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早くも移籍決定!マン・シティがベルナルド・シウヴァ獲得、サバレタはハマーズ、そしてデフォーは…!?

マンチェスター・シティも早いが、サバレタも早い!FAカップファイナルの決着を待たずして、プレミアリーグ2017-18シーズンに向けた推定4300万ポンド(約61億円)の大型補強と、ベテランSBの移籍が発表されました。マンチェスター・シティへの入団が決まったのは、チャンピオンズリーグで鎬を削ったASモナコのMFベルナルド・シウヴァ。エティハドで開催されたラウンド16のセカンドレグで、ムバッペの先制ゴールをアシストしたプレイメーカーは、グループステージではトッテナム戦でゴールを決めてアウェイ勝利の立役者になっています。

ベンフィカからモナコに移籍して3年めとなるベルナルド・シウヴァは、22歳の若さで中盤の仕切り役に定着し、37試合8ゴールという活躍でクラブのリーグアン制覇に貢献しました。ポルトガル代表においても既に12試合に出場しており、昨年9月のジブラルタル戦で初ゴールをゲット。プレミアリーグ勢では、マンチェスター・ユナイテッドも興味を示していると報じられていた選手ですが、隣のライバルクラブを選んだ決め手は指揮官だったようです。

「グアルディオラ監督に指導を受けられるなどという素晴らしいチャンスは、断れない。バルセロナやバイエルンで素晴らしい仕事をして、ここでもタイトルを獲ると誰もが思っている監督だよ」(ベルナルド・シウヴァ)

わが指揮官が同郷の若きタレントを獲得できなかったのは、ヨーロッパリーグ決勝を戦う準備で手いっぱいだったから…いや、誰もが驚く凄い選手と話を進めているからだと自分に言い聞かることにします。ガブリエウ・ジェズスとイヘアナチョの20歳コンビに、サネ21歳、スターリング22歳、ベルナウド・シルヴァ22歳。マンチェスター・シティの前線は、ずいぶん若くなります。プレミアリーグNo.1の18アシストを決めたデブライネ(バー&ポスト直撃のシュートも9本でTOP!)と、未だ衰えを感じさせないダヴィド・シルヴァのどちらかが欠場しても、ペップのチームがスピーディかつスムーズなパスワークを失うことはなくなるでしょう。まだ走れるヘスス・ナバスを妙にすんなり放出するなと怪しんでいたのですが、ペップはベルナルド・シルヴァ以外にもびっくりするようなカードを隠し持ってそうです。引き続き、SBやCBの獲得ニュースが続々と舞い込んでくるはず。優勝したチェルシーも完成度を高めたトッテナムも、うかうかしてはいられません。

そのマン・シティで9シーズンを過ごしたパブロ・サバレタは、退団発表から2週間もしないうちに新天地を決めました。公式サイトでSBの加入を伝えたのは、ウェストハム。32歳の選手にとって魅力的な2年契約は、早期に決断した理由のひとつでしょう。レアル・マドリードから獲得したアルベロアが3試合出場のみと期待外れで、バイラムだけでは不安だったハマーズにとっては、プレミアリーグ230試合出場と経験豊富なサバレタは願ってもない即戦力です。「広範囲に影響を及ぼす疑いようのないクオリティ」「シチズンズでは、2回のプレミアリーグタイトルの他に4つのトロフィー」。サイトのトップにデカデカとサバレタ獲得ニュースを載せたハマーズは、元アルゼンチン代表SBの決断に興奮気味です。懸念があるとすれば、負傷もあって最近2年は出場機会を減らしていたことぐらいでしょう。1年後には、多くのメディアがこの補強は的確だったと報じているのではないかと思います。

さあ、次の入団発表は、ボーンマスに移籍間近と「BBC」に報じられたジャーメイン・デフォーか、「デイリー・ミラー」や「ザ・サン」にプレミアリーグ昇格組のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンが必死に交渉していると書かれた原口元気か。サンダーランドが降格したため、プレミアリーグのクラブを探していたデフォーは、縁があるボーンマスなら前向きでしょう。2000-01シーズン、ウェストハムに所属していた18歳のデフォーは、当時ディビジョン2(現リーグ1)だったボーンマスにレンタルされて18ゴールをゲット。この実績が認められて、翌シーズンからハマーズのトップとして活躍するようになりました。4-2-3-1で戦ってきたエディ・ハウ監督は、ジョシュア・キングやカラム・ウィルソン、アフォベとデフォーを縦に置いて戦うことも視野に入れているのでしょうか。プレミアリーグ9位に食い込んだ小さなクラブの若き指揮官が、どんな構想を描いているのかが気になります。

ヨーロッパリーグ出場権を手に入れたヘルタ・ベルリンから、トップリーグは35年ぶりとなるブライトンへの移籍はギャンブルに見えますが、原口元気はどうしてもプレミアリーグでプレイしたいのでしょう。4-4-2で戦うブライトンの右サイドは今季15ゴールのクノッカールで決まりですが、クリス・ヒュートン監督の狙いは、スカラークやマーフィーでは物足りない逆サイドに原口の運動量を注入するということでしょうか。岡崎慎司のときも思いましたが、指揮官に請われていくのであれば、チャレンジする価値は充分にあると思います。デフォーともども、朗報を楽しみに待ちましょう。しかしまあ、早いですねぇ…。(ベルナルド・シウヴァ 写真著作者/Вячеслав Евдокимов)

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“早くも移籍決定!マン・シティがベルナルド・シウヴァ獲得、サバレタはハマーズ、そしてデフォーは…!?” への2件のフィードバック

  1. yuto より:

    既に誰か1人獲得しててもおかしくないと思ってましたが競合相手がいたはずなのにとても早く決まりましたね
    ベルナルドシウバはモナコと戦った時パスもドリブルも上手くてよく覚えてます
    これで攻撃陣は層が厚くなりました
    守備陣も補強して来季こそはタイトルが欲しいです

    —–
    ベルナルド・シウヴァ・・・羨ましいです笑
    今後のマンシティは大量放出したディフェンス陣に誰を加えるかが見どころでしょうか。
    ユナイテッドはグリーズマンやベイルなど天文学的なお話ばかりでげんなりしてしまいます。
    デヘアの去就がはっきりしてからといったところでしょうかね。

  2. queen より:

    ベルナルドはどちらかといえばデブライネのような司令塔タイプの選手ですよね。
    右がおそらく主戦場でしょうか。
    とても楽しみである一方で、デブライネ、シルバの存在するタイプがさらに活きる余地があるのかな、といった不安も少々あります。
    願わくば、レナトやアンドレゴメスのようにメガクラブで失敗するケースになり、若い才能が足踏みキャリアに陥らない様、ペップには上手な起用を願いたいです。

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