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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジェズスはガナーズ希望、リシャルリソンは拒否…ブラジル代表獲得を巡るロンドンダービーの結末は!?

リシャルリソンとガブリエウ・ジェズス。ワールドカップカタール大会を見据え、自らの居場所を検討している2人のブラジル人に、英国メディアの関心が集まっています。両者ともに、勝手知ったるプレミアリーグへの残留を希望。リシャルリソンは、ベンゼマとヴィニシウスがいるクラブについて、「レギュラーでプレイする未来が見えない」と難色を示しているそうです。

彼らを獲ろうとしているプレミアリーグのクラブは、アーセナル、チェルシー、トッテナムです。アルテタ監督のファーストチョイスはジェズスで、ダメならリシャルリソンに方向転換。トッテナムは、ハリー・ケインの脇でプレイできて、代役も務められるリシャルリソンに集中しています。ルカクをローン移籍で手離そうとしているチェルシーは、ジェズス争奪戦のトップランナーと報じられるようになりました。

そんななかで最近、気になる記事が2本、配信されています。ひとつは「リヴァプールエコー」で、もう一方は「イブニングスタンダード」です。エヴァートンの地元メディアの見出しは、「リシャルリソン、アーセナルを移籍の選択肢から外す」。ロンドンのメディアは、「ガブリエウ・ジェズスがアーセナル移籍を決断した2つの理由」です。

渦中のストライカー目線で、3つのクラブを比べてみましょう。チャンピオンズリーグに出たいなら、ブルーズかスパーズ。レギュラーの確度が高い順に並べると、センターがぽっかり空いているガナーズ、これといった点取り屋がいないブルーズ、絶対的エースがいるスパーズとなります。

サラリーは…オーナーが変わったクラブも、筆頭株主から投資があったクラブも、オーバメヤンとラカゼットを手離したクラブも、気前よく出してくれるでしょう。リシャルリソンは、チャンピオンズリーグを重視しているようで、ブルーズとスパーズならベンチに放置されて忘れ去られるリスクは低いとみているとのこと。ガブリエウ・ジェズスは、自身にとって重要な2つのポイントのために、CLの誘惑を振り払う準備ができていると伝えられています。

「イブニング・スタンダード」は、ガナーズOBのケヴィン・キャンベルさんのコメントを引用しながら、ジェズスがガナーズを希望する理由を挙げています。ひとつは、マネージャーとシステムを知っているから。より重要な2つめは、「メインマンになりたいから」です。

なるほど。「カタールに行きたい」「プレミアリーグで活躍したい」「CLに出たい」という3つの欲望があるなかで、ジェズスはCLを優先するならマン・シティ、カタールを重視するならレギュラーになれそうなアーセナルと判断しており、リシャルリソンは「全部のせ」のよくばりプランを検討しているということですね。

ならば彼らのベストチョイスは、「ジェズスはガナーズ」「リシャルリソンはエヴァートンに残り、1年後にCL出場権を持つクラブに移籍」ではないでしょうか。ハリー・ケイン、ソン・フンミン、クルゼフスキ、ルーカス・モウラという連携の完成度が高いユニットに食い込み、出場機会を確保するというチャレンジには、相当のリスクが伴います。

リシャルリソンは残留も視野に入れているようで、先月のインタビューで移籍について問われたとき、「今はいえない。クラブを去る話になると、こんな感じになってしまう。エヴァートンで積み上げてきた歴史や、自分に対するファンの愛情があるからね」と返しています。

両者ともに、移籍金は5000万ポンド前後と報じられています。三つ巴のロンドンダービーは、どんな着地を迎えるのでしょうか。アジアとオセアニアで戦っていたブラジル代表は、11日のアルゼンチン戦が開始直後に中止となり、オフシーズンに入りました。続報を待ちましょう。


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