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5人めの元セインツ…「リヴァプールがサディオ・マネ獲得に近づいている」と複数紙が報道!

Liverpool close in on £30m Sadio Mane swoop as Christian Benteke edges towards Anfield exit(リヴァプールは3000万ポンドでサディオ・マネ獲得に急激に近づき、ベンテケはアンフィールドの出口へじわじわと向かっている)」。イギリスメディア「デイリー・ミラー」は、リヴァプールがセネガル代表MFサディオ・マネを獲得すれば、チーム内に居場所がなくなるベンテケは移籍を余儀なくされるだろうと語り、「スカイスポーツ」もまた、リヴァプールとセインツは既に交渉に入っていると報じています。

2014年にレッドブル・ザルツブルグから1180万ポンド(約16億5000万円)でイングランド南端のクラブに加わったアタッカーは、プレミアリーグ67試合22ゴールという素晴らしい数字を残し、セインツを2年続けてヨーロッパリーグ予選へと導きました。圧巻だったのは、昨季プレミアリーグ最終盤のゴールラッシュです。3月20日、セント・メアリーズで開催された31節のレッズ戦が、その始まりでした。

前半を0-2で終え、敗色濃厚だったクーマン監督は、ハーフタイムに10番を投入。入って4分のPKを外すという最悪のスタートを切りながらも、マネは得意のドリブルで最後までレッズの守備陣を翻弄し続け、2ゴールを決めて3-2の逆転勝利に貢献しました。ここからの8試合をセインツは6勝1分1敗、マネは8ゴール。5月1日のマンチェスター・シティ戦ではハットトリックを達成し、ペジェグリーニ監督のCL出場権獲得を危うくさせており、この期間のマネを止めたチームはレスターだけでした。

クロップ監督が目の前で見せつけられた破壊力抜群のドリブル、受け手の動きに合わせて微妙に強弱をチューニングするパスセンスのよさは、レッズのサッカーにはフィットするでしょう。ひと頃はマンチェスター・ユナイテッド移籍の噂もありましたが、現地紙は「マリオ・ゲッツェを諦めたクロップ監督が、マネをトップターゲットとしている」と口を揃えています。

2つのメディアが報じた移籍金3000万ポンド(約42億円)は、リヴァプールにとってはアンディ・キャロルとベンテケに次ぐ高額ですが、今度のアタッカーはいいお買い物になるのではないでしょうか。私は、バイエルンでくすぶっている天才MFよりもセインツのエースのほうが活躍するのではないかと思います。24歳とまだ若いアタッカーは、クロップ戦術に早々に適応し、スタリッジやコウチーニョと素晴らしいコンビネーションを見せてくれるはずと期待しています。いちばん先走っている「デイリー・メール」は、リヴァプールのプレシーズンが始動する7月2日までには話がまとまるとまでいっています。

リッキー・リー・ランバート、アダム・ララナ、ナサニエル・クライン、デヤン・ロブレン…南の若手育成ファクトリーからの購入は直近2年で5人めとなる大口取引先が、交渉の仕方を間違えることはないでしょう。これが決まれば、ベンテケは売られてしまうのでしょうか。チームの戦い方になじめず控えに甘んじたストライカーは、それでもプレミアリーグ9ゴールと最低限の数字を残しており、もう1シーズンは観てみたかったのですが…。そうはいっても、クラブの経営陣やクロップ監督に「マネを獲るのだから仕方がない」といわれれば、返す言葉はありません。来週のレッズの動きに注目です。

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“5人めの元セインツ…「リヴァプールがサディオ・マネ獲得に近づいている」と複数紙が報道!” への4件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    ベンテケが換金できるなら、この取引もありだと思います。一応、9番的な役割もできそうな感じですし。間違ってもバックラインの補強に予算がなくなってしまったとかないようにして欲しいですが…

  2. K より:

    ララナは鈍足・クロス下手な真ん中の選手でアイヴは速さとシュート力だけ、オジョは加速とクロスだけ、成長止まったケントも実力不足とカノスらの若手には最低3年は必要です。ミルナーとコウチ、マルコしか居ないサイドアタッカーには移籍金が高すぎますけど良い補強と考えます。
    3列目はヘンダーソン復活とブラナガンを1列下げて守備面の成長に賭け、ダメでもアレンが居るのでダフードは半年から1年我慢できる状況、マティプはカンの控えにも回せてJ・ゴメスが復帰したので左SBさえ取れたら冬までは戦えます!
    先発14試合3得点、途中出場15試合で6得点。控えなら使えたし最後の最後にプレスも改善傾向でしたが、唯一戦力余剰なCFで大きな金になるベンテケはお別れでしょう。次のクラブでの成功をお祈りしております。

  3. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    マネはいい選手ですし、セインツファンには申し訳ない気持ちで一杯ですが、3000万ポンドは高すぎです。
    あの悔しい逆転劇の立役者でセインツでの活躍は知っていますが、シーズンを通しての好不調も激しいイメージです。
    3000万ポンドの補強がはたして2列目で、マネが適任であるのかちょっと疑問です。
    ララーナ、コウチ、ミルナー、そしてマルコヴィッチが帰ってくるなら、マネは必要でしょうか?
    3000万ポンドはCBと左SBにかけて、サイドの選手はもう少し若い選手でもいいと思います。
    ポジションが違うものの、ワニャマに比べると、スパーズのほうが交渉上手ですよね…。
    キャロル、ベンテケでの反省を活かしてほしいです。
    色々書きましたがいい選手であるのは間違いないので、加入となれば全力で応援します。
    あと、コウチは残りますよね…?
    残留コメントはあったものの、2列目の噂が出るたび不安です。

  4. makoto より:

    更新ご苦労様です。
    マネの報道は当初は懐疑的でしたが、どうやら本当のようですね。この補強は的確だと思いますが高いですね。。。
    プレミアを知らないゲッツェより、既にプレミアで実績を残している選手のほうがいいですね。この補強が成立するとベンテケは残念ながら放出でしょうね。

    —–
    リバサポさん>
    そうですね。後ろは絶対です。マネは、獲れたら相当ポジティブだと思います。

    Kさん>
    「マネはいくべき」は賛成ですが、ジョー・アレンを残せるかと、ベンテケがお金になるかはややもち不安です。

    nyonsukeさん>
    なるほど。確かに3000万ポンドは結構な額ですが、クロップ監督のリヴァプールなら15発はいけるのではないでしょうか。昨季に限っていえば、好不調があったのは彼ではなくクラブだったと思います。コウチーニョは、報道からは残留間違いなしです。残ると信じてます。

    Mackiさん>
    これが決まればベンテケはアウトでしょうね。バロテッリと併せて、どのくらいの金額で出せるのかも気になりますね。

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