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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

まさかのスウォンジー!? 直近の成績と対戦カードで分析!プレミアリーグ残留バトル大予想!【後篇】

「こちらも大混戦…直近の成績と対戦カードで分析!プレミアリーグ残留バトル大予想!【前篇】」から続きます。プレミアリーグは、優勝争い、チャンピオンズリーグ&ヨーロッパリーグ出場権争い、残留バトルがいずれも大混戦。順位表の下を見ると、最下位サンダーランドから14位アストン・ヴィラまで、勝ち点9差で競り合っています。

混戦の今季は監督解任が多いシーズンでしたが、先週、ノリッジもクリス・ヒュートン監督を解任。これで、プレミアリーグで下から6番めまでのクラブは、サンダーランド、カーディフ、フラム(2回!)、ノリッジ、スウォンジー、WBAとすべてが監督のクビを切ったことになります。「成績が悪いんだから当然じゃないか」という声もあるかもしれませんが、私が気にしているのはむしろ「1月までに監督を代えた5クラブが、未だに降格ライン付近をウロウロしている」ことです。完全に残留争いから脱出したのはピューリス監督のクリスタル・パレスのみ。トッテナムのシャーウッド監督を見てもわかりますが、監督交代のカンフル剤効果は、それだけでは長続きしません。「クビにしてから監督を決める」のではなく、「いい人材を確保してからクビにする」としないとうまくいかないのは、昨季、ポチェッティーノ監督を連れてきたセインツや、2回めのチェンジでマガト監督を確保したフラムが証明しているように思います。

少し、話がそれてしまいましたので、戻しましょう。前篇では、「スウォンジー、カーディフ、ノリッジが落ちる」という私の予想と、サンダーランド、カーディフ、フラムについての「月間お天気予報&降水確率」を紹介させていただきました。この後篇は、ノリッジ、WBA、スウォンジー、アストン・ヴィラについて、触れさせていただきます。赤字はプレミアリーグトップ7との試合、青字は降格候補同士の対決となっています。では、そろそろ。

ノリッジ 8勝8分け18敗=勝ち点32 最大勝ち点44
     直近5試合/1勝4敗=勝ち点3 
4/20(日) リヴァプール(H)
4/26(土) マンチェスター・ユナイテッド(A)
5/4 (日)  チェルシー (A)
5/11(日) アーセナル(H)

【ノリッジのお天気予報】…降水確率100%
ヒュートン監督解任は、カンフル剤効果を期待した以外の何物でもありませんが、いかんせん遅すぎます。ラスト4試合のカードがプレミアリーグ上位ばかりなのは、昨年の夏にわかっていたこと。これは、フロントの完全な勝ち点計算ミスでしょう。ホームで戦えるリヴァプール戦、アーセナル戦のいずれかで勝ち点1を獲れたとしても、調子が上がってきたフラムが1勝1分けならアウト。今や、このチームがプレミアリーグ降格の大本命です。

WBA 6勝15分け12敗=勝ち点33 最大勝ち点48
   直近5試合/2勝2分け1敗=勝ち点8 
4/21(月) マンチェスター・シティ(A)
4/26(土) ウエストハム(H)
5/4 (日)  アーセナル(A)
5/7 (水)  サンダーランド(A)
5/11(日) ストーク(H)

【WBAのお天気予報】…降水確率10%
2012-13シーズンは一時期、4位までジャンプアップし、最終8位で着地した彼らもまた、「ここにいてはいけないクラブ」。得失点差マイナス11は9位ニューカッスルよりもいいのに、とにかく勝ちきれず、6勝はプレミアリーグ最少です。直近になって、セセニョン、アマルフィタノが活躍をみせている一方、前線のアニチェベ、アネルカが空回りしたのが最大の誤算でした。クラーク監督の後を受けたペペ監督は、明確にチームを立て直すまでには至っていないものの、彼らは大丈夫でしょう。今季プレミアリーグで4点獲られたのはリヴァプール戦のみで、3点差負けも2回だけ。どこと当たっても勝ち負けに持ち込めるWBAが、これ以上落ちることはないと思われます。

スウォンジー 8勝9分け17敗=勝ち点33 最大勝ち点48
       直近5試合/1勝1分け3敗=勝ち点4 
4/19(土) ニューカッスル(A)
4/26(土) アストン・ヴィラ(H)
5/3 (土)  サウサンプトン(H)
5/11(日) サンダーランド(A)

【スウォンジーのお天気予報】…降水確率80%
スウォンジー不振の原因は、「ヨーロッパリーグに出ながらプレミアリーグを戦えるほどの戦力、体力がなかった」「シェルヴィ、ボニーなどの有力な新戦力と、昨年まで見せていた美しいパスサッカーの融合に手間取った」「エースであるミチュの不在、不振」の3点でしょう。理由が監督の指導力不足にないにも関わらず、ラウドルップ監督を解任したのは、早まった感がありますね。今後の対戦相手も微妙な顔ぶれで、まさかの全敗まであると思います。そうなると、6試合残しているサンダーランドや、ホームで勝てそうなカードが待っているフラムにかわされる可能性は充分。現エヴァートン監督のロベルト・マルティネスが持ち込んだコンパクトなパスサッカーを、いま一度取り戻してプレミアリーグに残ってほしいクラブなのですが…。

アストン・ヴィラ 9勝7分け17敗=勝ち点34 最大勝ち点49
         直近5試合/1勝4敗=勝ち点3 
4/19(土) サウサンプトン(H)
4/26(土) スウォンジー(A)
5/3 (土)  ハル・シティ(H)
5/7 (水)  マンチェスター・シティ(A)
5/11(日) トッテナム(A)

【アストン・ヴィラのお天気予報】…降水確率30%
ベンテケ、ヴァイマン、アグボンラホルと上位もうらやむ3トップを擁しながら、このポジションで停滞してしまっているのはなぜでしょう。直近の連敗は、ベンテケ不在の影響もあるのかもしれませんが、1月に補強したFWホルトがおり、MFバクナやGKグザンなど、要所にいい選手がいます。残り試合が5試合と多く、18位フラムと4勝ち点差あるので、ぎりぎりセーフで着地しそうではありますが、セインツ、スウォンジーにやられて連敗を6まで伸ばしたら…。降格候補本命の仲間入りをする日が来ないとも限りません。

というわけで、今季のプレミアリーグは降格バトルの激しさもまた、凄いです。3強の争いやチャンピオンズリーグ出場権と合わせて、こちらについても決まるまで、随時レポートいたします。最終戦までもつれそうなのは、むしろこっちかもしれませんね…。

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“まさかのスウォンジー!? 直近の成績と対戦カードで分析!プレミアリーグ残留バトル大予想!【後篇】” への2件のフィードバック

  1. トマシュ より:

    管理人さんはじめまして、いつも詳しくて分かりやすいレポート楽しく拝見させてもらってます。

    リーグも最終盤戦なので大変やと思いますが楽しみにしてますのでよろしくお願いします。

    我がアーセナルはいつも胃が痛い試合ばかりですが、ロシツキにはキャリアのハイライトとしてFA杯を掲げて欲しいですね。

  2. makoto より:

    トマシュさん>
    ありがとうございます!私も、ロシツキのアーセナルでの集大成ともいうべき、FAカップ戴冠シーンを観たいです。彼には今後も活躍していただきたいと思いますが、来季以降、ガナーズがどれだけ勝てるかわかりませんので、最大のチャンスはぜひ活かしてほしいな、と。

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