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「BBC」が報じたマンチェスター・ユナイテッドの補強ターゲット…かなりムリめ!

「大型補強を敢行」「若手中心の獲得で長期的な強化」…。収益では未だプレミアリーグNo.1のマンチェスター・ユナイテッドは、トランスファーマーケットでネタにされやすいクラブですが、シーズン終了を待たずにさまざまな移籍ゴシップが流されていました。移籍すると噂になっているのは、ロメウ・ルカク、ポール・ポグバ、アレクシス・サンチェス、ダヴィド・デ・ヘア。新戦力を加えるといわれているポジションは、ダルミアンやバレンシアがいなくなるSB、脆弱なCB、エレーラの後釜、ゴールを決められるウインガー。クラブOBのガリー・ネビル氏は「マルシャルとラシュフォードがステップアップすれば、新しいセンターフォワードは必要ない」とコメント。中盤や最終ラインの強化が優先と主張しています。

「BBC」のデヴィッド・オーンスタイン記者が、プレミアリーグのビッグ6の補強ターゲットについてレポートしており、マンチェスター・ユナイテッドの新戦力候補として4人の名前を挙げています。以前からファーストチョイスといわれているナポリのCBカリドゥ・クリヴァリ、パリから出ていくと報じられていたMFアドリアン・ラビオ、今季プレミアリーグでブレイクしたクリスタル・パレスの新星アーロン・ワン・ビサカ、多くのビッグクラブの注目を集めているドルトムントFWジェイドン・サンチョ。記事がフォーカスしていたのはクリヴァリとサンチョですが、私が来てもらえたらうれしいのはクリヴァリとワン・ビサカです。

デュエルや空中戦の強さ、ビルドアップのうまさ、シュアな先読み。チャンピオンズリーグでリヴァプールを苦しめたクリヴァリに、ファン・ダイクの姿がオーバーラップします。19歳の時、所属していたメスでプロデビューを果たし、ベルギーのヘンクで2年プレーした後、2014年にナポリへ。プレミアリーグのCBに必要といわれるものをすべて備えたセネガル代表は、サポーターがエリック・バイリーに期待したことを軽々とやってのけるのでないかと思います。

これだけの選手をセリエAのクラブが簡単に手離すわけがなく、本人も4月に「ナポリでタイトルを獲りたい」と明言しています。1億3000万ポンド(約183億円)超えといわれるビッグディールは望み薄ですが、マンチェスター・ユナイテッドに勝算はあるのでしょうか。ナポリのガードは堅そうで、EL出場権しか持っていないクラブは次善手を用意しておく必要があるように見えます。

今季プレミアリーグで35試合に出場したワン・ビサカは、タックル数129回で3位、インターセプトは84回で2位という素晴らしい数字を残しました。元ウインガーらしくドリブルが巧みで、ボール奪取力も高い右SBは、アシュリー・ヤング、ジオゴ・ダロト、ダルミアンでまわしてきた不安定なポジションを締めてくれるのではないでしょうか。前線の選手が獲れなかったとしても、クリヴァリとワン・ビサカを加えることができれば、マンチェスター・ユナイテッドは来季もCL出場権争いに顔を出すことができるでしょう。

リヴァプールやマンチェスター・シティの背中が見えるポジションに届くのに、少なく見積もっても2~3年はかかりそうです。売るほうも買うほうもハードな交渉が増えそうなクラブは、選手の前に有能なフットボールディレクターを物色する必要があるのではないでしょうか。高額なサラリーでチームに軋みを生じさせてしまったアレクシス・サンチェス獲得の二の舞だけは、避けていただければと思います。期待しすぎず、気長に朗報を待ちましょう。クリヴァリ、難しいでしょうね…。デヴィッド・オーンスタイン記者の筆致はローテンションです。

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“「BBC」が報じたマンチェスター・ユナイテッドの補強ターゲット…かなりムリめ!” への8件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    まあ もうここまで来たらしてないでしょうね ワールドクラスは呼べないでしょう 呼ぶべきとも思いませんね
    グリーンウッドは素晴らしかったのでとりあえず彼にチャンスをもっと与えてほしいです
    ウインガーもひつようですがここはどのクラブも欲しいですし高望みはしないほうがいいでしょう
    ただ 絶対に必要なのはCBとアンカーです。 守備から建て直さないと。マティッチ悪くはないけど疲れやすい年になってるしパフォーマンスもおちてます。休ませるためにアンカーもう一人必要です。ここも贅沢はいいません青田買いでいいです というか現状それしかできなさそう。ただ CBは絶対必要なのと ヤングどうなってるんですか?正直現状精度もわるくなっていいところないと思うんですが

  2. グナです より:

    話の主題とは違いますが、かつてサンチェスに散々助けられたグーナーとしては、彼の現状が噓みたいで寂しいです。
    あのとき、もう一年アーセナルに残る未来は無かったのか。
    移籍寸前と報じられた、かつての恩師のいるシティに行く未来は無かったのか。
    イブラヒモビッチの怪我が無くもう一年残留していたら、今とは違う未来だったのか。
    笑顔が誰よりもチャーミングな選手なだけに、次のクラブでは楽しそうにプレーする彼を見たいと思います。

  3. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    クリバリ是が非でも欲しいですね。
    優先順位の低いCFなので妄想に過ぎませんが、ルカクの後釜にカバーニどうでしょうか。パリの屋台骨ですがユナイテッドなら買えると思いますし。第2のイブラを期待しています。

  4. jpjtw より:

    クリバリ?カバーニ?何目的で移籍しますかね?

    ミラン同様、戦力の小粒化は否めないでしょう。

    ロメロ
    ワンビサカ
    スモーリング
    タルコウスキー
    ショー
    ゲイエ
    マタ
    コウチーニョ?
    リンガード
    ラッシュフォード
    マルシアル

    ぐらいが精一杯では?
    コウチーニョは無理かもなので、マディソンとか

    現チームより遥かに良さげですが、、

  5. アイク より:

    いやカバーニの動機についてはごもっともです。単なる願望なのでスルーして下さい。
    プレミアは競争が激化している魅力的なリーグであり、ユナイテッドにはお金があります。かつてのミランと同じ道を歩まないよう、改革に期待しています。

  6. とと より:

    どうゆうこと?

  7. アイク より:

    個人的には最悪今後2〜3年はずっとELでも構わないので若手中心の獲得+下部組織や今レンタルで出てる若手選手を育てながらチームを作ってもらいたい。
    毎年大金使って大物狙ってるままじゃあELにでることすらも危なくなるのでは?
    もちろんスールシャルが若手の育成が上手くないと難しいですしタイトルは取って欲しいですが現状のまま行くよりはよっぽどいいと思いますね。

    —–
    ととさん、遅くなってすみません。
    上で言いたかったのは、リーグに優れた選手を集める力があり、クラブに資金力があるという2点でユナイテッドは依然世界トップクラスなので、有力選手を獲得する力が無いわけではない。小粒化を回避できるかどうかは、選手の意欲を高めるプロジェクトとその実現に向かう体制を用意できるかどうかにかかっているのでは、ということです。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    失礼ながらすでにCL出場権のあるクラブに所属、またはそれらのクラブが競合するような選手が、わざわざユナイテッドに行く理由は、現状ほとんど見当たらないですよねぇ。
    クリバリが加入すればとてつもなく大きいけど、他のビッククラブが手を上げないわけもないし。
    とはいえ今夏は他にもデリフト、ヴァラン、ウンティティ、マグワイア、アンデルワイレルドなど退団の噂は例年以上に多いですし、玉突きからどさくさまぎれに有望選手の獲得自体は不可能ではないか。

    スールシャールが暫定監督のままならアッレグリ招聘なんて方法もあったんですが、やることなすことうまくいきませんねぇ。

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