イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ポグバ絶望でどこまで進む?マンチェスター・シティの「若返り」と「ホームグロウン対策」

契約満了の選手も含めると、既に13人がクラブを離れたマンチェスター・シティ。フランク・ランパードをはじめ、ボヤタ、ミルナー、マイカ・リチャーズとホームグロウン選手の離脱が目立ち、FFP・ホームグロウンルールという両輪の間で難しい夏を過ごすことになりそうです。プレミアリーグ開幕まで5週間。彼らに残されている時間は、そう多くはありません。

7月に入り、ネグレド、ナスタシッチ、シンクレア、カリム・ラキクがそれぞれレンタル先に完全移籍となることが発表され、バレンシアがネグレド獲得のために支払う3000万ユーロ(約41億円)をはじめ、トータル60億円以上がマン・シティの金庫に入った計算となります。ジェコとヨヴェティッチの売却まで決まれば、4000万ポンド~5000万ポンド(約78~97億円)の間でせめぎ合っているスターリングに加えて、主力級の選手を数人獲得しても大丈夫でしょう。

さて、マンチェスター・シティが現在狙っていると報じられている選手は、どんな顔ぶれなのでしょうか。彼らの大きなテーマのひとつとして「若返り」があります。サバレタ、コラロフ、サニャ、ヤヤ・トゥレ、フェルナンジーニョ、クリシー、デミチェリスと中心選手7人が30代。加えてダヴィド・シルヴァ、ヘスス・ナバス、ジェコ、コンパニが来季中に30歳の誕生日を迎えます。そんななかで最優先候補だった22歳のポグバは、2016年の夏にバルセロナに移籍するという話に傾いており、少なくともこの夏の獲得は絶望的。ヴォルフスブルク移籍で実力を証明した24歳のデブライネは、プレミアリーグ経験もありいい補強となりそうですが、動く気配はありません。スターリングに加えて、ホームグロウン選手としてアストン・ヴィラの25歳MFファビアン・デルフを狙っているという噂はあるものの、彼の存在感は昨季のミルナーより高くならないのではないでしょうか。ホームグロウンなら、守備が計算できてCBにも入れるソングのほうが、出場試合数を積むイメージが持てます。

直近、報道されているマン・シティ発のオファーは、レヴァークーゼンの25歳FWカリム・ベララビに移籍金3500万ユーロ(約48億円)。ポグバの代わりとして白羽の矢が立ったナポリのスロバキア代表MF、27歳のマレク・ハムシークは2000万ポンド(約39億円)といわれています。どちらに対しても、10億円程度の年棒をぶら下げて優位に立とうとしているというお話ですが、それぞれが手離す可能性も含めて、どうもピンときません。

マンチェスター・シティがほしいのは、ヤヤ・トゥレの後継者、ヘスス・ナバスやナスリと競れるサイドアタッカーをスターリングに加えてもう一丁、近年やや不安なCB、そしてアグエロとコンビを組めるストライカーの4枚でしょう。私の推しは、セントラルMFはリヴァプールが交渉を打ち切ったといわれているインテルのコヴァチッチ、サイドにはクリスタル・パレスのホームグロウン選手、予測不能の26歳ヤニク・ボラシエというギャンブルを。前線は、ヨヴェティッチを残留にもっていくのが結局いいのではないかと思います。CBは、オタメンディあたりを獲れればいいのですが、コヴァチッチとボラシエで80億円以上かかりそうなので、誰かを売りに出さなければ予算オーバーかもしれません。どうする?マンチェスター・シティ。レッズのシャツをかぶって語れば、「スターリングで4000万ポンド以上取れるなら今が売り時」なのですが、水色を着ていうならば、「むやみに高額なスターリングを捨てて、25歳前後を3~4人」のほうがいいのではないかと思います。来年は下がるでしょう、スターリング。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ポグバ絶望でどこまで進む?マンチェスター・シティの「若返り」と「ホームグロウン対策」” への4件のフィードバック

  1. makoto より:

    素朴な疑問ですが、もしホームグロウンをクリアできないとどうなるのでしょうか?
    無知なもので…

    ユース上がり等で無理矢理帳尻を合わせる事は出来ますが…

    —–
    ベルカンフーさん>
    少ない人数の登録で戦うことになります。22人ぐらいいれば悪くありませんが、それ以下になると1年やりくりするのは結構大変ですね。

  2. ぷれみあふぁん より:

    ボニーを獲得しヨヴェティッチはCl登録外となり
    Cl登録外となったことで監督批判をしました
    放出した方がヨヴェティッチ本人のためになるでしょう

  3. ベルカンフー より:

    御返答有難う御座いますm(_ _)m
    考え方として、非HG17人縛りって感じでしょうか…
    残りの25名まではHGで満たせましょう!的な!

  4. makoto より:

    ぷれみあふぁんさん>
    ペジェグリーニさんがちゃんと使うかどうかですね。不満は漏らしましたが、当時のコメントを「監督批判」とまでいうのはちょっとかわいそうかなと思いました。「CL出たかったのに…」という趣旨でしたので。

    ベルカンフーさん>
    そうですね。その感覚です。

makoto へ返信するコメントをキャンセル