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ロンドン激動!アーセナル、トッテナムが続々補強発表。チェルシーには何とエトーが入団!

アーセナル、フラミニゲット!…AKB48からもじったわけではありません(もじったようにしかみえませんが…すみません)。ロンドンの3クラブが、移籍市場締め切りを目前にして、続々と駆け込み補強に成功しています。

大型補強を予告していたにも関わらず、FWヤヤ・サノゴ以外誰も獲れずにいたアーセナルの補強第2号は、ACミランからの出戻りMF、マシュー・フラミニ。契約期間満了で退団が決まっており、次のアテもなかった選手なので、当然フリートランスファー、移籍金はゼロです。アーセナルでレギュラーをつかみ、引き止めを振り切り余勢をかってACミランに移籍したものの、なかなかフィットせずに右SBにまわされるなど、苦難続きの4年間。昨季も18試合出場・4得点にとどまった彼を「イタリアで活躍した」とはいえないでしょう。センターMFにケガ人が続出して苦しんでいるアーセナルにとっては格好の急場しのぎですが、アルテタ、ウィルシャー、ラムジー、チェンバレンが揃ったとき、彼はレギュラー争いに残れるでしょうか。サニャ、ジェンキンソンとの右SBに参加するか、ユーティリティーのあるバックアッパーとしてゲームの前半はベンチを温める日々が続くか、ディアビとのサバイバルゲームを余儀なくされるか。彼のプレミアリーグ復帰に、あまり明るさを感じません。アーセナルについては、週明けにFWがひとり、増えていることを引き続き期待しましょう。

そして、ベイル放出が既定路線となっているトッテナムは、ASローマからアルゼンチン代表FWエリク・ラメラ、オランダのアヤックスからデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、ステアウア・ブカレストからルーマニア代表DFヴラド・キリケシュを獲得しました。移籍金は、ラメラが3000万ユーロ(約39億円)、エリクセンが1350万ユーロ(約17億6000万円)、キリケシュは1000万ユーロ(約13億円)と伝えられています。21歳ながら、昨季ゼーマン監督にFWとしての才能を見出され、33試合で15ゴールを挙げたラメラは、ソルダードのワントップを脅かす存在。元々MFなので、彼が機能すればトッテナムの攻撃のオプションは格段に増える見込みです。そして、こちらも大物。スウォンジーの監督を務めるデンマーク代表の伝説的存在、ミカエル・ラウドルップの再来といわれる21歳のエリクセン獲得で、「トッテナムの補強が成功しないと、まさかの残留もあり」といわれていたガレス・ベイルの入団発表のダンドリが決まるでしょう。キリケシュは23歳で、ルーマニア代表19試合の即戦力CB。手薄だったドーソン、フェルトンゲンのCBコンビに割って入り、守備に安定感をもたらすことが彼の仕事です。

現在、トッテナムの攻撃的MFは、シャドリ、デンベレのベルギー人コンビと、アーロン・レノン、シグルズソンという顔ぶれ。ここに急成長株のタウンゼントが殴り込みをかけ、さらにレギュラー奪取確実なエリクセンとラメラが加わるとすれば、ホルトビーの居場所はキャピタル・ワン・カップぐらいしかなくなり、アデバヨルは急遽、移籍先を探すことになるかもしれません。ソルダード、パウリーニョ、カプエを獲りながら、ベイルひとりの移籍金でさらにこれだけの補強ができるのを目の当たりにすると、もう恐ろしいとしかいいようがありませんね。これでレアル・マドリードが無冠だったら、極上の喜劇です。いや、見たいですね、そのストーリー。

そしてトリを飾るのは、チェルシー。今週頭に、ロシアのアンジ・マハチカラからブラジル代表MFウィリアンを推定3800万ユーロ(約49億4000万円)で獲得したと思いきや、その4日後に発表されたのは、同じアンジからの最後の大物、サミュエル・エトー!こちらは移籍金不明で、1年契約としか発表されておりませんが、いわずとしれた世界最高年俸選手です。モウリーニョ監督とは、インテル時代に一緒に三冠を達成している、旧知の間柄。チームにフィットするのに時間はかからないでしょう。ロシアプレミアリーグはCSKAモスクワしか観ていないので、32歳になったエトーがどれだけの貢献ができるかはわかりませんが、少なくともここから想像できるのは、「マンチェスター・ユナイテッドのルーニー残留がほぼ決定」「F.トーレスかデンバ・バを早ければ来週、遅くともどちらかを1月に放出」ということでしょう。いやいや、やはり移籍市場はぎりぎりまで何が起こるかわかりません。

チェルシーは間違いなく優勝候補筆頭、トッテナムも強くなりそうですね。動いているのか動かないのか、あと3日ですが、大丈夫ですか?モイーズさん、ヴェンゲルさん!(サミュエル・エトー 写真著作者/Майоров Владимир)

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“ロンドン激動!アーセナル、トッテナムが続々補強発表。チェルシーには何とエトーが入団!” への2件のフィードバック

  1. トーレス下さい。あ、赤い方ね より:

    これほど動と静が分かれている移籍市場も珍しい気がします。
    シティ、スパーズ、チェルシーは半端ないですね。ベイル放出でプレミアからスターが消えるのは寂しいですが、代わりにスター候補はうじゃうじゃやってきましたからヨシとしたいです。
    それにしても、チェルシーの「ルーニーダメか。じゃエトー獲ろ」っていう発想は、傍から見てるとギャグですね。ただ、そんなギャグめいた話を数日で実行しちゃうんだから素晴らしいと思います。

  2. makoto より:

    トーレス下さい。あ、赤い方ねさん>
    トッテナムの獲得はエリクセン、ラメラと20代前半が多いですが、これは3年後に「ベイル価格」で売ろうとしていますね。今回は3タイプに分かれていて「仕入れて売るクラブ」「高くても売られると買うクラブ」「高いのは買わないクラブ」。チェルシーは、買うことありきなのでフットワークが軽く、コストパフォーマンス重視のヴェンゲルやマンチェスター・ユナイテッドは交渉に時間がかかっちゃうのですね。そしてその間に、ときどき横から持っていかれます。

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