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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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先手のチェルシー、エヴラ残留のマン・ユナイテッド…どうなる!?ルーク・ショー争奪戦の行方

ダヴィド・ルイスの移籍よりも、プレミアリーグに別れを告げるとばかり思っていたパトリス・エヴラのマンチェスター・ユナイテッド残留のほうが驚きです。「ファン・ハールが監督ならエヴラは残るかもしれない」とはいわれてはいたものの、絶対ないと踏んでいたのですが…。

びっくりしたのは、エヴラが残る決断をしたことではなく、マンチェスター・ユナイテッドが33歳にオファーを出したこと。昨季のプレミアリーグでは、モイーズ監督と選手があれだけ揉めてチームが空中分解したわけで、こういうときは、いわばケンカ両成敗で「監督解任&反抗的だったベテラン粛清」を同時にやったほうがいいと思います。 オフィシャルに監督批判をしたリオと、やりにくがっていたヴィディッチはもちろん、チームを離れるというコメントが外に出てしまっていたエヴラもなしでしょう。率直にいえば「ずいぶん雑な判断をしたな」と思いました。このジャッジが、どうしても来てほしいセインツの若手SB、イングランド代表のルーク・ショー争奪戦に、マイナスにならなければいいが…と。

つい最近までイングランド代表でレギュラーだったアシュリー・コールとダヴィド・ルイスを放出して、本職がいない左SBを「空いてますよ」と見せているチェルシーと、長年レギュラーを張っているベテランを「必要だ」と残したマンチェスター・ユナイテッド。ルーク・ショーから見える景色では、チェルシーのほうが自分の受け皿が確かに存在しているようにみえます。

ただでさえ、ロンドンにはチャンピオンズリーグという絶対的なアドバンテージがあるのに、見え方まで差をつけられては、マンチェスター・ユナイテッドは結局、負けてしまうのではないでしょうか。ご本人は直近、「マンチェスター・ユナイテッドにいく」と周囲に漏らしているそうですが、数か月前には同じ口がチェルシーといっていたわけですから、またひっくり返らないとも限りません。これは、プレミアリーグの直接対決並みに緊張感が高いバトルですね。冬にモハメド・サラーをリヴァプールから大逆転で横取りしたモウリーニョ監督の得意げな表情がどうしても脳裏に浮かびます。

積極的に「エヴラ放出」としないまでも、「新しい選手が獲得できるかどうかがわかるまでは、あなたとは契約延長の話はできない」、あるいは「契約延長の話はしかるべき時期までは公にしない」という仕切りにしておけばよかったのではないかと思います。「功労者にひどい仕打ち」と思われる方もいるかもしれませんが、何をおっしゃる、リオ・ファーディナンドと違って、出ていくと公言していたのはあちらさんです。「それまで待てないからインテルいきます」といわれてもいいではありませんか。最悪、ルーク・ショーを持っていかれて誰も獲れなかった場合は、エヴラなしの現有戦力でガマンです。ビュットナーが不安なら、スモーリング、ラファエウ、バレンシア、フィル・ジョーンズ、ギジェルモ・バレラと対応できる選手が多い右サイドから、アスピリクエタ的にひとり、まわしましょう。そのくらいの気概がないと、いい選手は獲れないんです、今や。何しろ、ヨーロッパで試合できないんですから、われわれは

…すみません。つい、熱くなってしまいましたが、つまり「できることは何でもして、リスクを覚悟してでもルーク・ショーは本気で獲りにいくべき選手である」といいたかったのです。彼が来てくれれば、今後10年、マンチェスター・ユナイテッドの左サイドは安泰です。大げさですかね?(ルーク・ショー 写真著作者/Jon Candy)

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“先手のチェルシー、エヴラ残留のマン・ユナイテッド…どうなる!?ルーク・ショー争奪戦の行方” への2件のフィードバック

  1. より:

    そもそもショーはチェルシーサポらしいですね
    今更ながら昨季の100億の使い方が悔やまれます
    カバイェ、シュナイデルラン、ロイスでお願いしたかった

  2. makoto より:

    ショーは幼少期スタンフォードブリッジ近くに住んでいてチェルシーアカデミーの入団テストを受けたりしてたみたいですからねー。憧れの選手はアシュリーコールと公言していて、プライベートでチェルシー戦を見に行ったりしてるみたいですしモウリーニョが一言声をかければ一発でチェルシー入りを決めそうです。

    —–
    森さん ロッテさん>
    本気になったらチェルシーに負ける要素はなさそうです。マンチェスター・ユナイテッドは、欲しければスピード上げて交渉に走らないといけませんね。

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