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ムヒタリアンに、マンチェスター・ユナイテッド移籍合意報道!どうする、ドルトムント…⁉

ボアテング、マリオ・ゴメス、ドラクスラーの素晴らしいゴールでスロバキアに完勝したドイツの強さや、ベルギーをハンガリー戦勝利に導いたアルデルヴァイレルトとエデン・アザールの活躍について書きたかったのですが、イタリア、ドイツ、イギリスのメディアが一斉に報じたこちらのニュースに目が留まってしまいました。「Manchester United close in on Henrikh Mkhitaryan and Zlatan Ibrahimovic deals(マンチェスター・ユナイテッドはヘンリク・ムヒタリアンとズラタン・イブラヒモヴィッチの取引完了に迫っている)」。イギリスメディア「ガーディアン」は、7月にはモウリーニョ監督のチームがイブラヒモヴィッチの入団が発表される見通しであるとともに、ムヒタリアンを3000万ポンド(約40億8000万円)で獲得する公算が高いと報道しています。

記事によると、ドルトムントのハンス・ヨアキム・ワッケCEOは既に諦めモード。公式戦23ゴール32アシストという出色の数字を残した素晴らしいアタッカーを、より高い値段でプレミアリーグに送り出そうとしており、後釜としてヴォルフスブルクのシュールレやレヴァークーゼンのカリム・ベララヒを引き入れる準備を開始したと伝えています。

イタリアの移籍専門サイト「ジャンルカ・ディマルツィオ」はさらに強いトーンで「移籍は大筋合意」「書面上の確認を残すのみ」と報道。ドイツの「ビルト」は、ドルトムントはベララヒ獲得のオファーを2度出しており、いずれもレヴァークーゼンのルディ・フェラーSDに断られたと書いています。複数のメディアがドルトムントMFのプレミアリーグ入りを指し示しており、違いがあるとすれば、イタリアから出ている金額が3800万ユーロ(約43億円)とやや高いぐらいです。こちらは、イギリスのEU離脱という決断がなければ、差額は出なかったのではないでしょうか。月が変わってそれぞれの入団発表に漕ぎ付けるまでは安心はできませんが、イブラヒモヴィッチとムヒタリアンをダブル獲得して、移籍金が50億円に届かないとは夢のようです。

指揮官、ストライカー、トップ下に世界屈指のタレントが加わり、元々いたワールドクラスのキャプテンがセントラルMFに構え、新CBの入団が決まっているマンチェスター・ユナイテッドは、ここまでの話が実現すれば、そのまま夏のマーケットを終了しても来季プレミアリーグの優勝候補でしょう。

一方で気になるのは、サウサンプトンになぐさめられてしまうのではないかと心配になるほどの、ドルトムントの抜かれっぷりです。ギュンドアン、フンメルス、ムヒタリアンに加えて、スボティッチがFacebookで退団すると語り、エースのオーバメヤンはスペインへの憧れを口にしています。史上最悪の同時多発離脱となるかもしれないドイツの強豪に、何が起こっているのでしょうか。プレミアリーグで優勝争いをしていたトッテナムをヨーロッパリーグで寄せ付けなかったトゥヘル監督のサッカーに、大きな不満があったわけではないと思われます。

考えられるのは、バイエルン1強状態への絶望感。フンメルスはライバルのドイツ王者バイエルン、ギュンドアンはブンデスリーガ優勝監督のペップが指揮を執るマンチェスター・シティ、ムヒタリアンは世界屈指の指揮官モウリーニョのマンチェスター・ユナイテッド、オーバメヤンが名指しした憧れのクラブは、家族の出身地にほど近いアトレティコ・マドリード。プレミアリーグの2クラブは、「国内カップ制覇」「超一流の監督招聘」「大型補強を敢行」という共通項があり、出場機会を求めるスボティッチ以外は、いずれも次のシーズンのタイトルを獲得できる可能性が高いクラブに気持ちが動いています。アンチェロッティ監督が就任したバイエルンは盤石の体制で、来季のブンデスリーガは2位争いがいちばん白熱するテーマとなりそうです。イブラヒモヴィッチとムヒタリアンの話が無事に決まるのを待つとともに、香川真司が所属するドルトムントの動向についても、引き続きウォッチしてまいりたいと思います。

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“ムヒタリアンに、マンチェスター・ユナイテッド移籍合意報道!どうする、ドルトムント…⁉” への6件のフィードバック

  1. 絶賛刈られてます より:

    更新お疲れ様です。

    隣の芝は青い現象でしょうか…?
    ムヒタリアンが3000万ポンド、イブラと合わせて50億円かからないのはお買い得すぎです、裏山しいですね。
    来季はマンチェスター勢を中心にPLがまわるかもしれません。
    それにしてもドルトムントは少し安易に選手を出しすぎなイメージがあります。
    ギュンドアンの移籍金も低すぎる気がしますし、レヴァやフンメルスの出し方も安易な気がします。
    これでオーバメヤンが移籍、ロイス今年絶望では来季どうなってしまうのでしょうか。
    それでも、サウサンプトンと同様に選手を抜かれてもサッカーの質と順位を下げないイメージが魅力なのですが、ちょっと不憫ですね。
    セインツ化、クロップ監督招聘のレッズファンとしてはちょっと複雑な心境です・・・

    —–
    管理人様初めて書き込み致します。
    ブンデスはご覧になっていらっしゃるでしょうか?
    確かにバイヤンへの絶望感はあります。
    個人的には昨シーズンの対バイヤン戦、シャルケとのダービー、リバプール戦、そしてフンメルスの移籍でダメ押しされた感じです。クロップならこれは難しい…というゲームでも絶対に勝ちに行く‼気迫が感じられましたが、個人的にはトゥヘルは引き分けか勝ったら儲けもん…という感じが伝わってくるんですよ。戦術に人をはめるタイプですし。で戦術も人もハマってきたらいじってしまう。実際やるのは選手ですしねぇ。フロントもバイヤンに勝つ気もない感じですし。現地サポは長い目でという感じみたいですが、ギュンドアンは仕方ないにしてもフンメルスはドルトを見切ったと思っています。香川選手もステップアップしたいと発言したようですし、オバメヤンはレアルに行きたいって言ってた筈なんですがwまあ、ミキタリアンはトゥヘルが辞めたら移籍したい条項を持ち出すわ…選手を庇う感じでもない監督ですし。ドルト1年目でクロップの後なんだから!という意見も多いですしそこはそうですと思います。確かに優秀な監督ではあると思いますよ。まぁ選手がどう思ってるかっていうのが今の現状なのかなと(^^;;ロイスとオーバがビッグネームの補強を直談判して今の補強メンバーです…長文失礼しました。

  2. yuto より:

    これが事実なら棚から牡丹餅気分の移籍ですね。
    ドルトムントはフンメルスにギュンドアンと主力を放出していたためさすがに移籍は決まらないだろうと思っていたのですが・・・
    クロップ監督の頃から思っていたことですがドルトムントには値段がついていない選手が存在しないチームなのでしょうか。
    CLでも勝ち上がれる質の高いフットボールをするチームなだけにクラブとしてふるまいも売る側ではなく買う側として変わるべきだと思うのですがどうなんでしょう。
    あまりブンデスは詳しくないのであまり意見するべきではないと思いますがもったいないなぁと感じました。

  3. ジウベルト より:

    選手寿命が末期のイブラヒモビッチのユナイテッド移籍は理解できますが、27歳と油の乗り切った歳のムヒタリアンが、CL出場枠クラブから出来ないクラブへの移籍はちょっと吃驚で、ステレオタイプのアルメニア人のイメージが思い浮かぶくらいです。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    すごい攻撃な文を書かれている方がいらっしゃいますね。
    まぁ取られた方からしてみれば、獲ったほうが何言っても嫌味にしか聞こえないんでしょうね。
    私も昔同じ思いをしたので気持ちはわかります。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    完成されたCBがほしいですね。後ろから鼓舞するような人+中盤でリズムを作る人がほしい。エレーラでは役不足過ぎます。

  6. makoto より:

    nyonsukeさん>
    そうなんです。私も、ドルトムントのあっさり感が気になってます。うまくやれば、もっと売却益を取れそうですよね。

    絶賛刈られてます さん>
    ブンデスリーガは、マンチェスター・ユナイテッドを出てからの香川真司が気になって、ドルトムント戦は結構見てました。トゥヘルさんは、なかなかいい監督だなと思っていたのですが、求心力がないんですかね。だとしても出ていき方が凄いな、とドキドキしながら成り行きを見守っています。

    yutoさん>
    私も同じように思ってました。ブンデスリーガのNo.2ですので、マドリードとバルサ以外には強気でいけないのかな…と。

    ジウベルトさん>
    そうですね。ムヒタリアンは未だに半信半疑、ミステリーです。アーセナルのほうが魅力的に見えるんじゃないかと思ってました。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ディ・マリアのときは、相当ビール煽りましたね…。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    バイリーが入ったので、モウリーニョさんなら今のCBでもそれなりに強くしてくれそうです。完成されたCBがほしいというご意見には賛成ですが、私の願いは新監督によってフィル・ジョーンズとシュナイデルランが覚醒することです。中盤は、ルーニーが下がってくるなら現有戦力でまかなえるのではないでしょうか。

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