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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アトレティコ・マドリードかインテルか。プレミアリーグ離脱必至のチチャリート争奪戦が始まる!

リオ・ファーディナンド、ヴィディッチ、エヴラ、マケダに続くマンチェスター・ユナイテッドの主力選手5人目の離脱は、チチャリートの愛称で親しまれたメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスになりそうです。「ESPN」「ザ・サン」などイギリスの複数紙が報じており、移籍先もアトレティコ・マドリード、バレンシアのスペイン勢や、インテルなどまちまち。今のところは絶対的に優位なクラブがあるわけではなさそうですが、共通しているのは、チチャリートがプレミアリーグから離れようとしていおり、マンチェスター・ユナイテッドがそれを容認しているという話です。

チチャリートが故郷のクラブ、グアダラハラからプレミアリーグにやってきたのは2010年の夏でした。以来4年間、プレミアリーグ101試合出場で、積み上げたゴールは37。カップ戦まで入れれば、50以上のゴールをサポーターに届けてきました。175センチと小柄ながらヘディングの打点は高く、ボールが出てくるところにしっかり入れるポジション取りのよさと、相手より一瞬先にボールに触れる瞬発力の高さが魅力。最初の3年は2ケタゴールを記録していたものの、ファン・ペルシの入団以降、年を追うごとに途中出場が増え、昨季のプレミアリーグでは先発はわずか6試合。チーム状態が悪く、決定的なパスがなかなか出てこない1年でしたが、それでも942分という限られた時間のなかで4ゴールを決めています。

頼れるスーパーサブ。センスあふれるワンタッチゴーラー。アトレティコ・マドリードにはマンジュキッチ、インテルにはパラシオという絶対的なエースがおり、マンチェスター・ユナイテッドと使われ方は同じかもしれませんが、欧州の舞台や国内カップもあるなか、出場時間は格段に増え、年間2ケタは決めてくれるでしょう。

今はまさに、チチャリート争奪戦の真っ最中。さよならを告げるのはまだ早いですね。スペインやイタリアとの交渉が進み、いよいよそのときが来たら、プレミアリーグとマンチェスター・ユナイテッドを盛り上げてくれた小さなストライカーに感謝の意を表したいと思います。FWに求められる仕事が多いスペインよりも、堅守速攻型のイタリアのほうがメキシコ代表にも近く、チチャリート向きだと思いますが、いかがでしょうか。続報あれば、また紹介させていただきます。

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