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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

トッテナムはフランコ・バスケス、カンテの後釜、イグアイン…プレミアリーグ補強最新トピックス!

リヴァプールのクロップ監督と、イグアインの代理人である兄がコパ・アメリカのアルゼンチンVSチリ戦を並んで観戦していたことが話題になりました。「リヴァプール・エコー」は、今のレッズにストライカー補強の意志はないとイグアイン獲得を否定しておりましたが、衛星放送の「ビーイン・スポーツ」は「リヴァプールがイグアインの契約解除金9400万ユーロ(約115億円)を払うのは決定的で、ナポリはふたつ返事で売却」とぶち上げています。セリエAのレコードを66年ぶりに塗り替えたシーズン36ゴールのストライカーをプレミアリーグで観られるのはもちろんうれしいものの、オリギ、スタリッジ、ベンテケ、ダニー・イングスと枚数が揃っているところに入れるとなれば、さすがに売却を確定させるのが先でしょう。コウチーニョを抜かれてベンテケを売る算段がついたりすれば、事情は変わるかもしれませんが…。

スタリッジとイグアインのどちらかをベンチに置くのももったいない話で、2トップにするとフィルミーノをどう使うんだという問題があり、狙いなくして獲るとクロップ監督は難しい選択を迫られそうです。プレミアリーグでのプレイを熱望しているといわれるワールドクラスが加われば、間違いなく強くなるのですが、レッズが獲りにいくとすれば、主力を引き抜かれるなどいくつかの条件が重なったときだと思われます。絶対にないとはいえませんが、あっても7月中旬以降のお話でしょう。

さて、こちらは同じセリエAでも、より現実的な話のようです。イタリア紙「コッリエレ・デッロ・スポルト」によると、パレルモのザンパリーニ会長がトップ下のフランコ・バスケスについてトッテナムと話をしていると明言したそうです。「彼がほしいなら2500万ユーロ(約30億5000万円)を要求する。もっと低いオファーは受けたが、私にとってはバスケスはベラルディと同等だ。理由はわからないが、彼は過小評価されている。ミランやローマも関心を抱いていたが、今はトッテナムとコンタクトを取っている。私は2500万ユーロといっている。どうなるか見てみよう」。昨季のセリエAで17位と、ぎりぎりで降格を免れたパレルモで、36試合出場8ゴールと出場試合数も得点も2番めに多かったMFを抜かれるのは痛いはずですが、さすがはプロビンチアのオーナー。サッスオーロでの4シーズンで49ゴールを決めたベラルディレベルのオファーでしか動かないと強気に出ています。

バチュアイやラカゼットなどストライカーならわかるものの、トッテナムが攻撃的MFを獲ろうとしているのは、昨季プレミアリーグで先発10試合・3ゴールに終わったシャドリに見切りをつけるということか、あるいはエリクセンをビッグクラブに持っていかれた際の保険か。いずれにしても、若い選手が多く伸びしろがあるスパーズは、昨夏に続いて堅実路線を歩くのではないでしょうか。

最後に、ヴァーディ、マフレズ、カンテら主力が全員クラブを去るかもしれないレスターのお話です。フランスの「RMC Sport」とイギリスメディア「エクスプレス」が報じたニースのMFナンパリス・メンディとの個人合意は、エンゴロ・カンテの後釜の目処が立ったということでしょう。昨季リーグアンで全試合出場を果たしたセントラルMFは、負傷がちなギュンドアンとは打って変わって、モナコ時代から5年連続のシーズン30試合以上出場を達成。23歳で既にリーグ戦182試合に出場とは、素晴らしいのひとことです。169センチと小柄で、リーグアン通算ゴール数がわずか2本の若きキャプテン、メンディのセールスポイントは、運動量とパスワーク。U-21代表にも選ばれていた逸材は、カンテの後継者としてうってつけです。

3年間所属したモナコ時代の指揮官はラニエリ監督で、プレミアリーグは初めてながらもチームのスタイルに戸惑うことはないはずです。レスターのオファーは移籍金1200万ポンド(約18億7000万円)と伝えられています。中堅クラブにとっては結構な額ではありますが、カンテ売却となったときには手元に10億円以上残ると考えれば、悪くない話です。チャンピオンズリーグ出場が決まり、試合数が増えるレスターにとって、負傷と縁がない選手の加入は心強いでしょう。まだまだ層が薄いストライカーとサイドアタッカー、CBまで獲得できれば、ラニエリ監督の戦う準備は完了です。

明日からユーロが開幕します。本ブログでは、イングランド、フランス、ベルギーなどプレミアリーグの選手が多い国を中心に観戦レポートをお届けするとともに、エヴァートンの監督人事や移籍関連ニュースなど、イングランド国内のニュースも併せてお届けできればと考えております。ユーロ、楽しみですね。引き続き、よろしくお願いいたします。(フランコ・バスケス 写真著作者/Clément Bucco-Lechat)

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“トッテナムはフランコ・バスケス、カンテの後釜、イグアイン…プレミアリーグ補強最新トピックス!” への6件のフィードバック

  1. より:

    イグアインは無いでしょうねー。
    まさかベンテケのみならずスタリッジも放出しようというんじゃないでしょうし。
    GKの獲得は早かったので、SBと両ウイングですかね。
    前線はスタリッジとオリジに復帰のイングスもいるし、いざとなればフィルミーノもできるので、先ずは他のポジションの補強を早めて欲しいです。
    この夏はコパとユーロがあるので、決まるのは遅くなりそうですね。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    スパーズはAZのエールディビジヤンセン

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ↑誤って途中送信してしまいました。
    スパーズはエールディビジ得点王でAZのヤンセンと合意間近までかこつけているようですね。ガーディアンもそう報じていますし間違いではないでしょう。まだ21歳の選手ですし成立したら非常に良い買い物だと思います。すごくスパーズらしいディールですね笑

  4. yuto より:

    イグアインについては選手もリヴァプール側もあまりうまみのない話でどうもしっくりこないです。
    イグアインクラスであればPSG,アーセナル辺りは喉から手が出る状態でしょうしなぜリヴァプールなのか…
    まあこういうのを考えるのもオフシーズンの楽しみですね。

  5. おハム より:

    イグアインはPSGがお似合いですよ、ラベッシ、カバーニときて

  6. makoto より:

    ご さん>
    コウチーニョがパリにいくという話になれば、成約するかは別として、大物にいく可能性が上がるのでは?などと思ったりします。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    そこまでいったんですね。おっしゃるとおり、スパーズっぽいですね。

    yutoさん>
    確かに、クロップさんの魅力だけでというのは怪しいですね。アーセナルとは数年前に接近しており、そちらはCLがあるので、にわかに信じがたいのは確かです。

    おハムさん>
    何か流れができてますよね。行かれたら、CLやばそうです。

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