今季最初の月間MVPはジエゴ・コスタ!最優秀監督には3連勝スウォンジーのモンク監督
昨季、同じスペインから来たロベルト・ソルダードは、リーガ・エスパニョーラで移籍直前のシーズンに24ゴール奪っていたのが嘘のような苦戦ぶり。自ら持ち込んで決めるよりも、周りに活かされるタイプのジエゴ・コスタもまた、ワールドカップでの沈黙を観たばかりだったこともあり、プレミアリーグの水に慣れるまでにはそれなりに時間がかかるかもしれないと思っていました。しかし、彼が入団したチェルシーは、「周り」があまりにも強力でした。とりわけ大きかったのが、セスク・ファブレガス。今回のMVPは、ジエゴ・コスタと一緒にこの夏スペインからやってきたセントラルMFに半分あげたいくらいです。
エヴァートン戦の開始1分、ウィリアンの落としを受けたセスクが、DFラインの裏を突いたジエゴ・コスタに出したスルーパスはあまりにも鮮烈。ワントラップで、一瞬の迷いもなくGKの股間を抜いたジエゴ・コスタのシュートは、まさにストライカーの一発でした。中盤の選手なら、もうひとつ持って左ポスト際を狙い、完璧なポジションをとっていたGKハワードの足にぶつけていたかもしれません。今季のプレミアリーグ得点王候補の最右翼にいるのは、やはりこの男でしょう。彼の量産を阻むのは、自身のケガぐらいでしょう。セスク、オスカル、ウィリアン、アザールが揃い、どこからでも質の高いパスが出てくるチェルシーは、ジエゴ・コスタにとってはアトレティコ・マドリードに劣らない快適さなのではないでしょうか。
チェルシーがエースの活躍で開幕3連勝を飾るなか、唯一これについていったのがスウォンジーです。いや、これはまったくノーマークでした。来季のプレミアリーグには、ウェールズのクラブはいなくなるかもしれないとすら思っていました。昨シーズンまでのスウォンジーの美しいパスサッカーを築いたのは、ロベルト・マルティネス、ブレンダン・ロジャースといったマージ―サイドの名監督たち。これを受けたラウドルップ監督は、2012-13シーズンにキャピタルワンカップを制覇したものの、昨季はヨーロッパリーグとの兼ね合いに苦しみ、シーズン途中で解任の憂き目に遭いました。その後任が、今回最優秀監督に選ばれたガリー・モンク監督だったわけですが、彼は就任時、34歳。指導経験がないどころか、選手兼任。スウォンジーのサッカーは目にみえて泥臭くなり、以前の華麗さは大きく失われました。ACミランを復活させられなかった新人監督クラレンス・セードルフのように、最後の最後までプレミアリーグ降格寸前だったモンク代理監督もまた、半年でクラブを追われるものと思われました。
しかし、スウォンジーは、解任どころか新たに3年契約を結び、モンク監督を続投させます。監督としての力はわかりませんが、相当、人望があるのでしょうね。今季のロケットスタートを支えたのは、3戦3発とジエゴ・コスタの後ろにぴったりつけることとなった絶好調ネイサン・ダイアー。そして、サンダーランドから復帰したキ・ソンヨンと、トッテナムからやってきた「2回めのスウォンジー」シグルズソンです。開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドに競り勝ったのは、ゴールを決めたキ・ソンヨンとシグルズソンの活躍に拠るところ大。得点力のある中盤の選手たちを、モンク監督がうまく使えているのがスウォンジー躍進の最大の理由でしょう。
さて、本日、2週間ぶりのプレミアリーグは、いきなり天王山。チェルシーとスウォンジーが首位の座をかけて戦います。このところ、チェルシーに3連敗中のスウォンジーが、スタンフォード・ブリッジで勝ち点3を奪うイメージはありませんが、鋭さが増した彼らのカウンターは要注意。キ・ソンヨン、シェルヴィ、ルートリッジ、シグルズソン、ダイアーが並ぶ中盤ばかりに気を取られていると、今季ノーゴールと眠り続けているボニー・ウィルフリードの爆発を招く結果になりかねません。今夜23時、楽しみですね。めまぐるしくサイドが代わる、攻撃的なサッカーを期待しています。
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ファビアンスキーにチェルシーを止めてほしい。
ラムジーが怪我をしたガナーズは、数年リーグで勝ってないシティに引き分けなら御の字です。
londres nordさん>
マンチェスター・シティはまだエンジンがかかりきっていないので、ガナーズとしては「倒すなら今」じゃないですかね?
4-0 でチェルシーが勝ちます ( ̄ー ̄)