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サプライズはあるか…プレミアリーグ参入が噂されるストライカー・最新移籍報道まとめ

リヴァプール、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、トッテナム。 「不振だったFWを売りたい」「得点力を純粋に上げたい」など、事情の違いこそあれ、プレミアリーグのトップクラブでストライカー獲得を考えていないクラブはないようですが、ここまで移籍が実現したのはメンフィス・デパイとダニー・イングスぐらい。中堅クラブも含めて、大物ストライカー獲得を華麗に決めたところはありません。7月まで残り1週間、マーケットが本格的に始動する前に、ストライカー獲得にまつわる報道と今後の見通しを整理したいと思います。

以下に、これまでプレミアリーグ参入やリーグ内移籍が話題に上がったストライカーと、逆に海外に出ていくのではないかといわれた選手を列挙してみました。このなかで、移籍が確定的といわれている各国代表クラスは、ジャクソン・マルティネスとファルカオというコロンビアが誇る2人のトップだけです。

ジャクソン・マルティネスは直前までACミランで決まりとまで報じられていましたが、マンジュキッチをユヴェントスに放出したアトレティコ・マドリードが、一時は要らないと話をブレイクさせた選手に再度アタックし、逆転に成功したといわれています。チャンピオンズリーグ出場権があり、レギュラーの座をチラつかせることができた彼らには、ミラン移籍を翻意させる材料と情熱がありました。一方、ひと頃本命視されていたアーセナルのほうは動きが見えず、実際には照会した後、何もしていなかった可能性もあります。うーん、どうしても、もったいないという気持ちが拭えません。GKチェフ獲得やセントラルMFなど他のポジションが決まらないと動けないということであれば納得ですが、ワンタッチでゴールを決められる点取り屋タイプがジルーしかいないガナーズには、ジャクソン・マルティネスはうってつけのストライカーだったと思います。

ファルカオのほうは、レンタル移籍の費用や選手に対するサラリーなどのディテールが詰まれば、すぐにでもチェルシーで決まりそうです。マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ4ゴールに終わったFWに、モナコも強気になれなかったのでしょう。ファン・ハール監督のチームが1年前にファルカオ獲得に費やした金額と比べると、相当リーズナブルな価格で着地しそうな雲行きです。この2人以外の話は、どれも流動的。直近の移籍関連報道をまとめると、下記のような状況です。

プレミアリーグ参入・リーグ内移籍報道があったストライカー
■ジャクソン・マルティネス(コロンビア/ポルト)
 ⇒ アトレティコ・マドリード合意報道
 ⇒3500万 ユーロ(約49億円)
■ラダメル・ファルカオ(コロンビア/ASモナコ)
 ⇒チェルシー合意報道
 ⇒レンタル費用700万ポンド(約13億円)、1100万ポンド(約21億円)の買い取りオプション
■チャーリー・オースティン(イングランド/QPR)
 ⇒ニューカッスル、リヴァプール、チェルシー、サウサンプトン
 ⇒1500万ポンド(約28億5000万円)
■サイド・ベラヒーノ(イングランド/WBA)
 ⇒ニューカッスル、トッテナム、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシー
 ⇒3000万ポンド(約58億円)
■クリスティアン・ベンテケ(ベルギー/アストン・ヴィラ)
 ⇒チェルシー?残留?
 ⇒3250万ポンド(約63億円)
■バス・ドスト(オランダ/ヴォルフスブルク)
 ⇒ニューカッスル
 ⇒900万ポンド(約17億円)
■カルロス・バッカ(コロンビア/セビージャ)
 ⇒リヴァプール。基本残留、移籍はローマと競合で望み薄?
 ⇒2150万ポンド(約42億円)
■サロモン・ロンドン(ベネズエラ/ゼニト)
 ⇒リヴァプール、押さえ?
 ⇒1500万ポンド(約29億円)
■ディエゴ・ロラン(ウルグアイ/ボルドー)
 ⇒ニューカッスル、ストーク、マラガ、セビージャなど
 ⇒400万ポンド(約7億6000万円)

プレミアリーグ離脱・他国移籍の噂があったストライカー
■ロビン・ファン・ペルシ(→ユヴェントス、ローマ、ラツィオ、ガラタサライ)
■ステファン・ヨヴェティッチ(→フィオレンティーナ、ユヴェントス)
■マリオ・バロテッリ(→ベシクタシュ)
■エディン・ジェコ、ファビオ・ボリーニ、ロイク・レミー

マンチェスター・ユナイテッドがハリー・ケイン獲得を狙っていると報じられた際の4000万ポンド(約78億円)という額に、多くの人が「高すぎる!」と反応しましたが、サイド・ベラヒーノの3000万もまた、高いですね。目覚ましい活躍をしたのは昨季だけ、しかもプレミアリーグ得点王を争ったハリー・ケインの3分の2しかない14ゴール。この水準のお金を払うなら、せめてベルギー代表での実績もあるベンテケのほうにと思います。

噂のある選手のなかで、プレミアリーグでぜひ観たいのは、ヴォルフスブルクのバス・ドストです。昨季ブンデスリーガで21試合16ゴール。ヘーレンフェーン時代からゴールセンスは注目されていたものの、オランダ代表デビューは5歳年下のハリー・ケインのイングランド代表デビューと同じ2015年3月。遅咲きのワンタッチゴーラーを狙っているのはニューカッスルと報じられていますが、シンプルにプレイできる選手なので、ジョーダン・アイブ、ララナ、コウチーニョからピンポイントでグラウンダーのクロスがもらえるリヴァプールでもおもしろいのではないかと思います。来季はチャンピオンズリーグに出場するドイツ2位のクラブがトップスコアラーを出すかは微妙ですが…。

逆に、プレミアリーグからいなくなるのがもったいないのは、ステファン・ヨヴェティッチです。度重なる負傷でマンチェスター・シティの前線に定着することができなかったモンテネグロ代表がフィオレンティーナに戻るというなら、同じヨーロッパリーグ出場権を持つトッテナムでもおもしろいのではないかと思います。マン・シティが獲得した際の30億円台の移籍金なら、ソルダードやパウリーニョをうまく売れれば捻出可能でしょう。

以上、プレミアリーグ関連のストライカー移籍報道まとめでした。7月早々に顔ぶれが決まりそうなのは、チェルシー、リヴァプ―ルあたりでしょうか。レッズはくれぐれも「安物買いの…」にならないようにしてもらえればと思います。2年連続で不発などということになれば、ロジャース体制に不信感を抱き始めたサポーターが黙っていないでしょう。フィルミーノを諦め、バロテッリとボリーニを売れれば60億円ぐらいは出せないでしょうか?やはりイチ推しは、ベンテケなのですが…。

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“サプライズはあるか…プレミアリーグ参入が噂されるストライカー・最新移籍報道まとめ” への3件のフィードバック

  1. なつめ より:

    日本のリバプールファンの意見的にベンテケよりフィルミーノって人が多いですよね。
    ロジャースの好みというか好きな選手タイプ的にもフィルミーノがあってるとも思いますし。

  2. ベルカンフー より:

    私もアーセナルにジャクソンマルティネスがBestだと思いますし、大好きな選手です。
    ただ、ベンゲルはドイェンまたはメンデス系とは取り引きしないと思います。
    Wカルバーリョもしかり…
    非常に残念ですが、ベンゲルの中で危険な物件と認識してるのは間違い無いかと思います。
    主さまのマンユナイテッドのように上手く付き合えれば良いのですけど…

  3. makoto より:

    なつめさん>
    そうだと思います。とはいえフィルミーノの役割は今いる選手の成長で埋まる可能性がありますが、強烈な点取り屋を獲らないと、SAS時代の100ゴール復活は難しいと思いますので…。

    ベルカンフーさん>
    なるほど。そうかもしれませんね。あまりにも音が聞こえてこなかったので、スルーだったのかもしれません。

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