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ヘーヴェデス、チェフ…守備陣の強化に動き始めたアーセナル、来季は本気⁉

グーナー待望のCB関連の移籍ニュースが、ドイツからやってまいりました。報じたのはドイツ誌「キッカー」。シャルケ04のベネディクト・ヘーヴェデスとは、いいところに目をつけましたね。ワールドカップブラジル大会では慣れない左SBを務めて、酷評された試合もありましたが、バリバリのドイツ代表CB。内田篤人に代わって右SBをこなし、セントラルMFにもまわせるユーティリティーの高い選手です。

6月中旬までに獲得に乗り出すという早期のアクションを伝えられているのは、プレミアリーグやセリエAに競合しそうなクラブが多いからでしょう。27歳と脂の乗り切った時期を迎えるヘーヴェデスにとっては、チャンピオンズリーグ出場権を失ったシャルケを出て、海外にチャレンジするにはいいタイミング。アーセナルなら、今までと同様に欧州の頂点をめざすことができます。エジル、ポドルスキ、メルテザッカー、ニャブリ、ゼラレムとドイツ人が多いのも魅力。ハードマークができるタイプなので、代表の同僚フンメルスよりもプレミアリーグとの親和性は高いのではないでしょうか。

2017年まで契約が残っていることを考えれば、移籍金1700万ユーロ(約23億8000万円)はまずまず。昨季、ダヴィド・ルイスにパリSGが払った4950万ユーロ(68億円)という高額を思い出せば、間違いなくリーズナブルです。カウンターを喰らうとスピードのなさを露呈してしまうメルテザッカーからポジションを奪うのは確実でしょう。ガブリエウ・パウリスタ、ヘーヴェデスと2枚揃っていれば、コシールニー不在時に、大きくクオリティを落とす心配もなくなります。話が具体的になる前に、大騒ぎするのは控えたほうがいいとは思うものの、シーズン中には「CBは要らない」と語っていたヴェンゲル監督のチームに、CB獲得の話が出たこと自体がポジティブなのではないでしょうか。

そしてアーセナル絡みではもうひとつ、今季プレミアリーグでわずか7試合の出場に留まったペトル・チェフに、チェルシーが国内移籍を許可したと伝えられています。ニュースソースはイギリス紙「テレグラフ」。一時期は、世界最高峰の守護神がライバルに行くことに対して、モウリーニョ監督が難色を示しているといわれておりましたが、ここに来て功労者チェフの希望を容認する姿勢に転じたようです。プレミアリーグ上位クラブでGK獲得を検討しているのは、ミニョレに不安を感じているリヴァプール、デ・ヘアを失う可能性が高いマンチェスター・ユナイテッド、シュチェスニー&オスピナ体制からもう一段盤石の構えにしたいアーセナルあたりでしょうか。海の外では、パリ・サンジェルマンもチェコ代表GKに興味ありと伝えられています。この争いは、チェフ本人と家族がロンドンに残りたいといっている状況を考えれば、アーセナルが一歩リードでしょう。移籍金1000万ポンド(約19億円)なら、躊躇する理由はどこにもありません。

マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、デ・ヘアがクラブを去るなら、ぜひいただきたい選手ではあるものの、シュナイデルランの話と違ってどうも旗色が悪そうです。シレッセン、ロリス、ムスレラなど複数のGKの名前が飛び交うのは、デ・ヘアの白黒が決まらないと動けないため、さまざまな可能性を探っているということなのでしょう。アーセナルに速攻で動かれたら後れを取りそうですが、ヴェンゲル監督とスタッフは早期決着に動くのでしょうか。

中盤にビダルかコンドグビア、最終ラインにヘーヴェデス、さらにチェフまで獲れたらアーセナルは一気にプレミアリーグ優勝候補。ジルーがいないときのストライカーまで抑えて、ポドルスキやフラミニなどの余剰戦力を整理したら、この夏は店じまいでしょう。毎年、期待させてはほどほどで終わるアーセナルなので、まだまだ予断を許しませんが、おもしろくなってきたのは確かです。(ベネディクト・ヘーヴェデス 写真著作者/Steindy)

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“ヘーヴェデス、チェフ…守備陣の強化に動き始めたアーセナル、来季は本気⁉” への6件のフィードバック

  1. サッカー小僧! より:

    更新お疲れ様です。

    自分は、ヘーヴェデス獲得はないと思います、確かヘーヴェデスは最終節?でしたか忘れましたが、負傷して来シーズン
    開幕戦ほぼ絶望だったと思いますので…、そうじゃなくても、冬にガブリエウ獲得したことからも、CB獲得はないかと。
    そして、チェフの獲得もないかと思います、というのは、オスピナが先発してからほぼ完璧に仕事をこなして
    くれたので…、確かにチェフレベルの選手は欲しいですが、あえてそこを率先して埋める必要がないからです。

    何よりも優先すべきは、前の記事にもありましたがDMF、万一コクランがいなくなれば、一気に緊急事態に
    陥るので、そこを埋めるのは必須です、ビダルが来ればうれしいですが、ただ彼ほどの選手を獲得すれば、
    スタメンをどうするか、という新たな問題が起こります(それは、チェフの場合も同じです)、そういう点では
    コンドグビアのほうが扱い安いかもしれませんし、自分はそこまで大物でもなくても、DFライン前で、しっかり
    壁となってくれる、例えばセインツのワニャマのような選手が獲得できれば、それで十分だと思います。
    同時に、CFも、別に大物でもなくても、得点力に特化した選手、管理人さんが押していたチチャリートのような
    選手で十分だと思います、ベースは出来ています、あとは足りない部分を補えばいい、と、自分は思っています。

    ただ、アーセナルは、その足りない部分さえもおろそかにする場合があるので…、それが一番怖いですね…。

  2. 新参 より:

    更新お疲れ様です。
    エジル、サンチェスのように駒は足りてるといいつつ補強するケースがあるので、ヘーベデスもチェフも獲得に動く可能性はあるかなと思ってます。

    あと、ベンゲルは攻撃陣で数々のコンバートをしているので、アンカー・ヘーベデスなんてのをやってのけるのではないかと思ってしまいました。

  3. M より:

    同じロンドンのライバルとして戦うことになるのは辛いけど、今の状態で苦しむチェフをみるのはもっと辛いですね…
    正直個人的にはファーストチョイスでも全く問題ないと思いますが、今後を見据えるとやはりクルトゥワなんでしょうね…彼も嫌いじゃないですし、事実良いですし…
    悩ましすぎますが、やはりスタンフォードブリッジの応援幕の通り『チェフの幸せがチェルシーサポーターの幸せ』と思うんで、今後どうなろうと彼の決断を絶対的に支持します!

  4. フッチ坊 より:

    ヘーベデス・ツェフにビダルも加えた補強が実現したら、しばらく振りに中央に確固たる軸ができますね。
    ベンゼマもいれば硬軟織りまぜた試合運びも可能に!‥‥と想像する今が一番楽しいんでしょうね。

  5. ゆうま より:

    アーセナルの補強ポイントはセンターラインの強化だと思っているので
    DMFに加えてCBとGKの補強が行われるなら嬉しい限りですが、チェフが来た場合
    シュチェスニーとマルティネス二人のクラブ内育成GKの去就が気になります、
    両者HG持ちなので引き合いは多そうですが…

  6. makoto より:

    サッカー小僧!さん>
    ヘーヴェデスは、既にリハビリに入っているそうですので、開幕戦は間に合うかもしれません。ガブリエウとオスピナで足りるとふんでいるなら獲得はありませんが、そうでなければ動くでしょう。移籍関連話はすべてパラレルで動くので、セントラルMFよりもこちらの話が先に決まる可能性もありますね。

    新参さん>
    アンカー・ヘーヴェデスは、私も考えておりました。いずれにせよ、いろいろなポジションができる選手は重宝ですね。

    Mさん>チェフをプレミアリーグで観たいので、アーセナルなりマンチェスター・ユナイテッドなりにチェフが納得して入るのであれば、ぜひ!と思います。

    フッチ坊さん>
    いやいや、「今がいちばん楽しい」などとおっしゃらず…。久しぶりの優勝が期待できそうな万全の布陣で、コミュニティシールドを完勝して盛り上がればいいですね。

    ゆうまさん>
    シュチェスニーが出ていくことになるのではないでしょうか。悩ましいと思っているサポーターもいらっしゃるでしょう。うちの相方のグーナーはそのひとりです。

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