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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ついにスアレス決定!プレミアリーグ得点王加入でバルサは強くなるのか?リヴァプールはどう戦うのか!

プレミアリーグ得点王のスペイン行きが、ついに発表になりました。無念。いろいろな意味で、無念です。ロジャースサッカーとSASが、レアル・ マドリードやバイエルン・ミュンヘンとどこまで戦えるのか、観てみたかった。いずれスアレスがチームを去るとしても、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ優勝という大きなタイトルを置き土産にするぐらいのクラブ愛をみせてほしかった。イヴァノヴィッチに噛みつき、サポーターを大いに落胆させた1年3ヵ月前の贖罪を、勝利という結果を添えて応援するすべての人に返してあげてほしかった。

こういった願いは、ただの外野である私よりも、サポーターのみなさんのほうが強かったはずです。しかし、6月のあの再犯が、膨らんだ期待をすべてリセットしてしまいました。さまざまな思いを機械的に処理するかのように、本日、バルセロナがルイス・スアレス獲得を発表。移籍金は公表されていませんが、スペインやイギリスのメディアは、最大7500万ポンド(約130億円)と報じています。

そうはいっても、決まったものは仕方がありません。半ばはリヴァプールがスアレスに愛想をつかした、あるいは「これだけの移籍金が入るなら売却したほうがメリットが大きい」とビジネスとしてのジャッジをしたという話でもあると思います。次の興味は、「バルサは強くなるのか?リヴァプールは、どうやってプレミアリーグを勝ちにいくのか」です。バルセロナは、思ったよりも結果は出せないのではないかと思います。ネイマールはしばらくリタイア。スアレスも、10月末まで練習にすら参加できません。ワールドカップでファイナルまで進んだメッシとマスチェラーノは、8月のシーズン開幕でエンジン全開とはいかないでしょう。セスクも既にクラブを去っています。ラキティッチは未知数で、おそらく時間が必要。9月、彼らの攻撃陣で計算できそうなのはペドロだけです。

11月以降、メッシ、スアレス、ネイマールのビッグ3が揃い踏みとなっても、掛け算どころか、単純な足し算以下になるのではないかと思います。私の見解は、「ネイマールが力を発揮できない」。3人のプレースタイルは、何かと重なります。メッシが右サイドから、ネイマールが左から中に侵入すれば、相手のDF陣はゴール前に集まり、「打開策に乏しい大渋滞」が展開されるでしょう。ネイマールはゴールセンスを発揮する機会を失い、ドリブルがうまいサイドプレイヤーというポジションに収まってしまうのではないかと思います。1年後、メッシとネイマールのいずれかがパリ、マンチェスター、ロンドンなどに居を移しても、私は驚かないでしょう。中盤より後ろを強化できれば別ですが、バルセロナはリーガもチャンピオンズリーグも獲れないとみます。

一方のリヴァプールですが、マンジュキッチがアトレティコ・マドリード、アレクシス・サンチェスがアーセナルと契約してしまった今、スアレス資金をFW獲得に使おうとしても、その選択肢はさほど多くありません。イギリス紙「デイリー・ミラー」によると、どうやら最近はスウォンジーのストライカー、ボニー・ウィルフリードに目をつけ始めたようです。もしかしたら、これは存外うまくいくかもしれません。遠くの大物より、近くのプレミアリーグ経験者。スタリッジとプレースタイルが重なるところがあるのが気になるものの、この判断は、意外とうまくいくのではないでしょうか。ボニーが獲れなかったら、どこにいくのでしょう。私のイチ押しは、「ラダメル・ファルカオ+ディ・マリア獲得」。ファルカオが難しければ、ワールドカップで2点を奪ったジャクソン・マルティネスあたりを獲れればいいのではないかと思います。

それにしても、残念です。今季はSASが観られないのですね。リヴァプールがオファーを検討、もしくは実行していると報じられたFWにはSはひとりもいません。そうそう、こんなSはどうでしょう。トッテナムでスランプに陥った、スペイン代表のストライカー…。

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“ついにスアレス決定!プレミアリーグ得点王加入でバルサは強くなるのか?リヴァプールはどう戦うのか!” への6件のフィードバック

  1. あいん より:

    私もスアレスの移籍を非常に悲しく、残念に感じております。
    6月の事件が事態を加速させたのは疑いようもありません。
    私自身、一年後にはスペインに移籍するだろうと見ていましたし。
    今回は少し早まったと考えて、無理矢理に納得することにしています。

    SASが見られない、という話題に関してですが・・・
    サンチェスを取れればニューSASの誕生だったかもと考えたりもしました。
    が、ご心配には及びません、リバプールには若く才能に溢れるウインガー
    Raheem SterlingというSがおりまして、トップ下もこなしてみせた
    昨季の彼の活躍ぶりはmakoto氏もよくご存知のことと思います。
    まあ、ストライカータイプではありませんがねぇ・・・笑

  2. makoto より:

    彼のプレーがリバプールでみられなくなるのは悲しいですね。
    リバプールが手にした莫大な金がどう使われるかがこの市場での楽しみになりそうです。
    しかしあの噛みつきのあとですら擁護するコメントが出るようなクラブってリバプールくらいな気がするのですが、バルサで上手くやっていけるのかな彼は笑

    —–
    あいんさん>
    スターリングをトップに持ってくる、という仰天プランはありますかね?その昔、ウイングだったアンリやファン・ペルシをヴェンゲルさんがストライカーとして育てたように。

    あああさん>
    うーん。バルサは外野がうるさいですからね。OBの口出しも激しいし。とはいえ、おとなしくなるのではないでしょうか。次に何かやった時のペナルティは、想像を絶する恐ろしいものになりそうなので。

  3. アーセナル より:

    プレミアリーグがいくら潤っても超一流はスペイン2強にいく流れは止まりそうにないですね
    ロナウド、ベイル、スアレス全員アーセナルからすればやっかいでしたが
    いちプレミアファンの立場からすれば残念ですね

  4. カイト より:

    6月の事件が無かったら残留してたかもしれないと思うと凄く残念です
    ベイルが抜けた昨季のスパーズみたいにならないことを祈るしかないですね
    個人的にはカイトに復帰してほしいなぁとW杯の活躍を見ていて思いました

  5. リバサポ より:

    この移籍で、リバプールの選手がより奮起してシーズンに臨んでもらわないと困りますが、一番成長しなければいけないのは、ロジャースですね。3年目、昨シーズンは2位、久振りのCLということでプレッシャーは跳ね上がりますから。彼が素晴らしいフットボールの監督なのは疑いのないことですが、シオメネやクロップと肩を並べるには、継続して結果をださなければなりません。

  6. makoto より:

    アーセナルさん カイトさん>
    いや、本当に残念です。エジルを獲ったアーセナルや、スアレスを抜かれたリヴァプールに「あなたたちのやっていることは間違っている」とばかりにスペイン勢を倒してほしいです。

    リバサポさん>
    プレミアリーグ優勝、もしくはチャンピオンズリーグでのプレミアリーグ勢最上位を獲れれば、「CL復帰元年」としては上々ではないでしょうか。

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