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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Stoke】ヒューズ監督の古巣いじめ成功!マン・シティが無敵のエティハドでストークに完敗!

チェルシー以外は勝てるクラブがなさそうなエティハド・スタジアム。当地で戦ったプレミアリーグでは6戦6勝、得点15で失点ゼロ。対戦成績をみれば、マンチェスター・シティがストークに負ける理由が見当たりません。この一戦の興味は「ストークが何分まで踏ん張れるか」でしたが、試合が始まってみると、びっくりです。ストーク、いきなりベタ引き。マンチェスター・シティボールになると、センターサークルより10メートル手前に最前線のディウフとクラウチ。マーク・ヒューズ監督は、5年前率いていた古巣相手に、90分間自陣で耐えきれるとふんでいるのでしょうか。

11分、ダヴィド・シルヴァからサニャとつないだボールの折り返しをナスリがニアにシュートしますが、GKベコヴィッチがCKに逃れます。マンチェスター・シティの攻勢が一段落すると、15分からストークの前線が上がり始めます。なるほど、あくまでも「慎重に入ろう」だったようです。16分、フェルナンドの不用意なパスをインターセプトしたストークは、左サイドでチェルシーからレンタルで入ったモーゼスが粘るもクロスは入らず。19分にもディウフがコラロフを翻弄しますが、PKかと思われた微妙なシーンに、レフェリーの笛は鳴りません。

24分に細かいつなぎからヤヤ・トゥレが放ったミドルシュートを機に、再び自陣にこもったストークですが、29分には中央に入ったクロスを長身FWクラウチが長い足を伸ばしてピタリと止めると、DFのプレッシャーを受けながらのシュート。これはGKジョー・ハートが難なくキャッチするものの、今日のアウェイチームはメリハリが効いています。マンチェスター・シティがなかなかペースがつかめず攻めあぐむなか、36分にアクシデント。この夏、ポルトからプレミアリーグの扉を叩いたフェルナンドが股間を痛めてリタイア。代わって入ったのは、フェルナンジーニョ。ペジェグリーニ監督にとっては、想定より30分は早いナンドからジーニョへのスイッチです。追加タイムにアグエロのヒールを受けたコラロフが左をえぐり、ヤヤ・トゥレが左足で合わせた一発はGKベコヴィッチがファインセーブ。前半は、このまま0-0。ストーク、大健闘です。

後半開始直後はストークが押しますが、50分、ダヴィド・シルヴァとナスリがふたりで持ち込み、ナスリが左足でシュートを放つと、ここからマンチェスター・シティペース。56分には、右からのクロスをナスリがヤヤ・トゥレに落とし、ヤヤ・トゥレの強いシュートがゴール右隅を襲いますが、ベコヴィッチが弾いて先制を許しません。

マンチェスター・シティは、足元へのパスと狭いスペースを無理に狙うボールが多く、いつものサイドを走らせる攻撃がありません。すると58分、何と先制はストークです。ダヴィド・シルヴァのクロスをカットしたディウフがドリブル開始。コラロフを一気に振り切ると、最終ラインにいたフェルナンジーニョもぶっちぎり、右に持ち込むと最後はジョー・ハートの股間を抜きます。GKハート、シュートのタイミングで動きすぎて足元のボールに反応できなかった痛恨の失点。ストーク、プレミアリーグでマンチェスター・シティ相手にアウェイ初ゴール!ゲームはこれで、俄然おもしろくなってきました。

60分を過ぎると、両チームベンチが動きます。後半から入ったオデムウィンギが負傷したストークは、チャーリー・アダム。ホームチームはナスリをヘスス・ナバス、ヨヴェティッチをジェコです。入った直後から、ヘスス・ナバスのクロスをジェコが積極的にヘッドで狙うものの、ボールは枠の外。68分、71分とアグエロの2回のチャレンジも、やはりシュートに正確さを欠き、スコアを動かすことができません。残り15分、怒涛の攻撃、マン・シティ。ストークは疲労困憊。クラウチもディウフも引いたきりです。おそらく、ストークは追いつかれたら一気に崩壊するでしょう。

ラスト10分、ジェコにボールが入らず、攻撃が単調になるマンチェスター・シティ。クライマックスは87分。右からペナルティエリアに侵入したヤヤ・トゥレが蹴られて転倒。PKかと思われたプレイは、ヤヤ・トゥレのシミュレーション!DFピーテルスの足はボールに当たっておらず、ヤヤ・トゥレには触れていましたが、「かすっただけなのに大げさにリアクションした」と取られたのでしょうか。マンチェスター・シティは最後のチャンスをを失い、あとはストークに時間を遣われるのみ。プレミアリーグ序盤戦名物、極上のジャイアントキリングは、誰も予想してなかったであろう8月のエティハドで起こりました。

マンチェスター・シティの敗因を挙げるなら、サバレタの不在、コラロフの不調ではないでしょうか。移籍後初先発のサニャは、守りはよかったものの、攻撃の際の縦への速さとサバレタ得意の斜めへの斬り込みはなく、コラロフはいつもの彼とは別人。攻守ともに動きにキレがありませんでした。もっとサイドでフリーの選手を作って、正確なグラウンダーを入れられていれば、ストークにクリーンシートでの敗戦を強いられることはなかったと思われます。

それにしてもストークは、よく最後まで走り抜きました!あっぱれです。やはりプレミアリーグは何が起こるかわかりません。この後は、エヴァートンとチェルシーが対決。本拠地グディソン・パークで戦うマルティネス監督は、バーンリーやストークに続けとばかりに、優勝候補の足を引っ張ってくれるでしょうか。(マメ・ビラム・ディウフ 写真著作者/Northside)

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“【MAN.CITY×Stoke】ヒューズ監督の古巣いじめ成功!マン・シティが無敵のエティハドでストークに完敗!” への3件のフィードバック

  1. アーセナル より:

    あのガチムチ集団が全員で本気で守備にまわったら
    シティさえも苦しむんだなあwっていうか勝っちゃった!
    すごい!!!

  2. クラニチャルカムバック! より:

    試合もそうですがストーク攻撃陣のベンチメンバーが豪華なことが一番びっくりしました。

  3. makoto より:

    アーセナルさん>
    すごかったですね!

    クラニチャルカムバック!さん>
    同感!ボージャンとアルナウチヴィッチを使わずに試合を終えるなんて、ヒューズ監督、かっこいいです。

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