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マンジュキッチ、ケディラ…アーセナルVSチェルシー「新戦力争奪ビッグロンドンダービー」勃発!

チェルシーとアーセナルが、プレミアリーグ本番さながらのつばぜり合いを移籍市場で展開しているようです。最近になって報道されているのは、レアル・マドリードのセンターMFサミ・ケディラと、ワールドカップのブラジル大会でカメルーンから2点を挙げたクロアチア人FWマンジュキッチ。ケディラは昨季、ケガで長期離脱したこともあり、シャビ・アロンソ、モドリッチ、イスコ、ディ・マリア、イジャラメンディと錚々たるメンバーが揃うレアル・マドリードでポジションを失っていると伝えられいます。マンジュキッチはバイエルン・ミュンヘンのレバンドフスキ獲得により、既に移籍を表明しており、早くから、プレミアリーグの有力クラブが興味を示していると報じられていました。

昨季のプレミアリーグで、たびたび大量失点を喰らって敗れたアーセナルは、その元凶となった中盤の守備を安定させるべく、ケディラに注目。同じドイツ人で、レアル・マドリード時代に同僚だったエジルがいることもあり、スムーズにチームになじませることができそう、と見ているのでしょう。イギリス紙「エクスプレス」には、1600万ポンド(約27億8000万円)という具体的な移籍金額も報道されており、既に何らかのアクションをしていると思われます。そこに割って入るかのように、イギリス紙「デイリー・ミラー」で「モウリーニョ監督がケディラを欲しがっている」と報道されたのがチェルシー。ロンドンのライバルである両者は、バルセロナのセスク・ファブレガス獲得の件では、アーセナルがチェルシーに譲った格好となりましたが、ケディラ争奪戦については正面から戦うことになるかもしれません。

そしてもうひとり、マンジュキッチについては、「チェルシーが、マンジュキッチに興味を持っているヴォルフスブルクにルカクを提供し、クロアチアのエースを抑えようとしている」といわれており、こちらの情報元も「エクスプレス」。以前から、イギリスの複数紙で「バロテッリ獲得が失敗した場合、アーセナルのセカンドチョイスはマンジュキッチ」といわれているなか、チェルシーはひと足早く、テーブルにつこうとしているようです。それにしてもこのバトルは、「チェルシーがアーセナルを邪魔している」ようにすらみえます。既にジエゴ・コスタとセスクを手中に収めているモウリーニョ監督は、このうえ同ポジションの選手が必要なのでしょうか。トップにはF.トーレスとデンバ・バ、中盤にはマティッチ、ミケル、ラミレスらがいます。ワールドカップで不振だったジエゴ・コスタと、モチベーション低下が噂され、出場機会すらないセスクに、にわかに不安を覚えたのかと邪推してしまいそうになります。

ちなみにアーセナルは、「右SBサニャの後釜として、チェルシーのイヴァノヴィッチを狙っている」ともいわれていました。こちらは、イギリス紙「メトロ」。チェルシーが、アトレティコ・マドリードからフェリペ・ルイスを獲得し、左にまわしていたアスピリクエタを右SBで使えるメドが立ったことで、「イヴァノヴィッチが試合に出られないのなら、ぜひガナーズへ」というシナリオのようです。イギリスのマスコミのみなさんも、いろんなストーリーを考えますね。昨季のイヴァノヴィッチの貢献度を考えれば、モウリーニョ監督が不動の右SBを放出する可能性はゼロでしょう。

プレミアリーグ開幕を前に、移籍市場で何回かぶつかりそうなアーセナルとチェルシー。選手争奪戦になれば、モウリーニョ監督とアブラモヴィッチオーナーが圧勝しそうですが、ヴァンゲル監督は一矢報いることができるのでしょうか。ドイツとクロアチアのワールドカップが終わった瞬間、ビッグロンドンダービーの場外バトルのゴングが鳴る気配です。

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“マンジュキッチ、ケディラ…アーセナルVSチェルシー「新戦力争奪ビッグロンドンダービー」勃発!” への5件のフィードバック

  1. ゆうま より:

    ブラジルでは既にケディラ包囲網が(笑)
    http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140621-00203037-soccerk-socc

  2. makoto より:

    ゆうまさん>
    これはすごい!爆笑しました。ありがとうございます。

  3. やまじ より:

    今日、初めて記事を読ませていただきました。

    文章も上手で、とっても読みやすかったです。

    今後の記事も楽しみにしています!

    僕はチェルシーファンですが、ケディラとマジュキッチの獲得は是非、実現してほしいオペレーションです。

    まず、ケディラ。

    同ポジションにマティッチとラミレスがいます。マティッチは文句の付けようありません。ですが、ラミレスに関しては、ケディラ獲得への取引に交えても良いと思います。ラミレスのユーティリティー性は貴重ですが反面、彼はラフプレーが多いです。大事な局面でレッドもしくはイエロー2枚で退場という場面がしばしば見られます。よって売却は可能かと思います。

    次にマンジュキッチに関しては、コスタの出来云々ではなく、トーレスとデンババではハッキリ言って、物足りなさすぎます。

    ユナイテッドファンということですが正直、トーレスとデンババがピッチに立っていても、全く怖くなかったのでは無いでしょうか?僕が相手チームのファンであったならば、彼らよりも2列目の面々やイバノビッチの方がよっぽど脅威を感じるでしょう。

    上記の事からコスタとマンジュキッチを獲得し、トーレスとデンババは放出。これがベストだと思います。チェルシーがタイトルを本気で狙うのであれば、この2選手の放出は必要不可欠なミッションです。

    長文、失礼いたしましたσ(^_^;)

  4. makoto より:

    やまじさん>
    確かに、F.トーレスとデンバ・バは怖くなかったですね。シュールレが前もできることを考えれば、2人とも放出もありかもしれません。ラミレスは、とても嫌でしたが。FFPが大丈夫であれば、残しておいた方がいいのでは?

  5. やまじ より:

    makotoさん> ラミレスは怖さはあると思いますし、貴重な戦力ではありますが、ラフプレーでカードを貰ったり相手選手へのラフプレーが多いのはファンから見てもあまり気分が良いものではありません。ですので、代役が確保できるのであれば放出も視野に入れても宜しいのかと(^ー^;)

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