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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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キャリアの終わりはヒル・ディキンソンで。守護神ピックフォードがエヴァートンと長期契約に合意!

ギリシャ、アイルランド、アルバニア、ラトビア、アンドラ、アンドラ、セルビア、ウェールズ。イングランド代表で8試合連続となるクリーンシートを達成し、ゴードン・バンクスのレコードを更新したジョーダン・ピックフォードにとって、新たなサインは最高のタイミングであり、これ以上は望めない好条件といえるでしょう。

「BBC」と「スカイスポーツ」が、エヴァートンとの契約延長交渉が合意に至ったと報じています。「BBCラジオ5ライブ」のインタビューに応じた本人が認めており、ラトビア戦が終わったら、クラブの公式サイトから正式なアナウンスがあるはずです。「スカイスポーツ」によると、31歳の守護神は4年契約を提示されたそうです。

サンダーランドからエヴァートンに移籍したのは、2017年の夏。移籍金3000万ポンドは、当時のイングランド人のGKとして最高額でした。マージサイドで過ごした8シーズンのうち、5シーズンがフルタイム出場の守護神は、7節のクリスタル・パレス戦がエヴァートンにおけるプレミアリーグ通算300試合のメモリアルゲームでした。

ファルハド・モシリの失政によって財政危機に陥り、残留争いの常連となってしまったエヴァートンを支え続けたピックフォードは、クラブレベルのタイトルや表彰とは無縁です。それでもイングランド代表として79試合出場は、ピーター・シルトンに次ぐGKの歴代2位。ユーロ準優勝2回は、胸を張れるでしょう。

プレミアリーグを長く見続けている人のなかには、「激情のGK」というイメージがあるのではないでしょうか。2020年10月のマージーサイドダービーで、ファン・ダイクに無謀なタックルを仕掛けて前十字靭帯損傷の重傷を負わせてしまったときは、「愚かなプレイ」と非難されました。しかしイングランド代表では「堅実なGK」と評されるべきでしょう。

2017年の代表デビュー以来、ゴールにつながるミスを犯したのは、2024年3月のベルギー戦でのクリアミスのみ。クリーンシート41回はピーター・シルトン、ジョー・ハートに続く3位で、2つ足せば2位に浮上します。ただし本人は、「無失点に抑えたいか、勝ちたいかと聞かれたら、いつでも勝ちたいというだろう」とコメントしており、記録にはさほど興味はないようです。

昨季プレミアリーグで13位だったエヴァートンは、3勝2分2敗で8位と順調なスタートを切っています。ブラムリー・ムーア・ドックの新本拠地ヒル・ディキンソン・スタジアムでは、無敗を継続中。「プレシーズンに、モイーズ監督と率直に話をした。エヴァートンが本来あるべき場所までプッシュしようといわれた」と語るベテランGKは、モチベーションが高まっているようです。

36歳までの長期契約を締結できたのは、クラブと代表でのパフォーマンスが認められたからでしょう。エヴァートンの経営ボードは、ヒル・ディキンソン・スタジアムで輝かしいキャリアを終えてほしいと願っているようです。素晴らしいセービングでトフィーズを上位に引き上げ、満を持して北米大陸に向かってもらえればと思います。(ジョーダン・ピックフォード 写真著作者/Maryland GovPics)


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