イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Aston Villa】CKカットからカウンター連発、サラーの1ゴール1アシストでレッズ完勝!

開幕から14勝1分1敗と絶好調のリヴァプールに対して、アストン・ヴィラは3連敗中。アンフィールドのプレミアリーグ11節は、大方がホームチームの快勝を予想しているのではないでしょうか。スロット監督の11人は、ツッコミどころがないベストメンバー。最終ラインはアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソンです。

レッズの快走を語るうえで、序盤戦はサブだった選手たちの貢献を忘れてはいけません。GKのケレハーは安定感があり、カーティス・ジョーンズの攻撃への貢献度はショボスライを凌駕しています。ヴィラ戦の中盤も、マック・アリスターとフラーフェンベルフの前に17番が入り、前線はサラー、ダルウィン・ヌニェス、ルベン・ディアスです。

ウナイ・エメリ率いるヴィラも、レギュラーメンバーを揃えています。中盤はティーレマンスとアマドゥ・オナナ、サイドにジェイコブ・ラムジーとレオン・バイリー。前線にはモーガン・ロジャースとオリー・ワトキンスが並んでいます。コンサ、ジエゴ・カルロス、パウ・トーレス、デューニュの4バックは、いつものようにディーニュが上がり、コンサは中央に絞っています

立ち上がりからしばらくは、ヴィラのペース。5分にアーノルドの高速パスを受けたサラーは、右からのシュートをブロックされています。11分のオリー・ワトキンスのミドルはケレハーの頭上を越え、前が空いたのを見たジェイコブ・ラムジーのコントロールショットは、フラーフェンベルフがスライディングでブロックしました。

左サイドに出たティーレマンスが、ファーにクロスを入れたのは15分。走り込んできたレオン・ベイリーは背中が伸びてしまい、決定的だったヘッドはバーを越えていきました。20分のCKをカットしたホームチームは、素晴らしいカウンターで先制します。決め手となったのは、ボールを追って右サイドに出たファン・ダイクが前線に送った鋭いフィードでした。

ラインの裏に抜け出したサラーは、競りかけてきたレオン・ベイリーに背中を押されて転倒。こぼれ球を拾ったダルウィン・ヌニェスが右に持ち出し、間合いを詰めようとしたエミ・マルティネスの脇を抜きました。ゴールによって、ヴィラの31番はレッドカードを免れたようです。アーノルドがピッチに座り込んだのは23分。プレー続行不可能で、右SBはブラッドリーです。

32分のCKのクリアから、サラーがダルウィン・ヌニェスを走らせたカウンターは、エミ・マルティネスの前に出たストライカーが右に外すミスキック。37分に右からのCKをニアで合わせたアマドゥ・オナナのヘッドは、ケレハーが上に弾き出すビッグセーブ。41分のダルウィン・ヌニェスのミドルは、エミ・マルティネスががっちりキャッチしています。

45分、サラーと競ったジェイコブ・ラムジーがハムストリングを痛め、マッギンにチェンジ。前半のポゼッションは61%対39%でレッズが優勢ですが、シュート数は6対9、オンターゲットは2対2と拮抗しています。後半開始直後、ディーニュのフィードのクリアを拾ったモーガン・ロジャースは、ボックス左でフリーで放ったシュートを右に外してしまいました。

48分、サラーの正確なクロスが中央のダルウィン・ヌニェスに通り、トラップを競ったこぼれ球をルイス・ディアスが外のロバートソンへ。SBのクロスはダルウィン・ヌニェスの頭にぴったりでしたが、9番はうまくコントロールできず、ボールは左のポストの外を抜けていきました。足を気にしているコナテを見たファン・ダイクは、ベンチに交代を要求しているようです。

コナテのサイドからヴィラの速攻を受けたレッズは、ビルドアップのテンポをスローに落としてゲームのペースを変えようとしています。61分のダルウィン・ヌニェスのミドルは、またもGKの正面。両監督が同時に動いたのは65分。スロット監督は、ダルウィン・ヌニェスとカーティス・ジョーンズを下げて、ガクポとショボスライを投入しました。

エメリ監督はオリー・ワトキンスとレオン・ベイリーを諦め、ジョン・デュランとフィロジーン。ヴィラのプレスがスピードUPしています。71分、ロバートソンの縦のフィードを足元に収めたガクポは、カットインからのシュートがクロスバー越え。セーフティ重視のレッズは、ビルドアップは足元、足元でロングフィードを多用しています。

81分からのカウンターの応酬は、サラーのラストパスがルイス・ディアスの手前でコンサにカットされ、マッギンのアーリークロスはジョン・デュランを見ていたファン・ダイクがクリアしました。勝負が決したのは84分。ショボスライが右に出したボールに先着したジエゴ・カルロスが、クリアをサラーに当ててしまいました

右サイドから独走したエースが一気にゴール前に上がり、体を倒したエミ・マルティネスをぎりぎりまで見て上を抜きました。86分、マック・アリスターに代わって遠藤航。悠々と時間を遣ったリヴァプールが、今季公式戦で9回めのクリーンシートでマン・シティに5ポイント差としました。4連敗のアストン・ヴィラは、直近5試合で3ゴールの攻撃が課題です。

後半立ち上がりのピンチから、ラスト8分のフィロジーンまで1本も打たせなかったリヴァプールの完勝でした。ブラッドリーはディーニュのクロスを抑え、フラーフェンベルフはボックスの前をカバー。ファン・ダイクとコナテにミスはありませんでした。後半のアストン・ヴィラはオンターゲットゼロで、サラーの追加点がなくても結果は変わらなかったでしょう。

いや、それにしても素晴らしきサラー。ヴィラ、ブライトン、アーセナルといった難敵相手にことごとく決めており、ゴール&アシスト14本はリーグTOPです。ゲームのペースを自在にコントロールでき、速攻で決められるレッズは、13節のマンチェスター・シティ戦で勝てば独走態勢に持ち込めるかもしれません。

CKをカットしてからのカウンターブレイク連発について、スロット監督は「練習してない。選手たちのクオリティ」といっていますが、速攻に弱いマン・シティの守備陣にとっては脅威でしょう。インターナショナルブレイク明けはセインツで、ミッドウィークのCLはレアル・マドリード、そしてマン・シティ。強豪との連戦ですが、今の彼らにとって6ポイントはリアルな目標です。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す