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最終ラインが大ピンチのリヴァプール、30歳のベテランCBクラヴァン獲得は特効薬となるか!?

クラブにとっては悩ましい決断ですが、アンフィールドの女性ファンにしてみれば、悪くない話なのではないでしょうか。ジョー・ゴメスとママドゥ・サコがアキレス腱を痛めてプレミアリーグ開幕に間に合わず、新戦力のジョエル・マティプも軽傷ながら足首を痛めたリヴァプール。危機的状況に追い込まれたユルゲン・クロップ監督は、5人めのCB獲得に踏み切ろうとしているようですが、これがまた守護神ロリス・カリウスに負けず劣らずなかなかのイケメンです。

アウグスブルクに所属するラグナル・クラヴァンは、エストニア代表として100試合以上に出場している30歳のベテランCB。ヘラクレス、AZで8年を過ごした後、2012年にアウグスブルクに移籍したクラヴァンは、以降4年間のブンデスリーガで125試合に出場しています。昨季のヨーロッパリーグでファイナリストとなったレッズは、優勝候補のドルトムントからは2試合で5点を奪いながら、アウグスブルクには0-0、1-0と大苦戦。以前からクラヴァンを知っていたクロップ監督は、この対戦であらためて評価を高めたのではないかと思われます。

「スカイスポーツ」「リヴァプール・エコー」は420万ポンド(約5億9000万円)、「テレグラフ」は350万ポンド(約4億9000万円)と報じているCBの獲得は、いいお買い物になるとみます。ロリス・カリウス、マティプ、クラヴァンなら、お互いのコーチングはドイツ語でしょうか。エストニア代表のキャプテンには最終ラインを束ねる力も期待でき、左SBやMFもできる器用さは、サコやジョー・ゴメス復帰後のCBダブつき問題だけでなく、アルベルト・モレノの守備力問題まで解決してしまうかもしれません。昨季プレミアリーグで8位だったリヴァプールは、TOP6より10~15多い50失点を喫しているのですが、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、レスター、アーセナルと同水準の30点台まで失点を減らせれば、チャンピオンズリーグ出場権獲得がみえてきます。コロ・トゥレとシュクルテルが去った後の最終ラインに足りなくなっていたのは、経験に裏打ちされた落ち着きでしょう。

クラヴァンの移籍について、「スカイスポーツ」はサインに近づいているという表現に留めていますが、「テレグラフ」は契約合意と伝えています。ウィガンとのプレシーズンマッチで交代されたマティプの足に大きな問題がなく、無事にクラヴァン入団に漕ぎ付けられれば、レッズはいい形でプレミアリーグ開幕を迎えられそうです。ユーロ2016にユヴェントスと並ぶ欧州最多の12人を派遣し、コパ・アメリカ・センテナリオにもコウチーニョを送り出していたクラブは新シーズンの出遅れが懸念されておりましたが、ブラジルとイングランドは早期に敗退。ベルギー代表の面々は出場時間が少なく、大会終盤まで残っていたのはエムレ・ジャンとジョー・アレンだけです。初戦のアーセナルをはじめ、今季プレミアリーグの序盤戦は厳しい相手が続きますが、新戦力と若手の多くが順調な滑り出しとなったクロップ監督の2年めに、レッズにとっては久々のロケットスタートを期待したいと思います。(ラグナル・クラヴァン 写真著作者/Miss Messi)

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“最終ラインが大ピンチのリヴァプール、30歳のベテランCBクラヴァン獲得は特効薬となるか!?” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    マティップの怪我が軽いようなので安心しまたが、この補強は納得です。(決まれば)CBとGKが共通言語でプレー出来るのも魅力的ですが、プレミア経験が無いのがやや不安を残す所ですが、この補強が決まればCBの補強はポジティブですね。楽しみです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    代表のキャップ100越えと実績は申し分ないですし、ユーティリティ性の高さもあいまって、即戦力として期待できそうです

  3. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    この補強はよいですね。
    すでに本日メディカルチェックと報じられており、決まりそうです。
    これでCBは落ち着きそうです。
    クラヴァンはSBもできるとのことですが、やはり左SBは本職を一人獲得してモレノと競わせたいです。
    前線、中盤には楽しみな若手が多いものの、DFラインはちょっと即戦力となりそうな若手はいない感じです。
    ヘクターをはじめとする左SBの補強が成功すれば来シーズンはかなり戦えると思います。

  4. K より:

    4-2-3-1の2へのポジション補強の噂が消えてきたので、今年は4-1-4-1で戦うのかもしれません。プレシーズン見てるとSBの質、序盤のCB量が心配です。高さと足元の技術とロングボールの質があるグラバンは良い補強に思います。が、同様の特徴で格下相手のターンオーバー用には使えると思ったイロリの未来が陰りました。
    なんにせよEuro組とチームをどう構築するのか、特にミルナーの処遇が見ものです。SBの噂もチルウェル以外はありませんからね…

  5. makoto より:

    Mackiさん>
    私も、いい補強になるのではないかと思います。お値段もお手頃ですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    確か、エストニアの最優秀選手だったはずです。

    nyonsukeさん>
    CBは万全で、巻き返しを図る際の3バックなどのオプションも増やせそうで楽しみですね。

    Kさん>
    昨季の主力の起用に関しては、さほど変わらないのではないでしょうか。イロリは足りないという判断なのでしょう。

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