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「若手をクラブに留めるために主力放出」ってホント?サウサンプトン公式サイト訪問記

「Qoly」が、「サウサンプトンの首脳陣が選手放出についてコメント」という記事を掲載していたので、見てみました。この夏、プレミアリーグ上位クラブに5人の主力を持っていかれたクラブのディレクターが、どんな狙いをもってクラブを運営しようとしているのかに興味があったのです。しかし、記事を一読すると、そこには驚くべきことが書かれていました。

今季アダム・ララーナ、ルーク・ショウ、リッキー・ランバート、そしてデヤン・ロヴレン、カラム・チェインバースまでをも失い、さらにジェイ・ロドリゲスにも移籍の噂があるサウサンプトン。もちろん大きな批判を受けているが、リード氏はこれは若手を維持するための判断だったと話した。

レズ・リード サウサンプトン エグゼクティブディレクター
「我々の立場としては変わらない。それは断固としてベストな若手選手をクラブに留めることだ。その根拠として、先週ハリソン・リードに長期契約を手渡したことからも明らかだ。…」(Qolyより引用)

どういうことでしょう。ツッコミどころが満載です。「若手を維持するために主力を売った」…これは、言い換えると「主力は放出してもいいけど若手だけは守り抜くぞ!」とも受け取れ、手段が目的化しているように感じます。「プレミアリーグで上位に入る」という目的のために、残す選手、売る選手、獲る選手を決めるのがクラブ首脳の仕事ではないでしょうか。というより、まずはこういいたくなります。

若手を維持するため…って、19歳のチャンバース売ったじゃないですか!

どうも腹に落ちなかったので、さっそくセインツの公式サイトにいってみました。サイトを開くと、いきなり悲しい見出しが目に飛び込んできます。

Krueger: Rodriguez and Schneiderlin not for sale
(クリュンガー会長:ジェイ・ロドリゲスとシュナイデルランは売らない)

おそらく、しばらくすると、トッテナムかアーセナルのサイトに逆の見出しがデカデカと立つでしょう。それはさておき。

件の記事のタイトルは、「Calum Chambers moves to Arsenal(カラム・チャンバースはアーセナルに移籍する)」。ああ、なるほど。つまり、リード氏のいいたかったのは、こういうことだったんですね。要約すると、

「カラム・チャンバース移籍の件についてはがっかりしている。カラムは、私たちに対してセインツでは自分の未来が見えないということを明言し、私たちはこれを受け入れた。しかし私たちは、8歳でクラブにやってきたカラムの育成費用にふさわしい移籍金を手に入れている。これはとても重要なことだ」
「(19歳のチャンバースを失うことにはなったが)私たちが、クラブに所属する最高の若手選手たちと長期契約を結び、彼らをチームに留めていくという姿勢は変わらない。ジェームズ・ウォード=プラウズやサム・ギャラガー、ジャック・スティ―ヴンス、ジョーダン・ターンブル、マット・ターゲット、サム・マックイーンなど」

となります。さらにわかりやすく意訳すれば、「チャンバースは出したけど、さらに若手が出ていかないようにがんばるから、サポーターのみなさん、動揺しないでね(ムリかもしれないけど)」。これで、納得しました。納得しましたが、サポーターのみなさんの気持ちを想像して涙が出てきました。いやー、せつないですね。

Qolyは、「小ネタだけどおもしろい」サッカー情報集めに力を入れているメディアで、普段から参考にさせていただいているので、個別の記事に対して難クセをつけるつもりはありません。ただし、今回あらためて思ったのは、記事の書き方、ピントの合わせ方ですいぶんニュアンスが変わってしまうということ。セインツは、主力を引き留めたかったのですが、かなわず多くの人材を喪失。それでも、今いる若手を大事にしながら移籍市場でコツコツと新しい人材を獲得して、プレミアリーグを戦い抜こうとしている、という状況のようです。

私の解釈が正しければ、老婆心ながらクリューガー会長とリード氏にひとつだけ、忠告させていただきます。サイトTOPに、あまりウォード=プラウズの写真や名前を載せないほうがいいのではないでしょうか。「その手があったか!」とプレミアリーグの上位クラブに気づかれて、さよならリストが8人に増えてしまうという、うれしくない未来がクラブを襲うと思われます。

Rodriguez and Schneiderlin not for sale

うーん、これは難しい。ジェイ・ロドリゲス700万ポンド(約12億円)はお買い得すぎる…。

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“「若手をクラブに留めるために主力放出」ってホント?サウサンプトン公式サイト訪問記” への3件のフィードバック

  1. 明日エコト より:

    セインツには悪いけどロドリゲスとシュナイデルランはいただきやす!
    シュナイデルランはクラブに対してキツイツィートかましたから戻れないでしょうし。

  2. makoto より:

    明日エコトさん>
    シュナイデルランは半信半疑なのですが、恩師のポチェッティーノ監督ですからね。パウリーニョ、イタリアに出したりするんですかね?

  3. londres nord より:

    シュナイデルランついにトラリク出しちゃいましたか(笑)
    スパーズ的に欲しい箇所の選手ではないんですけどポチェ監督が欲しいんでしょうね…
    パウリーニョは出さないんじゃないかなと
    出すならサンドロが怪しいです
    個人的にはサンドロもパウリーニョも好きなんで残して欲しいんですがポチェ監督はカプーは残すつもりなんでシュナイデルランとるなら誰かはサヨナラくさいですね…

    —–
    え~っ、キャプー、パウリーニョ、サンドロいるなら、シュナイデルランはいらんでしょ。ガナにくださいよ。

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