SB補強が決着間近!? 「3年後、プレミアリーグ最強」をめざすリヴァプールの積極的な若手獲得策
マンキージョは、既にメディカルチェックを終えたと報じられているぐらいで、ほぼ当確でしょう。アルベルト・モレノの移籍話は、ずいぶん長いこと引っ張っていますね。5月に最初の記事が出てから、イギリス紙は合意間近報道と難航報道を繰り返し、現在に至っています。今度こそ、スペイン代表左SBのプレミアリーグ参入は決まるのでしょうか。
さて、リヴァプールの補強を追いかけるなかで、あらためて気づかされるのは、「積極的な若手獲得」です。2011年にクラブに加わったヘンダーソン、2012年のイベとアレン、生え抜きで既にプレミアリーグデビューを果たしているフラナガン、ウィズダムに、直近の獲得選手と上記のマンキージョとアルベルト・モレノまで入れると、プレミアリーグですぐにでも起用可能なレベルに達している25歳以下の選手がこれだけいるのです。
GK/シモン・ミニョレ(25歳)
DF/ジョン・フラナガン(21歳)、アルベルト・モレノ(22歳)
デヤン・ロブレン(25歳)、ママドゥ・サコ(24歳)
ハビエル・マンキージョ(20歳)、アンドレ・ウィズダム(21歳)
マーティン・ケリー(24歳)
MF/エムレ・カン(20歳)、ジョー・アレン(24歳)
フィリペ・コウチーニョ(22歳)、ラザル・マルコヴィッチ(20歳)
ラヒム・スターリング(20歳)、ジョーダン・ヘンダーソン(24歳)
ジョーダン・イベ(20歳)
FW/ダニエル・スタリッジ(24歳)、ディヴォック・オリギ(19歳)
ルイス・アルベルト(21歳)
※マンキージョとアルベルト・モレノは未獲得
レンタル移籍が決まり、チームを離れることが確定しているウィズダムを除いても、何と総勢17人。リヴァプール経営陣とロジャース監督は、3~5年後のチームの姿を考え、中長期計画を持って補強を進めているのでしょう。5年後、ここに名前を挙げた選手たちがそのまま全員残ってプレミアリーグを戦ったとしても、相当いいチームになりそうです。
スアレスがクラブを去ることが決まった後、大物選手を獲得せず、30億円前後の選手を複数迎えたリヴァプールをみて、とある新聞記者が「昨季のトッテナムのようになるのでは?」と質問。これに対して、ロジャース監督は、「違うクラブ、違うコンセプトだ」と返してましたが、いわんとしていることはわかるような気がします。
ユース年代の育成も大事ですが、そこにシフトし過ぎると、年によって不作の世代があったり、伸び悩みがあったりで、狙ったタイプの選手をほしいポジションにうまくはめられないリスクがあります。ユースを育てつつ、併せて若手獲得を推進していくというやり方なら、クラブのコンセプトに合った選手を、適正な数だけ揃えることができます。特にロジャース体制以降のリヴァプールには、近視眼的なチームづくりにならないよう、先を見据えて若手中心に補強をしていこうとする意志を感じます。
才能のある若い選手はいながらも、中堅とベテラン中心のメンバリングになりがちで、思うように下が伸びてこないアーセナル。若手育成を重要視しながらも、マティッチやデブライネ、ルカクなど、伸びてきた選手をうまく遇せず放出してしまうケースも目立っていたチェルシー。即戦力獲得に比重がかかりすぎているマンチェスター・ユナイテッドと、若手育成はこれからのマンチェスター・シティ。彼らに比べると、リヴァプールがバランス・効率ともよさそうにみえますが、いかがでしょうか。ロジャース監督のプランが、プレミアリーグの勢力図をどう描き変えていくのか、3年後はどんな世界になっているのか、早く見てみたいという衝動にかられます。
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個人的に一番伸びた選手はコウチですかね。インテルが伸ばしきれなかった才能が1年半かけてやっと花開きましたから。ちなみにPSMではコアテスが評価をあげてますね。
リバサポさん>
コウチ―ニョは、たくましくなりましたね。若手の間だけでも競争原理が働くのも、リヴァプールのアドバンテージではないでしょうか。