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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エベレチ・エゼを争うノースロンドンダービーはスパーズがリード…カギを握るのはトロサール?

エベレチ・エゼを巡る場外のノースロンドンダービーは、ヨーロッパリーグ王者が着実にリードを広げているようです。クリスタル・パレスと交渉中と報じられているスパーズに対して、アーセナルの動向に関する新たな情報はありません。パリ・サンジェルマンとのUEFAスーパーカップで2点のリードを守れず、PK戦で屈したチームは、争奪戦を勝ち切ることができるでしょうか。

2024-25シーズンが終わる前からエゼに注目していたスパーズが、モーガン・ギブス=ホワイトに矛先を変えたのは、リリース条項の6800万ポンドを高すぎると判断したからでしょう。獲得間近と伝えられていたディールが破談となったのは、ノッティンガム・フォレストがリリース条項に関する守備義務違反に抗議し、シャッターを下ろしたからでした。

この間にガナーズがエゼに近づき、7月末には「プレミアリーグの開幕までには決まる見通し」と伝えられていました。スビメンディやギョケレスを粘り強い交渉で押さえたアンドレア・ベルタSDが、クリスタル・パレスとの交渉を進めなかったのは、やはり6800万ポンドを気にしたからでしょう。2億ポンドに迫る巨額をマーケットに投じたクラブは、余剰戦力の売却を優先しました。

それでも8月上旬までは、本命はアーセナル。スパーズが再びエゼをターゲットとしたのは、主力の離脱がきっかけでした。8月2日にソン・フンミンが退団を発表。8月7日にジェームズ・マディソンが前十字靭帯損傷でリタイア。左ウイングと10番をこなせるエゼは、流動性が高いトーマス・フランクのシステムに最適な存在として再評価されました。

一時は7月で切れるといわれていた6800万ポンドのリリース条項は、本日が満了日だったようです。それでもエースを残留させたいクリスタル・パレスは、同等の額を要求してくるでしょう。ジェームズ・マディソンの穴を早期に埋めたいスパーズは、マン・シティのサヴィーニョの獲得も検討しており、高額の移籍金がハードルとなっています。

即決にはそれなりのオファーが必要で、時間が経てば経つほどアーセナルの影が大きくなってきます。アンドレア・ベルタSDの巻き返しのきっかけになりそうなのは、3000万ポンド以上が手に入るキヴィオルと、エゼのポジションを空けるトロサールの移籍でしょう。財政的な課題をクリアし、アクセルベタ踏みとなれば、プレミアリーグで3年連続2位は大きなアドバンテージです。

イーグルスとしても、エゼの移籍が避けられない状況になれば、後釜確保のための時間が必要となります。リードしたスパーズが、移籍金の額を競うオファー合戦を回避して逃げ切るのか。沈黙を守っているアーセナルが、いきなり動き出すのか。スパーズ移籍に前向きと伝えられたエゼはオープンなのか、アンドレア・ベルタSDと握手し続けているのか…。

昨日、「CAUGHTOFFSIDE」が、アストン・ヴィラがトロサール獲得をめざして話を進めていると報じました。アーセナルはヴィラが興味を示していることをトロサールに伝えており、決まるかどうかは本人次第です。ジェイコブ・ラムジーをニューカッスルに4300万ポンドで売却するクラブにとって、アーセナルが求める1800万ポンドは問題にならないでしょう。

スパーズの開幕戦は土曜日、ガナーズとイーグルスは日曜日。クルゼフスキが出遅れるクラブのほうが、10番の早期獲得のニーズは強いはずですが、足りないパーツがあと1枚となったクラブのほうがコストコントロールはしやすいでしょう。スパーズリードといっても、正式なオファーは出されておらず、突如勃発したノースロンドンダービーは予測不能です。


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