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プレミアリーグに清武弘嗣が参入か!? アストン・ヴィラが、昨夏に続き7億円オファー用意と報道

昨季、ブンデスリーガで降格となったニュルンベルクは、主力を数人、売却することになるのでしょう。プレミアリーグでここ数年、降格すれすれをさまよっていたアストン・ヴィラが、昨夏、清武弘嗣にオファーした移籍金は1000万ユーロ(約13億円)といわれていました。ニュルンベルクに入団した清武が最初のシーズンで10アシストを記録したこと、ニュルンベルクがブンデスリーガに残留し、さらなる強化を目論んでいたことから、それなりの額が必要とみていたのだと思われます。しかし1年前は、この金額をもってしても、交渉は決裂。最大の理由は、移籍金の額ではなく、「ニュルンベルクには清武が絶対的に必要だった」ということでしょう。

ベンテケ、アグボンラホル、ヴァイマンという強力な3トップを誇りながら、昨季のアストン・ヴィラはプレミアリーグ15位と低迷。課題は、プレミアリーグで4番めに多い61失点という守備の脆弱さと、中盤から前線に出る効果的なパスが少ないことにあるのは明確です。かくして、1年経った今、アストン・ヴィラは再度、清武獲得に向けて動いているようです。ただし、以前と大きく違うのは、移籍金。今回のオファーは、昨季の半額相当である500万ユーロ(約7億円)!と報じられています。清武自身が、2年めは33試合出場3得点とレギュラーとしての数字を残したものの、1年めのような中心選手としての存在感を示せなかったことと、ニュルンベルクが降格となり、コスト削減のために選手を数人、放出するとみられていることがその理由です。簡単にいうと、アストン・ヴィラが「足元をみた」のですね。

今のところ、「再オファーするはず」という周辺情報のレベルなので、具体的な話はこれからですが、降格クラブの元にはいくつかのオファーがいくはずで、清武は2部に留まるより、他国のトップリーグでプレイする道を選ぶでしょう。仮にアストン・ヴィラだとすると、清武は、プレミアリーグでうまくやれるでしょうか。サイドの選手はスピードと突破力を要求され、トップ下にはパスセンスだけでなく得点力が求められるプレミアリーグでは、清武のような選手はセンターMFが適役となるでしょう。しかし、そこにいくと、今度は「守備ができるのか」という話になります。中盤にいろいろなタイプの選手がいるスペインや、香川真司や岡崎、内田の活躍で日本人の評価が全体的に高めのブンデスリーガのほうが、清武は活躍しやすいのではないかと思います。

とまあ、懸念はあるものの、プレミアリーグファンとしては、当然ウェルカムです。アストン・ヴィラが今季のフォーメーションをベースとするなら、「3センターの左」などというポジションに入るのでしょうか。裏に抜けるのがうまいアグボンラホル、楔に入ればフィジカルの強さで、どんなボールでも受けてくれるベンテケと、パサーにとってはやりがいがありそうなのがアストン・ヴィラ。昨季のトップ3人が、今季のプレミアリーグに全員残るのかは微妙ですが、日本代表の次世代を担う24歳が、決定的なパスを次々と通すシーンを見たら、テンションが上がります。清武さん、ようこそプレミアリーグへ!…まだ早いですね。失礼。

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“プレミアリーグに清武弘嗣が参入か!? アストン・ヴィラが、昨夏に続き7億円オファー用意と報道” への2件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    清武はパサーというよりかクロッサーって感じがしますね。アーリー気味のクロスでライン裏とかにボール入れて、ベンテケが合わせるみたいな攻めがなんとなくイメージできますね。

  2. makoto より:

    リバサポさん>
    クロッサーならスピードがほしい、パサーには得点力まで求める、というのがプレミアリーグの要求だと思います。清武は、自分の長所に何をプラスするのか、ですね。

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