イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ああ…イングランドは「死の組」ゲット!ワールドカップ1次リーグ組み合わせ決定&勝ち抜け大予想

イギリスのメディアがさっそく嘆いています。デイリーメール紙は「悪夢のドロー」と報道。「死の組」に入ったことがわかった瞬間、ロイ・ホジソン監督は失望した表情を浮かべた、と伝えられています。

プレミアリーグのブログといえども、サッカー界の一大イベントであるワールドカップの組み合わせ決定となれば、書かずにはいられません。それにしてもイングランド、やっちゃいましたね。ウルグアイ、イタリア、コスタリカ。コスタリカ以外は、すべてワールドカップ優勝経験国です。そもそものポッド分けの時点で、イタリア、オランダ、フランスが入る組は大変なことになりそうという予感はありましたが、事前の予想を裏切らない絶妙な「死の組」が出来上がってしまいました。プレミアリーグファンとしては、スアレスとスタリッジ、ジェラードが敵味方に分かれて戦い、ルーニー、スタリッジVSカバーニ、スアレスのどちらが点を獲るんだ?と息をのんで成り行きを見守る、というのは最高のエンターテインメントではあります。以下に、1次リーグの組み分けと、僭越ながら私の突破国予想を挙げさせていただきました。ポイントは、「南米でのワールドカップは、南米が強いのではなく欧州が弱い」という1点です。

■A組
ブラジル、クロアチア、メキシコ、カメルーン
■B組
スペイン、チリ、オランダ、豪州
■C組
コロンビア、日本、ギリシャ、コートジボワール
■D組
ウルグアイ、イングランド、コスタリカ、イタリア
■E組
エクアドル、フランス、スイス、ホンジュラス
■F組
アルゼンチン、ナイジェリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン
■G組
ドイツ、ガーナ、ポルトガル、米国
■H組
ベルギー、ロシア、アルジェリア、韓国

いかがでしょうか。A組は、絶不調メキシコと他のアフリカに比べて若手が出てきていないカメルーンは厳しいのではないかと踏んでいます。B組は、スペインは問題なし。守備に不安を残すオランダは、バルセロナ所属のアレクシス・サンチェスを擁するチリに足元をすくわれるのではないかと思います。C組は、1位すらわからない組ですね。コロンビアは、優勝候補といわれた1994年のアメリカワールドカップの残像が消せません。ジャクソン・マルティネスとラダメル・ファルカオが並ぶ前線は世界一ではないかとすら思いますが、勝利へのリアリティがなく、オランダやアフリカ諸国同様、団結に乏しいイメージがあります。

D組は、「イングランド勝ち抜け」と予想しました。彼らのウィークポイントはGKと監督ですが、弱体化という意味ではイタリアも負けていません。ユーロ準優勝という結果を出したこともあり、あまり話題になりませんが、攻撃のタレントの弱さはイングランドを確実に下回るのではないでしょうか。ACミランが凋落した今、直近のイタリア代表FWでチャンピオンズリーグに出場するレベルのクラブに所属しているのはナポリのインシーニェくらいです。

E組はスイスとエクアドルの2位争い。F組は、今回の抽選結果をいちばん喜んでいるとみられるアルゼンチンが悠々突破。2位もナイジェリアで決まりでしょう。G組のガーナは侮れません。ポルトガルは、ちっとも治らない取りこぼしグセと、レアル・マドリードで馬車馬のように働いて疲れているはずのクリスティアーノ・ロナウドの不発で1次リーグ敗退とみました。H組は、韓国がどこまで立て直してくるか、ですね。ワールドカップ予選時のチーム力では、ベルギーはおろかカペッロ監督率いるロシアにも及ばないと思われます。

さて、最後に紹介するのは、新聞報道のお話です。ワールドカップ組み分け抽選の前に、ヨーロッパ各国の新聞がおもしろい記事を掲載していました。日本には「ザックジャパンは死の組必至」などと、根拠のないオカルトのような記事を掲げている新聞もあり、「よく読むと、”日本は弱い”っていってるだけじゃん。死の組の定義が間違ってる」と思ったりしましたが、あちらの新聞はフラットです。彼らが語っているのは「最高の組み合わせと最低の組み合わせ」。これを見ると、日本の評価が高いことに驚かされます。コンフェデレーションズカップのイタリア戦や、先日のベルギー戦のインパクトが強いのでしょうか。

★フランス「レキップ」紙
最高=スイス、エクアドル、イラン、フランス
最悪=ブラジル、フランス、日本、オランダ

★スペイン「アス」紙
「危険な対戦相手はメキシコと日本」

★イタリア「レプッブリカ」紙
最悪=ブラジル(またはアルゼンチン、スペイン、ドイツ)、チリ(ガーナ)、
   日本(アメリカ)、イタリア

★イギリス「スカイスポーツ」紙
最高=スイス、カメルーン、イラン、イングランド
最悪=ブラジル、イングランド、アメリカ、イタリア

共通認識は、「シード国最弱はスイス」「全体で最弱はイラン」「いちばん当たりたくないのはホームで戦うブラジル」「欧州と南米以外で嫌なのはアメリカと日本」といったところですね。イングランドは、ブラジルがウルグアイ、北中米カリブ予選1位のアメリカではなく2位のコスタリカ、というカードをひいたわけで、「最悪度90%」ぐらいでしょうか。

個人的には、イングランドとベルギーの試合が観たかったですね。「プレミアリーグを支えているのはどっちなんだ対決」なんて、おもしろいじゃないですか。あ、「観たかった」などと過去形で書いてはいけませんね。両方、勝ち抜けば観られるチャンスはあるわけですから。「ホントはイングランドは突破しないと思ってるでしょう!」というツッコミをいただく前に、このへんで退散するといたしましょう。では。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ああ…イングランドは「死の組」ゲット!ワールドカップ1次リーグ組み合わせ決定&勝ち抜け大予想” への4件のフィードバック

  1. プレミア大好き! より:

    グーナーとしてはチームの軸であるドイツフランスが早期敗退もしそうにないのが心配です。特にただでさえそれぞれ攻守で絶対的なスタメンなエジル-とコシメルテの疲労がシーズンオフでも蓄積されると考えるともう……。
    あ、ウィルシャーは早く帰ってこれるんじゃないかと期待してたり(笑)
    あと日本もギリギリのところで毎試合クライマックスな展開が期待出来そうです。

    ところでスアレスイングランド相手に噛みついたり神の手ゴールしたら英国のレッズサポはどんな反応するんでしょうね

  2. チェルシー より:

    日本は特別悪いわけでもなく、特別良いわけでもないとこに入りましたね

    3戦全勝もあれば全敗もあるかもしれないですね

    イングランドはまた珍グランドとか言われそうな臭いが漂ってますが…w

    どのグループもなかなかおもしろそうでまだ半年ありますが楽しみですね(^^)

  3. makoto より:

    プレミア大好き!さん>
    スアレスがイングランド相手に何かをしたら、2006年にクリスティアーノ・ロナウドがルーニーの退場時にウィンクした時以上に叩かれ、チームはおろかイングランドを出ていくことになるでしょうね。当時の報道や、イングランド国内の反応は大変なものでしたから。

  4. makoto より:

    チェルシーさん>
    楽しみですね。日本はHの次にいいんじゃないでしょうか。普通に戦えばギリシャには勝ち、コートジボアールにも負けないと思います。イングランドはきついですね…。イタリアに負けた瞬間ジ・エンドです。本番で南米で戦うとなると、ウルグアイには勝てないでしょう。

makoto へ返信するコメントをキャンセル