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マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ2013-14・冬の移籍市場オープン!ホントに動く話はどれだ!?

欧州の移籍市場がいよいよ解禁です。市場オープンを知らせる鐘が鳴るかのように、かねてから話があった、ドルトムントのロベルト・レヴァンドフスキのバイエルン・ミュンヘン移籍が発表されました。移籍自体は来夏ですが、これによって「準備は早いほうがいい」とばかりにドルトムントのFW獲得攻勢が始まるでしょう。場合によっては、プレミアリーグもその影響を受けるかもしれません。

さて、そのプレミアリーグはといえば、年末にイギリス紙「ガーディアン」が、1月移籍市場で注目される選手をピックアップしています。彼らのリストも含め、現在、プレミアリーグ関連で報道されている選手と、その実現の見込みについて、推測も交えながら紹介していきたいと思います。

マンチェスター・ユナイテッドでは、アトレティコ・マドリードのMFコケとのトレード話が話題になった香川真司と、ここ数年ずっと放出の噂が絶えないナニ、アンデルソンですが、少なくともこの冬は、コケ獲得と香川真司放出は立ち消えになるのではないかと思います。現在、リーガ・エスパニョーラで優勝争いをしているアトレティコ・マドリードにとっては、いくら移籍金が入るとはいえ、この冬焦って金庫を潤沢にする理由はありません。選手からみても、現在いるクラブなら、チャンピオンズリーグに出場できるわけで、わざわざチャンピオンズリーグの出場資格を失ってまでレギュラー争いをするメリットがありません。ワールドカップ前で試合出場を増やしたい両者にとって、冬の移籍はリスク以外の何物でもないでしょう。「得をするのはマンチェスター・ユナイテッドだけ」なので、よほどの額を用意して攻勢をかけないと話は動かないとみます。

ナニとアンデルソンは、マンチェスター・ユナイテッドから働きかけない限りはないでしょう。獲得話では、エヴァートンのロス・バークリーと、セインツのララナを狙っているという話がありますが、今、トップ下やサイドMFを獲得してもよくならないでしょう。成績不振で、ゴシップの標的になりやすいマンチェスター・ユナイテッドですが、結局「この冬は、まったく動かず」で終わる可能性もあります。

チェルシーは既に、交流の深いオランダのフィテッセからレンタルに出していたカクタとハッチソンを呼び戻し、逆にバートランド・トラオレをレンタルで出すという話を決めています。さらに出ていく選手がいるとすれば、トルコの話があるエッシェンと、出場機会がほしいマタ。獲るのは、もちろんストライカーです。エトーやF.トーレスが今ひとつ突き抜けてくれないなか、モウリーニョ監督の古巣であるポルトの点取り屋、ジャクソン・マルティネス獲得話の再燃はあるのではないかと思います。イタリアで「移籍するもの」として報じられているインテルMFのグアリンとジャクソン・マルティネスを獲って、マタの残留を決め、デブライネをドイツかスペインにレンタルで出す、という着地にできればモウリーニョ監督はガッツポーズでしょう。

プレミアリーグ首位を走るアーセナルは、ジルー、ヤヤ・サノゴ、ベントナーと3人いるFWが全員負傷。FAカップで代わりにトップを務めたウォルコットもケガ。あっという間に、FWができる選手が先日まで戦列を離れていたポドルスキだけ、という悲惨な状況に追い込まれました。ジルーはすぐ帰ってくるという話ではあるので、当面何とかなるのでしょうが、FWのバックアッパーは欲しいところです。イギリス紙「サン」は「フラムのFWベルバトフと合意間近」と飛ばしていましたが、ヴェンゲル監督はこれを否定。ベルバトフとアーセナルは、相性はよさそうです。本人はフラムを出たがってますが、完全なレギュラーで出られるチームじゃないと嫌なのでしょうか。噂に挙がっているベルバトフもチチャリートもなしとなると、あとはスタンダール・リェージュのミッキー・バツフアイーあたりですかね。本人はアーセナル移籍には乗り気で20歳と若い選手なので、控えにおいて育てるにはちょうどいいサイズではありますが…。

そして、いちばん現実味がありそうなのが、リヴァプールのFW獲得。バーゼルのムハンマド・サラー完全移籍と、バルセロナのクリスティアン・テージョのレンタルでの獲得は、もしかしたら両方いくかもしれません。スアレスの長期契約が決まり、この冬は出ていく選手はいないので、ロジャース監督は一気に攻めてくるでしょう。セカンドストライカー以外にも、手薄なセンターMFの候補としてFCポルトのフェルナンドの名前も出ており、今のリヴァプールなら、これらはすべて「GO!」でしょう。

マンチェスター・シティとトッテナムは、夏に大量に選手を獲得しているので、あまり派手には動かないでしょう。マンチェスター・シティはDFを1~2名、最近ツートップで戦うようになったトッテナムはFWを1名といったところではないでしょうか。トッテナムは、チチャリートやジェコを狙っていると報道されています。近場補強は、直接のライバルに塩を送る形となるので難易度は高そうですが、昨季のスタリッジの例もあります。マンチェスター勢は出すのか守るのか、どうするでしょう。マンチェスター・シティは100%ないと思われますが、マンチェスター・ユナイテッドはそれなりに前はいるので、チチャリートの意向次第ではひょっとするかもしれません。

冬の移籍は、シーズン途中ということで新加入選手がフィットするのが大変で、どのクラブも戦っている最中に選手を出すのを嫌がるので、話が噴出する割にはさほど動かずに終わる可能性もあります。そんななかで、ただでさえ動きにくいところに、何とかおもしろくしようと煙を立てるようとするイギリスのタブロイド紙やスペイン紙の「飛ばし記事」「ガセネタ」は、夏よりもめちゃくちゃな話が多くなりがちでもあります。あまりいろいろ煽って、彼らの片棒を担ぐのも何ですが、ギリギリのラインで最新ネタをお伝えできればと思います。プレミアリーグの首位争いもエキサイトしてまいりましたが、こちらはこちらでおもしろくなりそうです。(ロベルト・レヴァンドフスキ:写真著作者/Eastfrisian ディミタル・ベルバトフ:写真著作者/Flickr user nasmac)

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“プレミアリーグ2013-14・冬の移籍市場オープン!ホントに動く話はどれだ!?” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新おつかれさまです

    個人的にはグアリンよりCL決勝T逃して財政が厳しいベンフィカからマティッチとってほしいですね

    デブライネ、エッシェン、バは仕方ないとしてもマタの残留、マティッチ獲得、それからいいFWを獲得かルカクを戻すの希望ですが果たして…

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    マティッチはベンフィカが出すとなれば、競争率高そうですね。私も、グアリンは要らないのではないかと思います。ほしいのはバリバリのFWでしょう。

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