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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

GKの超ロングスロー、絶品ハーランド…CL完勝!ニューカッスル&マン・シティのゴールを振り返り!

アーセナルVSアトレティコ・マドリード、ニューカッスルVSベンフィカ、ビジャレアルVSマンチェスター・シティ。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの同時開催のゲームをディレイで観るときは、結果が出ているサイトを何とかかわそうと苦心しているのですが、3試合一斉キックオフとなると負けそうになってしまいます。

かくいう私も、ネタバレを避けたい誰かを落胆させる側にいるのですが…。アーセナルVSアトレティコ・マドリードをライブで観ていた昨日は、途中でニューカッスルの健闘を知ってしまいました。ジョゼ・モウリーニョのチームとの激突をワクワクしながら楽しみたかったのですが、こぼれたミルクを嘆いても仕方がありません。

気を取り直して、セント・ジェームズ・パークの快勝劇をレポートしましょう。最大のトピックスは、「ニューカッスルのスカッドが分裂した瞬間」です。32分にジェイコブ・マーフィーのグラウンダーをアンソニー・ゴードンがフリーでプッシュし、リードしたホームチームは、後半も主導権を握っていました。問題のシーンは70分、CKを蹴ったのはルケバキオでした。

ニアに入ってきたボールをパンチしたニック・ポープは、ゴールに向かってきたルケバキオのクロスをキャッチ。急いでパスを出す雰囲気はなかったのですが、右サイドからスプリントしたハーヴィー・バーンズを見つけた瞬間、超ロングスローをハーフラインの向こうに届かせました。中央から左にまわってきたアントニオ・シウヴァが空振り。11番は独走しています。

ボックス右に入り、アラウージョが追いついた瞬間、右足のシュートがファーポストの内側を叩いてネットへ。コーナーフラッグに向かったハーヴィー・バーンズは、アーチェリーのジェスチャーで歓声に応え、アタッカーたちが駆け寄ってきました。このとき、自陣ではダン・バーン、ボトマン、トリッピアーらがアシストを記録したGKを手荒く祝福していたのです。

右サイドとゴール前で、別々に行われたセレブレーション。ロングフィードからのアシストなら、エデルソンがときどき見せてくれていたのですが、GKのスローがアシストになるのはレアケースです。最終ラインの選手たちの目が守護神に向いたのは、素晴らしいフィードにテンションが上がったからでしょう。

好調のハーヴィー・バーンズは、83分にもアンソニー・ゴードンのスルーパスで右に流れ、GKトルビンの股間を抜いて勝負を決めました。プレミアリーグで2勝3分3敗の14位と苦しい状況に陥っているニューカッスルは、チャンピオンズリーグでは2勝1敗で8位にジャンプアップ。得失点差ながら、バルセロナより上という好位置に付けています。

公式戦12試合で7度めのクリーンシート。守備はまずまずですが、トータル20ゴールの攻撃陣は、プレミアリーグでは7ゴール。彼らよりゴールが少ないのは、降格ゾーンにいつ3チームだけです。イサクの後を継いだヴォルテマーデが5戦4発で孤軍奮闘という状態だったのですが、アンソニー・ゴードンとハーヴィー・バーンズの3発は、次につながる待望の連発といえるでしょう。

ストライカーへの依存度ではマグパイズ以上のマンチェスター・シティは、ビジャレアル戦の先制ゴールもハーランドでした。公式戦12試合連続ゴールとなったエースの1発を振り返りましょう。右サイドのサヴィーニョが、ボックス右に斜めのボールを出したのは17分。リコ・ルイスがダイレクトでグラウンダーを入れると、中央に走り込んだゴールマシンが難なく右足で蹴り込みました。

「コレで決まるの?」と思わず叫んでしまったシンプルなアプローチ。SBを走らせるパスを出したサヴィーニョは、直前にジョン・ストーンズから2回もらい、その都度戻していました。サイドで「行け」「ムリ」とやりとりしている間に、リコ・ルイスも縦に走ろうとしてストップを繰り返しています。マテウス・ヌネスからウインガーに3度めの催促が入り、5秒後にゴールです。

ビジャレアルの守備陣は、ウインガーがどこに出すか読めていたはずです。それでも決まったのは、リコ・ルイスがノートラップで的確なコースに出し、フォイスと駆け引きしたハーランドがフリーになったからでしょう。リコ・ルイスに出るタイミングでCBの背後にまわり、視界から消えたストライカーは、グラウンダーを蹴るタイミングでCBの前に現れ、あっさり決めました。

40分の2点めも、個人力が目を引いたゴールシーンでした。リコ・ルイスからのパスでボックス右に入ったサヴィーニョは、ベルナルド・シウヴァがゴール前でフリーになったのを見て、左足の膝から下の振りだけで速いクロスを入れました。完璧なヘディングが右隅に突き刺さり、0-2。後半も主導権を握ったマン・シティは、2点リードをキープしてタイムアップを迎えました。

アーセナルは4-0で4位、マンチェスター・シティは0-2で7位、ニューカッスルは3-0で8位。プレミアリーグ勢のリーグフェイズ3節の初日は、3チームともクリーンシートの勝利で順位を上げています。本日はリヴァプール、チェルシー、スパーズ。引き続き、激闘をレポートしてまいります。6チーム出場の満腹感は、予想以上ですね…。


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