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テベス&ファルカオがプレミアリーグ復帰⁉ 怪しいけど見過ごせない「移籍合意」報道!

たとえばある朝、ネットを立ち上げたとき、「テベスがリヴァプール、ファルカオはチェルシーに決まりました」と、いきなりいわれても、にわかに信じがたいですよね。モナコとマンチェスター・ユナイテッドが握っていたファルカオの買い取りオプション価格は4350万ポンド(約82億円)。プレミアリーグでわずか4ゴールしか決められなかった選手に、この権利を行使しなかったのは妥当な判断でしょう。そのファルカオに、チェルシーはいくら払うといっているのでしょうか。イギリス紙「サンデー・タイムズ」は、レンタルか完全移籍か、チェルシーとモナコの条件交渉はこれからといいつつ、選手とクラブは合意したと伝えています。

この記事では、「モウリーニョ監督が、マンチェスター・ユナイテッド時代のような扱いをしないと確約」と伝えていますが、何を約束できるのでしょう。スタメンは14試合と少なかったものの、マン・ユナイテッドにおけるファルカオのプレミアリーグ出場は26試合でした。これ以上の握りを入れるとなると、「20試合はスタメンで使う」などという監督としては到底呑めない条件しかありません。ファルカオが、モウリーニョ監督の言葉で気持ちが動き、チェルシー移籍の意向を固めたというところまでは事実かもしれませんが、何らかの確約があるという話については、記者の作文が入っているような気がします。

ともあれ、モナコとチェルシーはいい着地点を見出せるのでしょうか。そして、ファルカオはロンドンで復活を遂げるのでしょうか。私は、ファルカオはフェルナンド・トーレスと同様、負傷の影響で全盛期のフォームを失ってしまい復活はないと見ていますが、モウリーニョ監督が彼を蘇生できたら、手離しでリスペクトするほかはありません。あくまでもスタートは、「ロイク・レミーと控えの一番手の座を争う」だと思われます。レンタル料が年間20億円台で、ファルカオの年俸は7~8億円+出来高、というような条件をモナコがよしとすれば実現するのかもしれませんが、果たしてそんなに都合のいい話に持ち込めるのでしょうか。南米選手権の緒戦、格下のベネズエラ相手に何もできなかったファルカオのプレミアリーグ復帰話が、何事もなく順調に決着するとは思えないのですが…。

リヴァプールのテベスもまた、寝耳に水、どこまで信じていいのか戸惑う話ではあります。しかしこちらは、プレミアリーグ終了後のレッズのアグレッシブな動きを見ているので、電光石火の発表があっても驚きません。早くからユヴェントスを離れるという噂があったテベスの移籍金は1000万ポンド(約19億円)程度といわれており、スペイン紙「アス」、イギリスの「エクスプレス」と複数紙がリヴァプール最有力と伝えています。プレミアリーグでプレイした経験もあり、周囲が使えるアルゼンチン代表のストライカーがリヴァプール入団となるとやっかいです。

2014-15シーズンのセリエAで20ゴールを決めたテベスは、6年間過ごしたマンチェスターの2クラブでプレミアリーグ77ゴール。自身がシーズン15ゴールを決め、スタリッジとダニー・イングスのゴールを10本お膳立てすれば、昨季4人のFWで8ゴールだったリヴァプールの最前線は3倍以上の破壊力を手に入れることになります。アーセナルやチェルシーと同等のゴール数を記録し、守備の綻びを多少でも改善できれば、リヴァプールはプレミアリーグ4位に届くでしょう。そうなると、マンチェスターかロンドンのどこかのクラブがヨーロッパリーグにまわることになります。私はレッズの最前線にはベンテケがいいのではないかと思っておりましたが、テベスが獲れれば大ヒット。周囲の活性化まで考えれば、貢献度はテベスのほうが高いかもしれません。

イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ユヴェントスがテベスに16日までに最終的な決断をするよう求めていると報じており、テベスは自らのキャリアが始まったボカ・ジュニアーズに帰るのか、パリやスペインに流れるのか、レッズの命運を握る存在となるのかが明らかになると伝えています。スアレスのようにストライカーを使うのがうまいテベスが来たら、スタリッジは大復活でしょうね。昨季のユーヴェでモラタとジョレンテがゴールを重ねられたのは、テベスの存在が大きいでしょう。まずい。これは、まずい。

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“テベス&ファルカオがプレミアリーグ復帰⁉ 怪しいけど見過ごせない「移籍合意」報道!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    地球の裏側ではコパが開催され、北米では女子W杯、一方欧州ではユーロ予選に移籍マーケットの報道チェックと中々休む暇がありませんね(苦笑)
    テベスの報道ですが急に出てきた感がありますが、
    ベンテケの事が一時に比べるとトーンダウンしたように見られるので、ひょっとしたらありえるかもです。セリエAやCLでみせた半端ないフィジカルやプレーぶりはレッズに移籍が決まったら相手チームにとっては厄介な存在になりそうですが、まずは水曜日にどうなるか期待してみます。

  2. a より:

    ファルカオのチェルシー行きはまだしも、CL準優勝チームのエースを来季ELのリバポが獲れるとは到底思えません。
    ですが、ユナイテッドでCL優勝したあとプレーしたシティに続き、リバポでもプレーしたら、サッカー史でも稀に見る裏切り者として長く語られ続けることになりそうですw
    そういった意味では面白そうですね。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    いや、ほんとに大変です(苦笑)。早ければ、テベス情報が明日出るかもしれませんので、チェックしておきます。

    aさん>
    31歳という年齢を嫌うクラブもあるので、レッズの条件がよければ獲得できる可能性はあると思います。マンチェスター・ユナイテッドからマンチェスター・シティはかなりの掟破りでしたが、間にユーヴェが入っているので、さほどいわれずにすみそうではあります。デ・ヘアのほうが何かと話題にされそうな気がします。

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