしまうのはやはりハル・シティかと思います。昨夜のサンダーランド戦を観ても厳しいですね。

  2. scc より:

    記事とは関係ないのですが英語のサイトで移籍ニュースやコラムなどが載ってるオススメのサイトがあれば教えて頂けるとありがたいですm(_ _)m

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    ハル・シティは冬の補強が迫力あっておもしろかっただけに、夏の出遅れが痛かったですね。サンダーランドは私も残念です。

    sccさん>
    情報の信頼性、見やすさなどを総合的に勘案すると、結局「BBC」「スカイスポーツ」だと思います。BBCは「ゴシップ」、スカイスポーツは「トランスファーセンター」と、ゴシップ含め移籍ニュースをまとめてチェックできるタブがあるのが便利です。

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