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コンテ監督の大改革がスタート!?チェルシーにローマMFナインゴラン獲得合意報道!

プレミアリーグ17試合で7勝8分2敗。モウリーニョ前監督時代の混乱は収束させたものの、勝ちきれない試合が多かったフース・ヒディンク監督。オランダの名将は、FAカップを制覇した前回就任時のような、これといった結果を残せずチームを去ろうとしています。4試合残っているとはいえ、7位リヴァプールとの勝ち点8差を埋めるのは困難でしょう。コンテ新監督のチェルシーは、プレミアリーグと国内カップのみを戦うシーズンを送ることになりそうです。

インテルのイカルディ、ベリシッチ、ヨヴェティッチ、ムリージョ。ユヴェントスではシモーネ・ザザ。ローマのピアニッチ、マノラス。コンテ監督のチームづくりに注目しているイギリスメディアは、精通しているセリエAの有力選手に的を絞り、補強を進めるのではないかと報じています。優先順位をつけるとすれば、どういう順番になるのでしょうか。ロイク・レミー、ファルカオ、パトといったサブの選手がそれぞれ1ゴールしか挙げられなかったストライカーと、ズマが開幕に間に合いそうになく、高齢化が気になるCBが最優先か。イヴァノヴィッチが下り坂に差しかかるなかで、SBも層が厚いとはいえず、新しい選手が必要でしょう。クアドラードを戻せば、中盤は比較的に駒が揃っており、大きく変えないのでは…と思っていたところに、イギリスメディア「デイリー・ミラー」からクラブ間合意報道が舞い込んできました。ASローマに所属するMFラジャ・ナインゴラン。最初に動くのが中盤だとすれば、コンテ監督は妥協なく自分好みのチームを創ろうとしているのかもしれず、250億円以上の投資といわれたマンチェスター・ユナイテッドのファン・ハール監督に匹敵する大改革になる予感です。

ベルギー代表のナインゴランは、ローマで付けている背番号4が示す通り、中盤の底を締める役割が得意な選手ですが、今季のセリエAでは31試合で4ゴールを決めており、攻撃センスにも定評があります。報道によると、移籍金は2800万ポンド(約45億円)、契約は5年とのこと。セスク、マティッチ、ミケル、ロフタス=チークと頭数は揃っていたチェルシーのセントラルにナインゴランが加わるとすれば、いよいよミケルは新天地を求めることになるのでしょうか。不本意なシーズンを過ごしたマティッチは、来季は欧州を戦えなくなるうえに、出番が激減しそうとなれば、こちらもプレミアリーグから離れようかと考え始める可能性があります。

一方、「デイリー・メール」は、コンテ監督がラダメル・ファルカオを戦力と考えておらず、移籍先を探すように通告したと報じています。負傷があったとはいえ、今季プレミアリーグ出場10試合でわずか1ゴールでは、致し方ありません。クレスポ、ケジュマンから最近ではフェルナンド・トーレスまで、チェルシーの背番号9は活躍できないというジンクスが語られていましたが、ファルカオはそれを乗り越えられずにプレミアリーグに別れを告げることになりそうです。一時は世界一のストライカーとまでいわれたコロンビア代表FWの復活は、もう難しいでしょう。アレシャンドレ・パトもまた、1年もプレイせずにクラブを離れてしまうのでしょうか。オスカルとのブラジリアン・コネクションは、はまると美しく、もっと観たい選手でしたが、プレミアリーグデビューが大きく遅れたうえに2試合1ゴールでは、チェルシーが引き留めるとは思えません。不満を抱えているであろうロイク・レミーも出ていくとなれば、チェルシーの最前線は総とっかえまであるかもしれません。

どうやら4~5人の補強ではおさまらない空気漂うコンテ監督の改革に、他のクラブも黙っていないと思われます。トッテナムはチャンピオンズリーグ対策、リヴァプールはクロップカラーを強め、マンチェスター・シティのグアルディオラ監督も自分のスタイルで戦える選手に多額の資金を投入するはずです。昨夏はチェフだけだったアーセナルは巻き返し補強必至、マンチェスター・ユナイテッドの監督が誰になるとしても、今の延長線上でOKとはいわないでしょう。ユーロを終えた後の移籍市場は、壮絶な獲得バトルとなりそうです。怖いのは、ビッグクラブが補強すること自体よりも、このなかから来季のチャンピオンズリーグに出場するクラブが3つしかないことです。欧州の最高峰の舞台で戦わないクラブが、1年後の出場権を得るために100億~200億円の投資に走らざるをえないとは…。ああ、怖ろしき、プレミアリーグ。レスターが優勝間近の今、次のシーズンがどうなるかはまったく見当がつきません。

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“コンテ監督の大改革がスタート!?チェルシーにローマMFナインゴラン獲得合意報道!” への3件のフィードバック

  1. タカシ より:

    コンテが良く知るセリエAの選手達ですが、プレミアリーグで活躍する姿がイマイチ想像出来ません。
    その中でナインゴランは数少ないフィットしそうな選手だと思います。
    しかし一番難しい補強ポイントであろうFWにピンと来る噂がありませんね。理想はプレミア経験者だと思いますが。

  2. Davinci より:

    一人の選手に100億を使う狂気の時代ですね。
    だからこそ今期のレスターは後世に語り継がれそうですね。

  3. chelさぽ より:

    テリーの退団が既定路線ならば、メイドインチェルシーを新たにつくる意味でもロフタス=チークを起用してほしいものですが、ポジションの被るナインゴランの報道が加熱してますね。
    コスタに頼りっきりの最前線と仰る通りの高齢化CB、層が厚いとは言えないSBなど補強ポイントが多すぎますね。
    クリステンセンのレンタルバックは無理そうだからクラーク=ソルターに経験を積ませたりもしたいですし、クアドラードは帰ってきてもコンテのもととはいえ、プレミアに馴染めるのでしょうか。
    来シーズンは試合も少ないですし、しっかり調整さして欲しいとは思いますが、プレミアのタイトルは狙っていって欲しいです。

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