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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ケガ人だらけ&やりくり上手のリヴァプールVSアーセナル、勝つのはどっちだ!?

11月のエミレーツでの対戦では、カソルラ、ラムジーの美しいゴールでアーセナルが快勝。しかし、当時好調だったラムジーは、現在離脱中です。プレミアリーグにおけるケガ人王国、やりくり上手決定戦のファイナリストに選ぶべき2クラブ、リヴァプールとアーセナルが今週末、アンフィールドにて激突します。

リヴァプールは、ホセ・エンリケとグレン・ジョンソンの両SBをはじめ、アッガー、サコ、ルーカスが不在。アーセナルはラムジー、ウォルコット、新加入のシェルストレーム(忘れがちですがディアビも…)を負傷で欠き、ジャック・ウィルシャーも微妙。出場停止中のフラミニもいません。マージ―サイドはDF不足、ロンドンは中盤が厳しいという状況ですが、両者とも年明け無敗は立派のひとことです。リヴァプールは、アッガーがいれば、アストン・ヴィラ戦とWBA戦の2つのドローのうち、どちらかは拾えていたかもしれませんね。

ロジャース監督は、最近のインタビューで「プレミアリーグ優勝は時期尚早。チェルシーやマンチェスター・シティが積み重ねてきたものはわれわれより上」と慎重な姿勢を崩しませんが、アンフィールドでの上位対決を多く残しているこのチームには、まだまだ充分チャンスがあると思います。一方のヴェンゲル監督は、「マンチェスター・シティにも脆い部分があり、彼らのほうが難しい試合を残している」と強気です。例年、後半戦に無類の強さを発揮するこのチームが、昨季のような集中力を発揮すれば、一気に突き抜けてもおかしくありません。

さて、土曜日のゲームはどういう結末を迎えるでしょうか。注目すべきは、「スアレス&スタリッジの最強FWコンビVSコシールニー&メルテザッカーの鉄壁DFコンビ」の激突でしょう。シュクルテル、コロ・トゥレのコンビでは、ロシツキ、エジル、カソルラが速いパスワークで攻め込んでくるアーセナルを無得点に抑えるのは難しいのではないでしょうか。だとすれば、リヴァプールがそれを覆ってあまりあるゴールを決められるかが勝負の分かれ目です。

レッズサポーターの方々、申し訳ありません。私はアーセナル推しです。理由は2点で、「スアレスのコンディション」「CBの不安」。最近、得意のFKが枠にいかず、シュート本数も減っているスアレスは、抜け目なく敵のミスを突いてゴールは挙げているものの、ひと頃より調子が落ちているように感じます。アーセナルのDFラインはここ6試合で3失点と安定しており、完全に崩されたのはサウサンプトン戦のララナのゴールぐらい。モンレアルの守備力に不安はあるものの、大きな穴を空けることはないでしょう。スアレスが抑えられたとき、スタリッジやコウチーニョ、スターリングがプレミアリーグ首位チームを崩すのは難しいとみます。

そしてもうひとつ、リヴァプールの守備ですが、先日のWBA戦の大ポカは置いておいたとしても、コロ・トゥレがネックになりそうです。プレミアリーグ開幕時は、私はアッガーよりもコートジボアール代表のベテランCBを買っていたのですが、ここでレッズサポーターのみなさんに、お詫びと訂正をさせてください。「アッガーの不在は、痛い!」DFラインを落ち着かせ、相手の攻撃を先読みできるCBの不在が、アーセナルのダイレクトパスに対する対応遅れを生じさせてしまうのではないかと読んでいます。

話が若干それますが、最近よく「メルテザッカーとコシールニーが揃ってフル出場した試合では、アーセナルはプレミアリーグでここ32試合23勝9分けと無敗」と報道されています。しかしみなさん、これ、気をつけてくださいね。開幕戦で、アーセナルはアストン・ヴィラに1-3と逆転負けを喰らっており、スタメンはメルテザッカーとコシールニーでした。ちなみにこの敗戦は、上記の32試合にはカウントされておりません。というのも「67分にコシールニーがレッドカードで退場」しているからです。…これを除外して無敗というのは、さすがに話を膨らませ過ぎですよね。マスコミのみなさん、ちゃんとこういうことをふまえて伝えないと、「いたずらに煽るだけの報道」になってしまいますよ。

もとい、先日のマンチェスター・シティVSチェルシー戦は、両チームの「らしさ」に満ちあふれた今季プレミアリーグ最高のゲームでしたが、リヴァプールとアーセナルの戦いには、「青の対決」に勝るとも劣らない、エキサイティングな好ゲームを期待したいと思います。アーセナルにとって、いちばん怖いのは、「アンフィールドの魔力」ですね。あそこで戦うリヴァプールは、ときどき理屈じゃない底力を発揮します。あのえもいわれぬパワーは何なんでしょうね…。ロジックだけでは語れないのがサッカーのおもしろさです。ロジャース監督、ヴェンゲル監督、土曜日は出し切ってください!

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“ケガ人だらけ&やりくり上手のリヴァプールVSアーセナル、勝つのはどっちだ!?” への8件のフィードバック

  1. トーレス下さい。あ、赤い方ね より:

    私もこのカードはあらゆる面から勝てる気がしません。アウェーセインツと並んで今季残りの最難関カードだと思ってます。
    まず相性。アンフィールドで最後にガナーズを下したのは、クラウチがハットトリックをかました0607まで遡ります。
    次に中盤及びDFラインの完成度の差。これも言うまでもありません。リバプールは前線までボールが行かなければトップ7で最弱クラブであり、ガナに押し込められた時点でもう相当厳しいです。
    逆にリバポが勝つためにはセットプレーからのゴールが必要になるでしょう。今季の躍進を支えているのはプレミア一のセットプレー得点力です。

    前回対戦は、プレミア一面白いサッカーをするチームの激突だと煽られました。ガナーズはそれに違わぬ出来を披露したものの、リバポはその土俵に上がり切れずに完敗を喫しました。今回は来季以降のためにも、ガナーズアレルギーを克服するような試合を見せてもらいたいものです。

  2. makoto より:

    トーレス下さい。あ、赤い方ね さん>
    同感です。エンジンのかかりの遅さとサニャ&メルテザッカーの裏に脆さを抱えていた、昨季までのガナーズと別のチームなので厳しそうですね。

  3. せお より:

    2人が"90分出れれば"無敗ですね。
    大体いなくなるのがコシェルニーなんですよね。シティ戦のような怪我はともかくヴィラ戦や代表の時のようにポカをしなくなればプレミアNo.1DFと言われると自分は思ってます。グーナー目線ですが笑

    上の方も仰ってますが、アンフィールドは結構相性がいいので勝ちたいですね。チェルシーの日程が有利なので負けられないです。

  4. makoto より:

    せおさん>
    コシールニーは、コンパニと並んでナンバーワンCBといっていいでしょう。メルテザッカーの「今季プレミアリーグでイエローカードわずか2枚」も凄いですよね。

  5. ぽっぽ より:

    パソコンでこの試合を見たいと思うのですが、無料で見ることの出来るサイト等ありましたら教えて欲しいです。

  6. stepmonrin より:

    ぽっぽさん>
    怪しいサイトですので、自己責任でお願いします。
    変なボタンを押さなければ特段不都合・不具合はありません。
    http://gofirstrow.eu/

    —–
    はじめましてmakotoさん。
    この場をお借りしてで申し訳ございません。
    「サッカー大好き!」のブログ記事を書いているstepmonrinです。
    今日は、相互リンクのお願いでコメントさせていただきました。
    ご訪問させていただき、是非、リンクしてもらえればと思いコメントいたしました。
    makotoさんのブログは、こちらのブログにリンクさせていただきましたのでご確認お願いします。

    私のブログは、
    「サッカー大好き!」
    URL⇒http://blog.livedoor.jp/stepmonrin/ ←ブログURL
    になります。

    宜しければで結構ですので、ご検討よろしくお願いします。

  7. コウチ より:

    これだけ負ける要素並べられると頭で考える前に闘志が先走ってしまいますね(笑)
    でも、今のレッズは本当にわかんないの一言に尽きます。
    WBAと同じメンバーでエバートンに4-0で圧勝したと誰が信じられるでしょうか?(笑)
    アンフィールドの魔法で勝ちますよ!

  8. makoto より:

    コウチさん>
    確かに、アンフィールドの魔法は脅威です。ロジャース監督が自ら「アウェイのチームがアインフィールドで勝つのは難しいはず」といっているぐらいです。

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