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ジエリンスキ、ウォルコット、コウチーニョ…リヴァプールに関する3つの最新ニュース!

ユーロ2016が開幕し、イギリス紙を賑わすプレミアリーグに関する移籍ゴシップは少しおとなしくなった感がありますが、それでもいくつかの気になる話題につい目が止まります。イブラヒモヴィッチ、ジェイミー・ヴァーディ、ロナルド・クーマンと、「早ければ48時間以内に…」といった決定寸前報道はすべて空振りに終わっていますが、ドイツの「ビルト」紙がぶち上げた「ヘンリク・ムヒタリアンの去就が週末までに決まる」は、実現するのでしょうか。ドルトムントから直接出た話といってはいるものの、ヴァーディのメディカル・チェックが直前で流れたなどというニュースに触れてしまうと、こちらも眉に唾をつけたくなってしまいます。しかし、それでも発表があるのではないかと落ち着かない日々を過ごしてしまうのがサッカーファンというもの。ドルトムントの攻撃的MFもさることながら、最近のプレミアリーグ関連でいちばん賑やかなのは、リヴァプールまわりのお話です。ピオトル・ジエリンスキは、いよいよ決まるのでしょうか。

ポーランド代表としてユーロ2016に参加している22歳のジエリンスキは、リヴァプールサポーターにとってはすっかりおなじみの名前でしょう。春先に獲得の噂が出てから数ヵ月。5月には1度決定間近と報じられたものの、その後ナポリが所属先のウディネーゼと合意したというニュースがあり、頓挫しておりましたが、ここにきてまた状況が変わったといわれています。イギリスメディア「ガーディアン」によると、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が「リヴァプールがジエリンスキにオファーし、本人は彼らと契約したがっている」と発言したとのこと。さらに「リヴァプール・エコー」が、レッズはウディネーゼに950万ポンド(約15億6000万円)でオファーを出し、ナポリの「870万ポンド(約14億2000万円)+出来高」をひっくり返そうとしていると伝えています。

「コウチーニョとプレーしたいかと聞かれ、『当たり前だ。いいコンビになると思う』と語った」「クロップ監督とは既に電話で話している」「カナル・プリュスのインタビューでリヴァプールのユニフォームを渡され、ニコニコ着ている姿を撮られた」と、ジエリンシキのレッズ大好きエピソードは多く、報道が事実だとすれば、残すはウディネーゼのファイナルアンサーです。ポーランド代表で13試合3ゴールと決定力をアピールしており、昨季のセリエAではレンタル先のエンポリで35試合5ゴール。トップ下、サイド、セントラルと複数のポジションをこなせるところは、いかにもクロップ好みです。来季のプレミアリーグですぐに戦力になるかはわかりませんが、エムレ・ジャン以外はそれぞれ不安を抱えているリヴァプールのセントラルMF事情を考えれば、いい補強になる可能性が高そうです。

さて、レッズにはもうひとり、中盤の補強に関するニュースが挙がっています。なぜこの話がポルトガル発なのかはわかりませんが、こちらもたびたび話題になっているテオ・ウォルコット。「A Bola」紙が、「移籍金3100万ユーロ(約37億1000万円)、本人とは4年契約」と伝えています。ウォルコット獲得は、レッズにとってはリスクが高いように思います。既に27歳と伸びしろはさほど期待できず、昨季プレミアリーグで28試合5ゴールという数字にインパクトはなし。サラリーは高く、アーセナルでは「ストライカーになりたい」とアピールしていた選手です。何かと懸念が多いサイドアタッカーに30億円からのお金がかかるなら、その資金は左SB獲得にまわし、オジョ、マルコヴィッチ、ジョーダン・アイブらをクロップ仕様に育てたほうが得策ではないでしょうか。ララナ、ミルナー、コウチーニョがいるチームには必要がない投資に思えてなりません。

最後にそのコウチーニョですが、「リヴァプール・エコー」によれば、彼は今の環境に満足していると語っており、クラブはパリとの交渉のテーブルはセットしないと決めているようです。

「僕は、リバプールに心から満足している。クラブは僕をとても大切にしてくれている。ユルゲン・クロップと一緒に働けるのは素晴らしいこと。彼は偉大な監督だ」(フィリペ・コウチーニョ)

ブラジル代表がコパ・アメリカを早期敗退となったため、コウチーニョはゆっくり休みをとって、7月には満を持して戻ってこられるでしょう。リヴァプールには、スアレスやスターリングの気持ちが移籍に傾いてしまったために主力を札束に替えざるをえなかった過去があったので、コウチーニョについても同様の懸念をしていたのですが、どうやら大丈夫のようですね。プレミアリーグ8位に終わり、欧州への道が閉ざされたチームが主力を全員キープできるとすれば、それだけでも「クロップ監督、来てくれてありがとう!」でしょう。来季のレッズは、ここ数年ではいちばん楽しみなのではないでしょうか。ユーロ2016に最も多くの選手を供給しているクラブだけに、まずは「選手がユーロで活躍したうえで、疲れを残さず無事に帰ってくる」という都合のいい期待をしなければなりませんが…。

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“ジエリンスキ、ウォルコット、コウチーニョ…リヴァプールに関する3つの最新ニュース!” への2件のフィードバック

  1. より:

    フェグーリとノルトヴェイトを0円で獲得、ラカゼットと再交渉、オーナーがこれはビジネスだと発言したりと、イーストロンドンのこちらも熱いですよ!

    —–
    ウォルコットは前もチラホラ話出てましたが、今となっては同じ噂ならヤルモレンコの方に来てほしいです。お隣さんもターゲットにしてるようですが。
    おっしゃられている通り、中盤の選手は揃っているものの、怪我が怖い選手ばかりな上にルーカス、アレンは出て行っちゃいそうな雰囲気もあるので、ジェリンスキは来てもらえるなら助かります。

    昨日の試合観てて、オリギが調子良さそうだったので、やはり前線よりもサイドや後ろの補強が再優先ですね。
    ユーロが原因で移籍交渉が7月末からしかできなくてゴチャゴチャなって慌てて変なお金の使い方にならない事を祈ります。

  2. makoto より:

    おハムさん>
    そうですね。ユーロ終わったらパイェにオファーが来て、騒がしくなりそうです。

    ご さん>
    後ろ最優先、センターひとり、サイドは現有戦力との兼ね合い、といった感じでしょうか。ウォルコットは微妙ですね。

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