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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラカゼット、ルカク、ベイル…グリーズマンを諦めたマンチェスター・ユナイテッドの本命は!?

最終ラインは、1月から追いかけているベンフィカのヴィクトル・リンデロフと、レアル・マドリード時代からモウリーニョ監督が評価しているラファエル・ヴァラン。アトレティコ・マドリードの補強禁止処分で獲りづらくなり、興味が冷えたと報じられたグリーズマンの代わりは、今度こそクラブを離れそうなリヨンのラカゼットと、プレミアリーグ186試合85ゴールと実績充分のロメウ・ルカク。チャンピオンズリーグへの復帰が決まり、2年めこそはプレミアリーグ優勝をめざすモウリーニョ監督のマンチェスター・ユナイテッドは、ストライカーとCBを最優先補強ポジションとしているようです。ディ・マリアとポグバに大金を投じたクラブは、オフシーズンの格好のゴシップネタとして名前を使われることが多く、この夏のニュースも玉石混交なのは間違いありません。

そんななかでも「リンデロフは、6月9日に開催されるスウェーデン代表のワールドカップ予選の後に移籍が確定する」という情報だけが、妙に具体的です。ネタ元は、イギリスメディア「サンデー・エクスプレス」。22歳のDFは冷静で、「いつも同じような噂があるが、いつもベンフィカに残っている」と地元スウェーデンの新聞に語っています。本人がこの調子なのに、1週間後に赤いユニフォームを持ってプレスルームに立っているとは想像しづらいのですが、ヴァラン獲得よりは3000万ポンド(約42億6000万円)といわれるこちらのディールのほうが現実的です。負傷がちだったフィル・ジョーンズと放出候補だったマルコス・ロホが復活し、スモーリング、バイリー、ブリントが揃うCBのなかで、人員整理の対象となるのは誰でしょうか。日付まで報じたタブロイド紙に敬意を表して、1週間だけ待ってみることにしましょう。

最終ライン以上にミステリアスなのは、前線の補強です。イブラヒモヴィッチと契約延長合意間近とは伝えられているものの、神は年内のプレミアリーグで復帰するのは難しいといわれており、ラシュフォードしか頼れない最前線は強化必須。加えて、モウリーニョ監督がマルシアルのプレイに不満があるとすれば、突破力があるサイドアタッカーもターゲットです。現地紙の「推しメン」を並べてみましょう。

ロメウ・ルカクを指名したのは「デイリー・ミラー」と「エクスプレス」。後者は、1億ポンド(約142億円)とぶち上げたエヴァートンの頑なな抵抗を緩和するために、ルーニーを譲渡して妥当なラインに着地させようとしていると報じています。インテルのテクニシャン、イヴァン・ペリシッチは4500万ポンド(約63億9000万円)でクラブ間合意済みと報じたのは「スカイスポーツ」。地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、CL決勝で15分しかプレイしなかったガレス・ベイルに100万ポンド超えも辞さずといっています。「デイリー・ミラー」は、ラカゼットに5000万ポンド(約71億円)。CB同様、こちらも賑やかしの記事が大半のようですが、私が最も可能性を感じるのはロメウ・ルカクです。

アトレティコ・マドリード復帰の道が閉ざされたジエゴ・コスタがチェルシーに残留するとなると、レギュラーで出たいロメウ・ルカクは古巣復帰に難色を示すのではないでしょうか。その点、マンチェスター・ユナイテッドはズラタン不在。チェルシー時代のエヴァートン移籍はケンカ別れではなかったモウリーニョ監督は、ルカクをわかっており、チャンピオンズリーグ出場という条件も満たしています。ラカゼットのほうが安く済みそうですが、ファーガソン引退後のマンチェスター・ユナイテッドはマーケティングを重視している節があり、ディ・マリアやズラタンのように「ユニフォームが売れる選手」を優先するのではないかと思われます。プレミアリーグのファンにはおなじみのルカクなら、移籍金の何割かはあっという間にメガストアの売上で相殺されるでしょう。ルーニーをつけるかどうかはともかく、実績、知名度、本人の希望と3枚カードが揃ったルカクを押さえ、ペリシッチも招き入れるのが最も確実な強化策なのではないでしょうか。

とまあ、推理をしてみたものの、私もまたゴシップ記事をひとつ増やしただけなのかもしれません。憶測記事はカンベン、事実だけを知りたいという方には、決定した移籍情報しか載せない「BBC」の「Transfers」を読むことをお勧めしますが、すぐ脇に「Gossip」のタブがあるので、くれぐれも押し間違えなきようお気をつけください。怪しい記事にときどき踊らされつつ、誰がいい誰は要らないと騒ぐのもオフシーズンの醍醐味と考えるプレミアリーグジャンキーの方々は、これからの楽しい3ヵ月をおつき合いいただければと思います。いやー、ラカゼットも捨てがたいけれど、ここはルカクでしょう!

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“ラカゼット、ルカク、ベイル…グリーズマンを諦めたマンチェスター・ユナイテッドの本命は!?” への4件のフィードバック

  1. yuto より:

    ユナイテッドに関する移籍情報はゴシップだと感じるものばかりですね。
    少々現実的なペリシッチも4500万ポンドを払うのはクエスチョンマークです。
    そもそもサイドアタッカーよりはバカヨコのようなアンカータイプの選手の話題が出てきて欲しいものです。
    補強ポイントはズラタン、ルーニーが不明な前線とPJらに見切りをつけてのディフェンス陣なのでしょうか。
    そういえば、シーズン終了後にはブリントやダルミアン辺りは放出の話も出てくるかと思いきやそこまで挙がりませんね。
    マンシティが活発なだけに少々退屈です笑

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ペリシッチにそこまでの価値はあるか疑問です
    インテルでも、そこまで活躍してるイメージがないもので(苦笑)

    モウリーニョ流の0トップを見てみたいと思う自分は異端でしょうか?

  3. おはむ より:

    ラカゼットより、ルカク派です。
    ラカゼットより、ペリシッチ派です。
    ペリシッチはスウォンジーのシグリグソンに足元と身長すこし、足の速さ足して、フリーキックを引いた選手です。 加えて彼はユーティリティ性に長けているので、派手な活躍を見るのは難しい気がしますが、玄人好みの活躍を見せてくれると思います。
    活躍の仕方が近いといったらエレーラとフェライニでしょうか、彼は彼らのような選手です。
    加えてあの体格があればプレミアのディフェンスにも対応できるでしょう。

  4. ユナイテッド より:

    ペリシッチは3500万ポンドぐらいで買えるならかなりグッドな補強ですが、それ以上だと流石に高すぎる気がしますね。
    あともしペリシッチを取るのだとしてもマルシャルの放出だけはしないで欲しいです。
    まだプロ生活3年の21歳ですしあのクリロナでもフィットするのに時間が掛かったんですからもう少し大目に見て欲しいですね。

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