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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

盤石ペップVS逆転のモウリーニョ…恐怖の夕暮れがやってくる!マンチェスターダービープレビュー。

タイムアップの笛の後、ジョゼ・モウリーニョ監督はスタンドに向けて耳に手をやる仕草で静かに抗議しました。何しろ、インテルで3冠を達成した監督です。敵地アリアンツで、厳しい洗礼が待っていることは覚悟していたでしょう。「いかにもイタリアというべき美しい方法で、彼らは私を90分の間罵倒し続けた。私は侮辱はしていない。ちょっとしたことをしただけだ。何百万人もいるインテルファンは、喜んでくれただろう」「ユヴェントスの選手や監督をリスペクトしている。そして、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたわれわれの選手たちを誇りに思っている」。プレミアリーグのチェルシー戦でも心ない野次を背中に浴びせられた指揮官は、同点に追いつかれた悔しさもあってか相手のスタッフの挑発に激高しましたが、トリノの最高の夜は、超然とした物腰を崩しませんでした。その姿を確認したとき、チームはいい状態なのだと確信しました。

あす日曜日、現地時間16時30分(日本時間12日1時30分)からマンチェスターダービーが開催されます。下馬評は、ホームのマンチェスター・シティが断然優勢。プレミアリーグ11戦9勝2分、得点33に対して失点わずか4という圧倒的なスタッツを見せつけられれば、昨季王者が勝つという予想に反論することはできません。体調のよさを実感しているアグエロが7ゴール、中央に斬り込むドリブルが凄みを増したスターリングが6ゴール。デブライネの穴はベルナルド・シウヴァが埋め、ベテランのダヴィド・シルヴァとフェルナンジーニョは安定しています。ガブリエウ・ジェズス、サネ、マフレズ、ギュンドアン、フォーデンとアタッカーの層が厚く、主力が2~3人抜けてもクオリティが落ちないチームは、エティハドでのシックスポインターでも中盤を支配するはずです。

対するマンチェスター・ユナイテッドは、6勝2分3敗でプレミアリーグ7位に停滞しています。モウリーニョ監督とポグバ&マルシアルの確執が伝えられ、一時はボトム10に沈んだチームは、負けたら監督解任とまで報じられたニューカッスル戦を0-2から逆転。11節のボーンマス戦も、惨敗かと思われた序盤の劣勢を立て直して1-2で逆転勝利を飾り、CLのユーヴェ戦はラスト4分からの2発で1-0をひっくり返しました。セント・ジェームズ・パークの決勝ゴールは90分のアレクシス・サンチェス、ボーンマス戦は92分にラシュフォード、イタリアでは90分にオウンゴールと、サー・アレックス時代を彷彿とさせるドラマティックな逆転劇を連発。チェルシーやセリエA王者と熱戦を繰り広げながら、直近6試合を4勝1分1敗と巻き返しています。プレミアリーグ4戦5発と絶好調のマルシアルは、指揮官との関係を修復したのではないでしょうか。勝利を重ね、メンタルコンディションがよくなっているマンチェスター・ユナイテッドは、最高のタイミングでダービーを迎えられたのではないかと思われます。

明日の展開を想像してみましょう。ペップは、好調のスターリングをアシュリー・ヤングの執拗なチェックから遠ざけ、左にサネを配するとみます。トップはアグエロ、中盤はシルヴァ&シウヴァとフェルナンジーニョ。ポグバとマルシアルがいるサイドはオーバーラップを抑え気味にして、バンジャマン・メンディとサネでアグレッシブに仕掛ける戦術と予想します。ポグバとマティッチは当確のモウリーニョ監督は、右のインサイドに誰を置くでしょうか。守るならフェライニかエレーラ、押し返すならフレッジか。フェライニ、マタ、ラシュフォードを劣勢に立たされた際の切り札とするなら、ユーヴェ戦と同様にエレーラとリンガードでスタートすることになります。

ペップの目論見は、序盤からラッシュをかけてハーフタイムで2-0、3-0。モウリーニョ監督は、0-0で折り返して後半勝負としたいところです。マン・ユナイテッドが最も抑えたいのは、前線に勝負のパスをフィードするダヴィド・シルヴァ。ポグバの攻め上がりと、マルシアルの突破力がゴールを決められるかどうかのキーとなるでしょう。いやー、どこからどう見ても、ペップ半端ないとしか思えない恐怖の夕暮れです。スコア予想…やめておきましょう。1-0で終盤まで進み、セットピース2発で…ああ、ユーヴェ戦の興奮が未だ冷めやらないようです。昨季のエティハドは、2-0からポグバの2発とスモーリングのボレーで大逆転。目の前での優勝決定を阻止した会心の試合のリプレイを繰り返し観ながら、「フットボールは何が起こるかわからない」と念仏のようにつぶやいている次第であります。ともあれ、ナイスゲームを!

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“盤石ペップVS逆転のモウリーニョ…恐怖の夕暮れがやってくる!マンチェスターダービープレビュー。” への10件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    9勝2分ですね!

  2. ペップの街 より:

    更新有難うございます。
    今の実力はどちらが上なのか!真向勝負が楽しみです。

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    すみません!ありがとうございます。うっかりです。負けてくれと思ってたわけではないのですが(笑)

    ペップの街さん>
    真向ではないかもしれませんが。楽しみですね…。

  4. makoto より:

    上記、訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    大丈夫。フェライニが居るから

  6. C より:

    「攻めるシティ、守るユナイテッド」というシチュエーションが想像出来るので、前半を0-0で抑えられたらユナイテッド、1点でも前半で取れたらシティと予想します。
    ユナイテッドの攻撃は、本格的にエンジンがかかる後半戦、そしてシティにはない「高さ」の申し子フェライニ投入からが勝負ではないでしょうか。
    シティは不用意なファールにも注意したいところです。特にゴールに近い位置でのFKは絶好調マタの餌食になることでしょう。
    「ユナイテッド?勝てるっしょ(笑)」なんて高を括ってて危うく負けかけたチェルシーサポーターとしては結果が楽しみです!

  7. エミリー より:

    恐怖の夕暮れ、ですか(笑)
    たしかに、ファンからするとダービーって怖いですよねぇ。
    チームの調子悪い時なんか、見ないしようか?とか思ってしまう弱腰野郎です(笑)

    マンチェスターダービー!どうなりますかね?
    ユナイテッドも復調してきてるものの、シティの強さはリーグ史上最強では?というレベルだからなぁ。
    とにかく、めちゃめちゃ楽しみです!!
    それにしても、なんでアーセナルと同時刻開催なの?どっちをメインに観戦しようかな(泣)
    ニュースを見ずに、立て続けにみるしかねえな。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    主審がユナイテッドファンを公言して憚らないアントニー・テイラーなので、ホームとはいえシティの選手は笛には気をつけないといけません。
    審判にゲームを壊されないことを祈るばかりです。

  9. グアナコかわいい より:

    ルカクが怪我で離脱してから連勝が続いてますが、彼はどうすればこのチームで輝けるんでしょうね。。。
    数字の結果はあまりよろしくないものの、サンチェスやラッシュフォードをCFの位置で使ったほうが前線でうまく回せてると思うし

  10. けいすけ より:

    いつも読ませて頂いています。ありがとうございます。ホントにプレミアリーグが大好きなのだなぁといつも感服しております。前回のリバプールVSアーセナルのスコアをズバリ当てたときには鳥肌が立ちました。今回も展開を含め、ズバリ予想してもらいたかったのですが…でも2-1ユナイテッドはあり得ると思います。リバプールファンですが、今回ばかりはユナイテッド勝ってもいいかなーと思ったり。楽しみにしてます:D

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