EL明暗!スランプだったタレント復活で逆転トッテナム&キーマン離脱で沈黙ハル・シティ!
開始4分、左からのシュートをGKが弾いたところにいたのはソルダード。どフリー、ゴールの真ん前という絶好のチャンスに、慌てたストライカーが枠を外したときは「またか」と思いました。14分には、最終ラインに6人を揃えながら、3人で攻めてくるリマソルのミスパスをうまく処理できずに中央を割られ、さっそくビハインド。昨季、プレミアリーグで上位相手に惨敗していたときの「悪いトッテナム」が顔を出す、最悪の立ち上がりです。時折、鋭いミドルシュートを放つシーンはあったものの、決定機が多かったのはホームのリマソルのほうでした。32分には綻びが目立った左サイドを完全に崩され、GKロリスの的確な飛び出しがなければ、トッテナムは前半のうちに窮地に追い込まれていたでしょう。
後半、ポチェッティーノ監督は、パウリーニョとホルトビーを諦め、デンベレとシャドリを投入しますが、70分を過ぎてもスコアは動かず。やはりこのチームは、アデバヨルとエリクセンがいないとダメなのか。このままクリーンシートで負けるという波乱まであるかと緊張感が漂う終盤戦は、72分のラメラ登場で一変します。
ローマで頭角を現し、1年前にプレミアリーグにやってきたアルゼンチン代表FWは、ピッチに入ってたった2分で大きな仕事をやってのけます。中央をドリブルで上がると、右から裏に抜けようとするソルダードに、最高の浮き球パス。トップスピードで落下点に入ったソルダードは、バレンシアとスペイン代表では何度も見せてきた素晴らしいボレーをニアに叩き込み、1-1の同点です。ラメラがさらに凄かったのは、80分のラストパス。相手のDFが一歩下がった瞬間を見逃さず、その目の前に緩いパスを出し、ハリー・ケインに中央を突破させます。バランスを崩した相手DFの脇を抜けた21歳は、きれいな右足シュートをゴール正面に決め、6分で逆転。昨季はヴィラス・ボアス戦術のなかで完全に居場所を失っていたラメラは、今季のプレミアリーグではエリクセンとともに、攻撃の選択肢を増やしてくれるのではないでしょうか。
1-2で先勝したトッテナムは、セカンドレグでは新しい選手や戦術を試すゆとりもできました。ポチェッティーノ監督の新チームが勝利の喜びに湧く一方で、ベルギーのロケレン相手に1-0と沈黙したのは昨季FAカップ準優勝のハル・シティです。こちらの試合は観ていませんが、QPRにアウェイで勝ったプレミアリーグ緒戦から、リヴァモア、ハドルストーン、イェラヴィッチ、トーマス・インスら主力を軒並み外したのはなぜなのでしょうか。
スティーヴ・ブルース監督がターンオーバーをしても勝てると踏んだのか、プレミアリーグ一本に集中するというスタンスなのか。最少得失点差でホームに戻ってこられるので、次戦での逆転は充分可能ですが、ノリッジからやってきたチャンスメーカー、スノドグラスのプレミアリーグ開幕戦での大ケガは文字どおり激痛です。ハル・シティは、分厚いとはいえない選手層で、ヨーロッパリーグを戦うことになるのでしょうか。勝ち抜くと選手の疲労が心配で、ここで負けるとクラブの金庫が潤いません。ハル・シティがどう立ち回るのか、まずはセカンドレグにおけるスタメンの「本気度」をチェックですね。
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内容はともかく勝って良かったスパーズ(笑)
ソルダードは昨季からELでは決めてたんですが今季のプレミアではベンチスタートが濃厚なんで早めにゴールといった結果が出た事は彼にとっても良いシーズンスタートになったのかな
2年目ラメラには期待出来そうです
というよりやってくれなきゃ困るぜ
明日エコトさん>
ラメラ、よかったですね!彼が機能すれば、トッテナムのサッカーはよりおもしろくなると思います。