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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ストークはシャキリ獲得決定、ウェストハムはバートンと契約目前…中堅クラブに躍進の予感!

プレミアリーグの移籍ニュースを追いかけていた方は、少なくとも3回、ツッコミを入れたのではないでしょうか。「シャキリ、まさかのストークかよ!」「ガセネタかよ」「やっぱり来るのかよ!」。2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会でホンジュラス相手にハットトリックを達成したスイス代表MFシェルダン・シャキリは、結局ストークへの移籍を決断しました。一時は、本人がストークを拒否しておりプレミアリーグには来ない、移籍先はドイツと報じられていたのですが、先週末から状況は一変。日曜日のブリタニア・スタジアムにシャキリが現われ、ストークVSリヴァプールのゲームを観戦していたと聞いてびっくりしました。この段階では、ヒューズ監督が「まとまるといいね」と語っていたぐらいの温度感だったものの、昨日メディカルチェック、すぐに移籍決定発表と話は一気に進展。イギリス紙「ガーディアン」によると移籍金はクラブレコードとなる1200万ポンド(約23億円)、契約期間は5年とのことですが、この金額は、数年前なら中堅クラブがひとりの選手に払う額ではありませんでした。

1月にバイエルン・ミュンヘンからインテルに移籍したシャキリは、クラブで居場所を確保できず、15試合1ゴールと得点力を発揮することができませんでした。しかし、それにしてもストークとは。インテルは2009-10シーズン、バイエルンは2012-13シーズン。近年、ビッグイヤーを獲得したクラブを渡り歩いたシャキリほどの実力者なら、他の選択肢もありそうなものです。ちなみにストークは、今回の補強で「チャンピオンズリーグ優勝経験者が最も多いプレミアリーグのクラブ」になったとのこと。シャキリ、アルナウトヴィッチ、アフェライ、ムニエサ、ボージャン・クルキッチ。なるほど、確かに5人もいます。これだけの選手が揃うということは、ストーク首脳陣が語るプロジェクトは、よっぽど選手には魅力的に映るのでしょう。

「この3日間で、クラブの人たちと出会い、日曜日にはブリタニアの素晴らしい雰囲気を目の当たりにした。僕はストークに心から感謝している。サポーターのために全力を尽くしたい」(シェルダン・シャキリ)

ディウフ、アルナウトヴィッチ、ボージャン・クルキッチ、シャキリ、アフェライ、ファン・ヒンケル、ウィーラン。ストークの中盤より前の選手をスタメンに落とし込んでみると、どうしても数人、いい選手が溢れてしまいます。クラウチ、ホセル、ウォルターズ、チャーリー・アダム、オデムウィンギ。この充実ぶりは、間違いなくヨーロッパリーグ出場権狙いです。トッテナムの関係者のみなさん、週末は気をつけてください。ホームゲームとはいえ、リヴァプール相手に優位に試合を進めていたマーク・ヒューズ監督のチームは、プレミアリーグ上位クラブといえども簡単に勝てる相手ではなくなりました。シャキリ獲得、楽しみです。今季のストークは、クラブ史上最高となるプレミアリーグ8位でシーズンを終えても、クラブもサポーターも納得しないのではないでしょうか。

さて、中堅クラブの上位進出といえば、虎視眈々とTOP6の一角崩しを狙っているクラブがもうひとつあります。110年以上の歴史を誇るブーリン・グラウンドから、来季いよいよオリンピックスタジアムへと本拠地を移すウェストハム。35000人が54000人と収容力が大幅にUPするにあたり、彼らがほしいのは、ファンを熱狂させるような選手と2年連続となるヨーロッパリーグの出場権でしょう。今季は、フェアプレーポイント上位で権利を得てヨーロッパリーグ予選に参加したものの、3回戦のアストラとのホームゲームで大失敗。2点リードを追いつかれてしまい、それならプレミアリーグを優先しようとセカンドレグでは主力メンバーを温存。予想通りの敗退を喫することとなりました。優勝候補アーセナルとのプレミアリーグ開幕戦で0-2のアウェイ勝利を手に入れたため、ビリッチ新監督の決断は結果オーライ。この勢いで、新スタジアムで戦える来季に向けてプレミアリーグで上位に食い込み、本大会出場権を獲得したいところでしょう。

そんなウェストハムが補強を目論んでいるのは、エネル・バレンシアがケガで離脱したストライカーのポジションと、ソングを失った中盤です。報道されているのは、こちらもビッグネーム。QPRに所属していた元イングランド代表MFの「悪童」ジョーイ・バートンは、「BBC」と「スカイスポーツ」がメディカルチェックとフィットネステストまで進んだと報じており、入団間近。さらに名前が挙がっているのは、シャキリと同じ1200万ポンドのオファーと伝えられているチチャリートです。メキシコ代表のストライカーについては、以前にマンチェスター・ユナイテッドが850万ポンドを断ったといわれており、大幅増額による2度めのアタックとなるようです。それなりの移籍金が入るのであれば、ファン・ハール監督に断る理由はないでしょう。2トップのウェストハムは、サコとチチャリートをスタメンにするのではないかと思われます。決着のタイミングにもよりますが、8月末にあたるリヴァプ―ルのミニョレやシュクルテルは、司令塔パイェとチチャリートのホットラインに神経をすり減らされることになるかもしれません。

中堅クラブの大物獲得で、今季のプレミアリーグはかなりの激戦になりそうです。いや、それにしてもシャキリ、まさか決まるとは。ボージャン・クルキッチやアフェライがいたのが大きかったのでしょうか。だとすれば、素晴らしい「鮎の友釣り」作戦です。1年前は、トップクラブでも獲りたくても獲れない選手だったのですから。

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“ストークはシャキリ獲得決定、ウェストハムはバートンと契約目前…中堅クラブに躍進の予感!” への6件のフィードバック

  1. a より:

    ユナイテッドがチチャを放出したら、トップが足りなくなりませんか? ルーニー怪我したらチチャとウィルソン、という状況なので、出すとは思えません。獲得の噂もペドロくらいですし。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    中堅クラブが各国代表エースクラスの資金を捻出出来るのが今のプレミアですね。
    ハマーズやストークのメンツを見るとTOP10フィニッシュを狙うにではなく、確実にヨーロッパの舞台を狙ってますね。TOP6のチームはうかうかして入られませんね。

  3. makoto より:

    aさん>
    デパイとフェライニのトップ起用を織り込めば、現有戦力でもまわらないことはないのではないでしょうか。チチャリートは、ご本人が出場機会を求めて移籍したいといっていたりもしたので、それなりの金額のオファーがあって本人がいきたいといえば、チームは止めないのではないかと思います。

    Mackiさん>
    セインツに続け、ですね。今季は混戦になりそうです。

  4. ぐら より:

    ますますプレミアが熱くなりますね!
    今季終了時の順位表がますます予想できなくなります!

  5. makoto より:

    ぐらさん>
    ブックメーカーには「TOP6以外の最上位」というベットがあるのですが、おもしろそうですよね!

  6. たろう より:

    プレミア中堅グラブのレベルアップはリーグに
    とっては盛り上がりますね。
    ただ、我がノリッジの残留には高いハードル…

    開幕戦の幻のゴールは…
    あれは厳しいですよ。

    なんとかまず1勝、といきたいです。

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