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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マンチェスター・シティが5000万ポンドのオファー準備…焦るな、スターリング!

いよいよ決まるでしょう。すべての状況は、スターリングの移籍が次の交渉テーブルで着地すると示しています。マンチェスター・シティはラヒム・スターリングに3回めのオファーを出すようです。「ESPN」が伝えている移籍金は5000万ポンド(約95億5900万円)、イギリス紙「デイリー・スター」は4500万ポンド+オプション500万ポンド。どちらにしても、5000万ポンドクラスの移籍金は、プレミアリーグにおけるイギリス国籍の選手としては史上最高額となります。

スターリングは、7月6日のリヴァプールのチーム練習に顔を見せると、ブレンダン・ロジャース監督に移籍したいと伝え、併せて今週末からのアジアツアーへの参加を拒否したといわれています。これが事実なら、スターリングの振る舞いは自身の評価を傷つけるだけでしょう。昨年スアレスがプレミアリーグに別れを告げ、高額移籍金を得て2014-15シーズンの決算はきれいな数字になるであろうリヴァプールにとっては、この夏売れなくても来年売れれば、FFP観点でも単年のクラブの会計としてもさほど問題はないはず。そのうえで契約が残っている選手がクラブのスケジュールに背いたとすれば、放出する理由がひとつ増えるだけで、むしろ「渡りに船」かもしれません。来年の今は残る契約期間が1年となるので、20億円~30億円程度は売価が下がる可能性がありますが、スターリングをもう1年使ったうえでの減額は、やむなしといえる範囲でしょう。

一方のマンチェスター・シティから見える景色でいえば、リヴァプールが4000万ポンドには応じないと判断したうえでの3度めなので、新しく加入する選手に自身の株を下げる言動をしてほしくないのではないでしょうか。選手にダーティーなイメージがつくと、新シーズンのユニフォームやグッズの売上に影響が出るでしょう。スターリングがセルフジャッジで子どもじみた話をしているのか、裏で代理人が指示しているのかはわかりませんが、「5000ならレッズは応じる見通しで、そう遠くない将来必ず決着する」なら、おとなしくしていてもらいたいところだと思われます。

スターリングが極上のヒールとしてマンチェスター・シティに君臨すれば、アンフィールドやオールド・トラフォードはブーイング祭りで盛り上がるという向きもあるかもしれませんが、まだ20歳のイングランド代表期待のアタッカーには、変なつまずき方をしてほしくないのです。このところのスキャンダルや移籍騒動に対してネガティブに反応したリヴァプールサポーターのなかには、ピッチの上でのスターリングがあまりにも素晴らしかったゆえの反動という方もいるでしょう。2013-14シーズンのプレミアリーグでは33試合9ゴール。昨季プレミアリーグは35試合7ゴール。移籍金の額は50億円程度が妥当とは思うものの、この世代でトップに立つ選手であることは間違いありません。どこのクラブにいこうとも、スターリングにはディエゴ・マラドーナやポール・ガスコイン、ロビー・ファウラーのような寄り道をせずにキャリアを積んでいってもらえればと願っています。周囲との軋轢から生じたストレスの先にある暴力やクスリ、アル中などという言葉とは、無縁なままに。

「立つ鳥あとを濁さず」でいきましょう。もう間もなく、喧騒は終わります。Xデイは金曜日、最終価格は総額4600万ポンド、新しい背番号はミルナーが付けていた7番と予想しておりますが、早すぎますかね。来季プレミアリーグのリヴァプールVSマンチェスター・シティ、マッチアップする機会が多そうな「7番対決」が待ち遠しいです。あ、これも早すぎますかね?

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“マンチェスター・シティが5000万ポンドのオファー準備…焦るな、スターリング!” への3件のフィードバック

  1. れっず好サポ より:

    昨日の練習をスターリングは病欠で休みました。仮に本当だったとしても、タイミングが悪すぎます。誰がスターリングをこんな幼稚な我が儘boyにしたんでしょうね。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    いい加減早く終わって欲しい件ではありますが、スターリングには残念としか言えません。チームに泥を塗って出るような感じがして仕方ありません、、、。

  3. makoto より:

    れっず好サポさん>
    他責傾向が強くなっていますね。誰かが背後で知恵をつけているのでしょうか。

    Mackiさん>
    チェフ、岡崎、ジェラード、ランパードのようにチームを離れてほしかったですね。彼らは、サポーターもさることながら、チームメイトや監督、スタッフ、経営陣にまでリスペクトされていたと思います。

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