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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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モウリーニョ監督が「デ・ヘアは100%残る」と発言。うれしい…

グーナーはアレクシス・サンチェスとメスト・エジル。レッズサポーターならフィリペ・コウチーニョ。チェルシーはエデン・アザール、マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロもそのひとりでしょう。それぞれのクラブのサポーターが、何としても残ってほしいと切実に願うエースがいるものです。多くは、長くクラブに貢献してくれた選手。あるいは、一瞬の輝きがあまりにも眩しかった選手。マンチェスター・ユナイテッドのサポーターは、この夏、そんな存在を2人失いました。ひとりは、公式戦559試合253ゴール、プレミアリーグ499試合193ゴールという大記録を打ち立てたレジェンド、ウェイン・ルーニー。そしてもうひとりは、公式戦46試合28ゴール、プレミアリーグ28試合17ゴールとたった8ヵ月の活躍ながら、クラブに3つのタイトルをもたらしてくれた「神」ことズラタン・イブラヒモヴィッチです。

コミュニティシールドで決勝ゴール、ELで5発、EFLカップ4発と欧州の舞台や大事な一発勝負で決めてくれた神がいなければ、マンチェスター・ユナイテッドはチャンピオンズリーグ出場権を獲れず、われわれサポーターはあまりにも厳しい結果にうなだれるしかなかったでしょう。今、ズラタンに願うのは、残留ではなく1月の復帰となりましたが、赤いユニフォームを着て前線でルカクと並ぶ姿を観たいのは私だけではないはずです。

こんな夏に、彼までいなくなると聞いたら堪えるだろうなと思っていました。ダヴィド・デ・ヘア。2011年からマンチェスター・ユナイテッドのゴールマウスに君臨する絶対的守護神です。プレミアリーグ出場200試合、6年間で積み上げたセーブ数は535、クリーンシートは75試合。2012-13シーズンに初めてPFAのベスト11に選ばれると、2014-15シーズンからは3季連続でベストGKに指名されています。ウェイン・ルーニーがサー・アレックス・ファーガソンの第二次黄金期のエースだとすれば、デ・ヘアは氷河期に突入したチームを支えてくれたエースです。ルーニーに衰えが目立ち始めたここ数年は、彼のビッグセーブで勝ち点を拾いながら歩いてきました。2014-15シーズンにプレミアリーグ4位に食い込めたのは、デ・ヘアが最後方で強烈なシュートを弾き飛ばし続けてくれたからです。

2015年の夏、トランスファーマーケットの最終日にレアル・マドリード移籍が決まったデ・ヘアは、移籍手続きの不手際で急転直下マンチェスターに残留となりました。この状況に置かれたら、腐る選手もいると思われますが、デ・ヘアは何事もなかったようにプレミアリーグ5節のリヴァプール戦でシーズン初めてのピッチに立ち、3-1の勝利に貢献。この試合は、66分にアントニー・マルシアルがプレミアリーグデビューを果たし、シュクルテルを子ども扱いする驚愕のドリブルシュートを決めた試合です。9節のエヴァートン戦からは4試合連続のクリーンシート。この年のマンチェスター・ユナイテッドは35失点で、トッテナムと並ぶ最少でした。

マドリードへの移籍志願が本人の口から外部に洩れることはなく、残留となっても淡々とプレイする姿は、まさにプロフェッショナル。マンチェスター・ユナイテッドと新しい4年契約を結んだのも、スペインに戻ることになってもクラブに移籍金を残してくれようとしているんだと感動しました。そこまでしてくれるのなら、別れの時が来ても明るく送り出そう。そのタイミングは今年の夏だと覚悟を決めていました。

ところが昨日、モウリーニョ監督が「今シーズンは、彼は出て行かないと保証するよ。彼にとって難しいことだと感じている」とコメントしました。「彼は正直でまっすぐな男だ。コンタクトを取り続けていたが、そのクラブは閉じていた。そこから私たちはオープンになった。私は、選手が出ていきたいといえば、止めるのは好まない。結局、彼らの期待には応えられないのだから」「私たちは移籍話は終わりにしようと決めた。彼からはいい感触を得ている。幸せだね。彼は100%われわれとともにいる」。いやー、うれしいですね。8月が終わるまで油断はできませんが、これはうれしい。この夏最高のプレゼントをいただいた気分になり、早朝から叫んでしまいました。みなさん、来シーズンもプレミアリーグでダヴィド・デ・ヘアのビッグセーブを観られます!左右に飛んで指先で弾き出すセービングもさることながら、黄金の右足のブロックにぜひご注目ください!…中身が薄く、オチもグダグダで恐縮です。本日は、以上です。

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“モウリーニョ監督が「デ・ヘアは100%残る」と発言。うれしい…” への8件のフィードバック

  1. yuto より:

    昨シーズンはロメロが出場機会を増やし、モウリーニョ監督もデヘアがいなくなることもうすうす想定しながら戦っていた印象でした。
    一度は退団しそうになりかけても不満を言うことなく、チームを支え続けているデヘアは本当に大好きな選手です。
    既にユナイテッドのレジェンドの一員であると思いますし、できることならスパイクを脱ぐ時にはオールドトラッフォードにいて欲しいものです。
    先ほどのレアルとのPK戦でもデヘアの頼もしさが際立っていましたが、あれを見てペレス会長が強奪に行くなんてなければよいのですが笑

  2. makoto より:

    yutoさん>
    ホントです。ずっといてほしいですね…

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    デ・ヘア残留は大きいですね。もう6年ですか、、、あっという間ですね。彼にはいつもギリギリの所で止められているイメージがあり、17/18シーズンもゴール前は手こずりそうですね。思入れのある選手が残留する嬉しい気持ちは大いに分かります!

  4. グッチ より:

    更新お疲れ様です。いやぁ〜、残念です(笑)。彼さえいなければ!と感じた試合は数えきれませんし、他チーム贔屓でそう思うのだからユナイテッドファンは大喜びなのも納得です。
    冬に改めて神が現界してくれればユナイテッドは面ど…じゃなくタフなチームとして次のシーズンも脅威になりますね。

  5. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    実際、3人の中で最も残留してほしくない選手でした 笑
    この数年、マン・ユナイテッドを支えたのは確実にデ・ヘアだと思います。
    ルーニー、ズラタンなき今季はデ・ヘアがユナイテッドの顔でしょう。
    我々もコウチの移籍話が出るたびに、本人が残留宣言とクラブ愛とともにまだリヴァプールで成し遂げるべき事があると語ってくれるので、全力で応援したくなります。
    ルーカス、カイト、アッガー、スアレスのように全力でクラブに貢献して移籍していく選手は、その後も応援したくなりますね。

  6. Scholes より:

    いつも更新楽しみにしています。普段の記事との雰囲気の差が、どれだけ筆者さんが興奮しているかがわかった気がしました。デヘア残留・・・!ここ数年は、本人が出ていきたいなら、もう仕方ないなっと半分あきらめていましたが、これほど嬉しいことはありません!大好きだったルーニーが去り、暗い気分だったこの夏、一番のニュースです。(モラタじゃなくてルカクが来たことも嬉しかったですが)サー・アレックス・ファーガソンの下でリーグ優勝を成し遂げた経験のある彼が、この先1試合でも長く、1つでも多くアンビリーバブルなビッグセーブを見せてくれることを願っています。

  7. のこ より:

    正直言って噂が出るたび落ち着かない気分になっていたので、梅雨明け宣言のごとく気分が晴れやかになる発表です…ありがたや。

  8. makoto より:

    Mackiさん>
    ありがとうございます!マンチェスター・ユナイテッドのなかで一番好きな選手です。

    グッチさん>
    そうあってほしいです。CLベスト4までいかないかな…と淡い期待を抱いてます。

    nyonsukeさん>
    そうなんです。1年2年といわず、引退までいてほしい選手です。

    Scholesさん>
    ずっと気になっていたので、少しホッとしました。20発決めるストライカー以上の貢献度だと思ってます。

    のこさん>
    同感です!ありがたや。

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