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マフレズ、ムバッペ、アルダ・トゥラン、トマ・レマル…ヴェンゲル監督の勝負のカードは誰!?

アレクシス・サンチェスの未来はアーセナルにおける最大の話題のひとつだ。バイエルン・ミュンヘンは、チリ人FWを着地させることに自信を見せているが、チェルシーやマンチェスター・シティなどプレミアリーグのライバルたちからも移籍を促されるだろう」。イギリスメディア「デイリー・ミラー」は、ドイツかイングランドかはともかく、アーセナルのエースがクラブに残ることはないと主張しています。今季プレミアリーグでキャリア最多の24ゴール、スルーパス本数48は2位デブライネに17本差のぶっちぎりTOP。周囲を使うのも使われるのもうまく、運動量が豊富なアタッカーの穴を埋められる選手が見つかる可能性は、限りなくゼロに近いのではないかと思われます。

2年契約を結んだヴェンゲル監督の最初のミッションは、アレクシス・サンチェスの引き留めですが、自分たちを2試合トータル10-2で粉砕したクラブからの招待状を捨てさせるのは至難の業。1年後にフリーで手離すことも覚悟してチームに残したとしても、さらにワールドクラスを獲得しなければ上位奪回は難しそうです。7番の後釜、あるいは7番の相棒を獲りたいガナーズは、誰をリストアップしているのでしょうか。「スカイスポーツ」が現地メディアをパトロールして集めた「Arsenal transfer news and rumours」をチェックしてみました。

「個人的には好きな選手だ。レスターの他の選手と同じく、彼にとって難しいシーズンだったが、それは彼のクオリティを損ねるものではない。オファーはしていない。あるかもしれないし、ないかもしれない」。リヤド・マフレズについて、「ビーイン・スポーツ」に語ったヴェンゲル監督は、オファーした1年前から評価を下げていないようです。レスター優勝の立役者となった2015-16シーズンは、プレミアリーグ37試合で17ゴール11アシストという出色の数字を残したサイドアタッカーは、12位に終わった昨季は35試合6ゴール4アシストと期待外れに終わりました。プレイにムラがあり、守りたい展開になるとラニエリ前監督にもシェイクスピア監督にも代えられていたマフレズに、レスターが主張する5000万ポンド(約71億円)は高すぎます。「スカイスポーツ」がリストアップした選手のなかでは、キリアン・ムバッペとアルダ・トゥランがおもしろいのではないでしょうか。

フランス王者に輝いたモナコでリーグアン29試合15ゴール、いや、ムバッペを語るなら、チャンピオンズリーグ9試合6ゴールのほうがインパクトがあります。マンチェスター・シティとドルトムント相手に2戦2発。堅守ユーヴェとの準決勝セカンドレグでもチーム唯一のゴールを決めた18歳のスピードスターが、プレミアリーグ1年めに11ゴールを挙げたアントニー・マルシアル以上の数字を叩き出しても何の不思議もありません。「スカイスポーツ」とフランス紙「レキップ」は、アーセナルは8700万ポンド(約123億6000万円)を提示する意向と伝えています。大盤振る舞いはしないガナーズが最初から100億を超えるオファーとは、にわかに信じがたい話ですが、事実であれば「ティエリ・アンリの再来」の獲得は最優先事項です。

一方、3月から噂があったバルセロナのアルダ・トゥランは、チャンピオンズリーグのボルシアMG戦でハットリックを達成するなど年末まではまずまずだったものの、後半戦は内転筋の負傷もあってリーグ戦出場はわずか3試合。アトレティコ・マドリードでは主力だったMFは、現状に満足していないはずです。サイドで本領を発揮するテクニシャンにアレクシスの得点力を求めるのは酷ですが、トップ下もインサイドMFもこなすユーティリティの高さは、ヴェンゲル監督に戦い方のバリエーションをもたらしてくれるでしょう。彼とムバッペをダブルで獲得し、メスト・エジルにプレミアリーグ19アシストを記録したシーズンの凄みが戻れば、アレクシスを失ったとしても優勝争いに食い込める可能性はあると思います。

ウィルシャー、ジェンキンソン、シュチェスニー、ギブス、ルーカス・ペレス、オスピナ、ドゥビュッシー、ヤヤ・サノゴ、コクラン…。9人を一斉放出というニュースは、今までのアーセナルを知る人間から見ればいかにも眉唾ですが、読者をいたずらに煽る見出しを立てない「ザ・タイムズ」と聞くと不気味です。ヴェンゲル監督は、チャンピオンズリーグ出場権を失った夏に勝負を賭けたモデルチェンジを断行するのでしょうか。アトレティコ・マドリードの補強禁止の煽りを受け、マンチェスター・ユナイテッドがグリーズマンからラカゼットに方針変更したとも伝えられるなか、ヴェンゲル監督の本気度を測るリトマス試験紙は、リヨンのストライカーではなくモナコの原石のようです。ムバッペ、獲れたら盛り上がりますが、「レキップ」は同じモナコの21歳MFトマ・レマルをトッテナムと争っているとも伝えています。うーん、いい選手ですが、ここはやっぱり…。

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“マフレズ、ムバッペ、アルダ・トゥラン、トマ・レマル…ヴェンゲル監督の勝負のカードは誰!?” への5件のフィードバック

  1. イレブン より:

    サンチェスをプレミアで観れなくなるのは、私的にすごく残念です。
    クラブは引き続き慰留してもらい、売却せずにモチベーションを上げるようなビジョンと補強を示して貰えればと思っています。
    昨シーズンのマフレズは、相手守備陣も対応に慣れたこともあったので、もっとコンビネーションで崩せるようにしてほしい。パスやシュートは精度が高いの、でエジルと共に攻撃の起点が出来ますね。でも守備面ではエジルとの共用はリスクが高く、スポット的な出場にしかならないのではないでしょうか。
    やはりプレミア制覇にはサンチェスは欠かせない、ここはパリSGのズラタンのように来年の移籍金を捨てても来シーズンに賭けてもらいたいです。

  2. まけれれ より:

    モナコはムバッペ出してくれますかね。個人的には同額で取れそうなベロッティも良いかなと思います。サンチェスをトップにして、2列目にエジルとマフレズやアルダも面白そうです。この妄想がオフの醍醐味ですね。

  3. 新参 より:

    マフレズは4231で考えると交代カードのひとつに思えますが、3421で考えると即戦力になれそうです。サンチェスをトップに据えるようにすれば、彼とも共存可能な気がします。とはいえ、レスターの言い値は高過ぎなので、値切ってリーズナブルなら獲得でいいかなと思います。

    自分はやはりアルダですね。4のセントラルでも、2のトップ下でも起用可能なのは魅力ですね。
    ムバッペに関してアーセナルのアドバンテージはブレイク前の昨夏からスカウティングしていたというその一点のみらしいですが…サンチェスとの共存見てみたいですねー

  4. ヤンガナ大好き! より:

    最後の二年契約をしたヴェンゲルさんが、チームを改革し、本気でプレミア制覇を狙うなら間違いなくムバッペですね!延び白も十分あるので、彼とコンビを組めるのであれば、サンチェス残留の可能性も期待できます。

    もし、サンチェスが居なくなるのであればドリブルで切り裂くことができるマフレズを押します!守備に難点がありますが、フレンチコネクションに囲まれた環境であれば、彼もまだまだ輝けると思ってます。今のガナーズに決定的に足りないのは、パスは繋げても、切り込んでいく選手が殆んどいない点だと思います。サンチェスがいなくなった場合でも、チェンバレンとマフレズの二人がいれば左右から崩せるのではないでしょうか。

    アルダは残念ながらもう30歳でこれまでのアーセナルの常識からすると、後3、4年の選手に大金ははたかないのではないかと思います。

    何れにしてももし、ムバッペが取れればガナーズの未来が開けると思います。ただ、ムバッペ獲得は妄想で終わりマフレズで決着しそうな予感がしますが…。

  5. makoto より:

    イレブンさん>
    私も、エジルとマフレズが共存できるのか?に興味があります。アレクシス・サンチェスがクラブに残って、タイトル獲得とともに契約延長決定!が最高のシナリオですね。

    まけれれさん>
    おっしゃるとおり、醍醐味ですね。2列めマフレズとエジル、はまれば凄そうですが、守備をどうするかにボスの工夫が求められます。

    新参さん>
    なるほど。3421でマフレズ入れたとき、エジルをどう機能させるかが悩ましいです。アルダはありですね。

    ヤンガナ大好き!さん>
    ドリブラーでは、ウォルコットに期待し続けているのですが…。ムバッペ獲れたら相当盛り上がりますね!

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