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フラミニとルーカスは放出候補⁉アーセナルとリヴァプールに「中盤の底の強化」報道!

アーセナルはエミレーツで戦ったロンドンダービーで完封負け、リヴァプールは昨季プレミアリーグ最終戦で惨敗したストークに辛勝。開幕戦が厳しい試合になった2チームが、現有戦力を売却しつつセントラルMFの補強に動くのではないかと伝えられています。イギリス紙「テレグラフ」が報じたアーセナルのターゲットは、セビージャのポーランド代表MFグジェゴジュ・クリホヴィアク。以前からアーセナルの獲得候補として名前が挙がっている選手で、運動量と守備力の評価が高く、1歳年下のコクランの控えとして獲るにはあまりにもハイスペックな選手です。クリホヴィアクの契約解除金は2200万ポンド(42億円)といわれており、金額的にも控え選手に支払うレベルではありません。

今回のニュースの根拠は、5-4の乱打戦となった11日のUEFAスーパーカップ、バルセロナVSセビージャのゲームにガナーズがスカウトを送り込んだというもの。ご本人はセビージャ残留を明言しており、チャンピオンズリーグ出場が決まっているチームを出ていく動機もないでしょう。獲れれば素晴らしいとは思うものの、これはハードルが高そうです。来年の今頃も、クリホヴィアクは「アーセナルが狙い続けている選手」といわれている可能性のほうが高いのではないでしょうか。

一方、新しいセントラルMFを獲得する・しないに関わらず、フラミニが戦力外であることは間違いないようです。2013年の夏に古巣に復帰してからは、大事な局面で味方を叱咤激励しながら戦ってきたファイターは、コクランの台頭で出場機会を失い、今季の構想からは漏れてしまったようです。トルコやフランスのクラブが移籍先として挙がっていますが、いずれもフラミニがアーセナルで受け取っていたサラリーとは開きがあり、31歳のMFは差額の保証を求めていると報じられています。アルテタですらベンチで過ごす時間が長くなりそうなチームでは、致し方なしです。クリホヴィアクの話が立ち消えになったとしても、フラミニは放出し、アーセナルは移籍市場締め切りぎりぎりまでちょうどいいサイズの守備的MFを探し続けるのでしょう。

もしリヴァプールのルーカス・レイヴァが納得のいく居場所を探しているなら、コクランとのローテーションで一定は活躍のチャンスを用意できそうなアーセナルが獲ればいいのにと思っていたりするのですが、ロジャース監督としては国内への放出は避けたいのでしょうか。ここ数年、夏になる度にイタリアに行くといわれ続けていたセントラルMFに、今年も移籍の噂が立ち上がっています。イギリス紙「デイリー・メール」が伝えているルーカス・レイヴァの移籍先候補は、インテルとナポリ。レッズが要求している移籍金は800万ポンド(約15億円)とのことですが、イタリアのクラブからすれば簡単に出せる額ではないようです。

早いもので、2007年にやってきたルーカスは、プレミアリーグ9年めになるのですね。シュクルテルと並ぶ最古参のMFは、ヘンダーソン、ミルナー、ジョー・アレン、エムレ・ジャンの次という立ち位置になっており、ケガがあったとはいえ20試合出場に終わった昨季よりもさらに、ピッチに立つ機会が減少するのは避けられない状況です。私は、2014-15シーズンのレッズが終盤までチャンピオンズリーグ出場権獲得の望みをもって戦えたのは、苦しい時期にルーカスが中盤を支えてくれたからだと評価しています。31歳のフラミニはともかく、28歳のルーカスは、まだまだ今のクオリティをキープし続けるでしょう。

ルーカス放出が決まれば、リヴァプールは1200万ポンドでレアル・マドリードのイジャラメンディを獲るのではないかといわれています。イジャラメンディはおもしろいという気持ちもありながら、もったいないですね、ルーカス。レッズとしても、積極的に売りたいというよりは、出ていきたいといわれれば認めざるをえないといったニュアンスでしょう。私がフロントなら、ジョー・アレンを放出してでもブラジル代表MFの引き留めを図りたいところです。

イタリア勢がお金を出し渋るなら、ソングを失いバートンと破談になったばかりのウェストハムや、カンテを獲得したもののカンビアッソが抜けた穴が気になるレスターは、マージーサイドに打診してみてはどうかと思います。中堅クラブのジャンプアップに貢献して、「やっぱり凄いぜルーカス!」というところを見せてもらえれば、プレミアリーグファンとしては盛り上がります。アーセナルのほうは、クリホヴィアク以外の候補の顔が浮かびづらいのですが、私がいちばんはまりそうだと思うのは「ソングの出戻り」なんですよね。過去経緯から、厳しいのは重々承知なのですが。(グジェゴジュ・クリホヴィアク 写真著作者/Roger Gor)

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“フラミニとルーカスは放出候補⁉アーセナルとリヴァプールに「中盤の底の強化」報道!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ルーカスは勿体無いですよ手放しては、、、。
    最近は怪我が多いのが気になりますが、アレンよりいいと思うんですよね。何故かロジャーズに重用されません。彼は試合に出続けて真価を発揮するタイプだと思います。最近のレッズはベテラン選手の処遇に疑問符がつくケースがあるので、フロントはしっかり対応して欲しいですね。

  2. グーニー より:

    更新、有難うございます。
    プレミア始まってからはより楽しみにしています。

    ソングですか…それはグーナーなら皆が思うところですね。去年の出来も悪くなかったし。
    ただ、出ていった選手に移籍金を払って取りに行った事が最近はないと思うので難しいですよね。フラミニ、ソング、セスク、その他もろもろ。
    ただ、若手バンバンレンタルしてるし、DMFだけはなんとか補強してほしいですね。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    昨季、ルーカスを完全に見直しました。アンカーをきっちりこなせる選手は希少価値なので、ぜひ残してほしいですね。

    グーニーさん>
    チェルシーがマティッチを買い戻したように、ソングを戻せればいいとおもうのですが、出ていき方があまりよくなかったこともあり、可能性はないでしょうね…。彗星のようにビエリク降臨!というサプライズにも期待しています。

  4. サッカー小僧! より:

    更新お疲れ様です。

    セビージャのポーランド代表MF、前から噂に上がっている選手ですよねぇ…、確かにベンゼマよりはリアリティが
    ありそうですが、それでも獲得はないという意見、自分も同意です、何よりセビージャがこの選手を出してもいい、
    というような補強を行っているようには見えないので…、現実的に考えれば、ルーカス・レイヴァ、自分もありだと
    思います、プレミア実績もある、移籍金もさほど高額でもない、何よりコクランの役割にぴったりはまる選手なので。

    ただ、結局は監督がどう考えているか、でしょうかね、どうも今シーズンオフ(もう開幕しましたが)はそこが
    見えないですね、フラミニを完全に見切った以上、ここの補強をするつもりはあるのでしょうが、ワールドクラスしか
    とらない、と明言していますが、ありそうだった有力選手はすでに他クラブに移籍してしまいましたし。
    リアリティはともかく、CFの噂はよく上がりますが、フラミニを計算に入れないとなると、こっちの補強はしないと
    危険な状況にあると思うのですが…、ロシツキも離脱しましたし、このまま現有戦力で…というのは勘弁ですね。

  5. makoto より:

    サッカー小僧!さん>
    そうですね。守りを固めたい状況で駒が足りない、となると、特に強豪ぞろいのチャンピオンズリーグでは確実に苦戦を強いられそうです。

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