2020.09.21 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Chelsea×Liverpool】マネ先制、ケパは痛恨のミス…10人のチェルシーを圧倒したレッズ、完勝!
プレミアリーグ第2節における最大の注目カード、スタンフォード・ブリッジのチェルシーVSリヴァプール。2億ポンド補強を敢行したランパード監督のチームは、昨季プレミアリーグで28節まで無敗だったクラブを叩くことができるでしょうか。若き指揮官が選んだ11人をさっそくチェックしてみましょう。GKケパ、DFリース・ジェームズ、クリステンセン、ズマ、マルコス・アロンソ。MFジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチ、FWカイ・ハヴェルツ、メイソン・マウント、ヴェルナー。リュディガーとチアゴ・シウヴァが不在で、アスピリクエタはベンチスタートですが、中盤から前はベストメンバーです。
対するユルゲン・クロップ監督のチームも、レギュラーCBを欠いています。GKアリソン、DFアレクサンダー=アーノルド、ファビーニョ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFヘンダーソン、ナビ・ケイタ、ワイナルドゥム。3トップにサラー、フィルミーノ、マネという布陣です。キックオフからしばらくは、サイドの主導権争い。左に入ったヴェルナーを走らせるチェルシーに対して、レッズはロバートソンのオーバーラップが目立ちます。5分過ぎからは、リヴァプールが攻勢。サラーとマネが中央に絞り、フィルミーノと絡んでシュートチャンスを窺いますが、チェルシーの最終ラインは落ち着いて対応しています。
最初のシュートは12分、ワイナルドゥムのミドル。14分には、左サイドに流れたボールに飛び出したケパがサラーに先着され、ニアにグラウンダーを入れられますが、フィルミーノのボレーはクリステンセンがブロックしました。19分にカットインから左足を振り抜いたサラーの一撃は、青い壁がブロック。直後、コヴァチッチが仕掛けたカウンターでヴェルナーがアリソンと1対1になるかと思いきや、最初のタッチが悪く、間に合ったファビーニョがカットします。レッズの厳しいプレッシャーにチェルシーはパスコースを遮られ、30分を過ぎてもシュートがありません。
32分、前線に飛び出したカンテが縦パスに反応し、頭で中央のヴェルナーにつなぐと、ドリブルで持ち込んで放った左足シュートはポストの右にアウト。41分にカイ・ハヴェルツが右から入れたFKは、ニアのマルコス・アロンソの頭上を越えていきます。44分に自陣でキープしたフィルミーノがリース・ジェームズとメイソン・マウントに奪われますが、ハイクロスに反応したマルコス・アロンソはヘッドを浮かしてしまいました。
45分、ヘンダーソンのロングフィードでマネがラインの裏に出ると、後ろから抱え込んだクリステンセンがVARの対象となり、決定機阻止と見做されてレッドカード。アーノルドのFKが左に切れると、間もなく笛が鳴り、劣勢のホームチームは0-0のままでハーフタイムを迎えました。ランパード監督はカイ・ハヴェルツをフィカヨ・トモリにチェンジし、クロップ監督はヘンダーソンに代えてチアゴ・アルカンタラを投入。後半も、昨季プレミアリーグ王者が主導権を握っています。
50分、サラーとのワンツーでフィルミーノがボックス右を突破し、完璧なクロスが中央に出ると、マネがヘディングをゴール左に突き刺し、リヴァプールが先制。54分にはフィカヨ・トモリのバックパスを受けたケパが、キックをマネにカットされる致命的なミスを冒し、レッズのリードは2点に広がりました。チアゴ・アルカンタラは、このチームで10年プレイしているかのようにすんなりフィット。後方から前線に1発で入る高速の縦パスは効果的です。
64分、ナビ・ケイタが下がってミルナーが登場。フィルミーノのスルーパスでボックス右を崩したワイナルドゥムのシュートは、ケパが足でセーブします。68分のメイソン・マウントのミドルはクロスバー越え。レッズの選手たちは悠々とパスをまわし、チェルシーの中盤を吊り出そうとしています。73分、左サイドから中央に入ったヴェルナーをチアゴが倒してしまい、PK。右を狙ったジョルジーニョのキックはアリソンが読み切り、左に飛んで弾き出しました。
ランパード監督は、79分にコヴァチッチとジョルジーニョに代えてタミー・アブラハムとロス・バークリー。82分にCKのクリアを叩いたチアゴのミドルは、左ポストぎりぎりを抜けていきます。2分後、左から上がったタミー・アブラハムのコントロールショットは、アリソンが左に反応してセーブ。86分にフィルミーノに代わって入った南野拓実は、シュートを打てずに終わりました。マネのロングシュートと左から放ったサラーの強烈な一撃をケパがセーブすると、タイムアップ。レッドカード、ケパの不用意なキック、PK失敗と3つも致命的なミスを重ねたチームは、必然の敗戦でした。
シュート数5対18、ポゼッション37%対63%。ホームチームが後半を10人で戦ったとはいえ、両者の完成度の差は明らかでした。レッズのプレスと囲い込みは相変わらず厳しく、チェルシーは前線の3人が分断され、45分で試合を終えたカイ・ハヴェルツは何もできず。ランパード監督が早期にチームを束ねられなければ、今季のプレミアリーグも2強の優勝争いと5~6チームのTOP4バトルという2階層となってしまいそうです。3トップとヘンダーソン、ロバートソン、ファビーニョが素晴らしいプレイを見せたレッズが、現時点での地力の違いを見せつけた快勝劇。チアゴはひとつひとつのプレイの意図が明確で、今後が楽しみですね。
対するユルゲン・クロップ監督のチームも、レギュラーCBを欠いています。GKアリソン、DFアレクサンダー=アーノルド、ファビーニョ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFヘンダーソン、ナビ・ケイタ、ワイナルドゥム。3トップにサラー、フィルミーノ、マネという布陣です。キックオフからしばらくは、サイドの主導権争い。左に入ったヴェルナーを走らせるチェルシーに対して、レッズはロバートソンのオーバーラップが目立ちます。5分過ぎからは、リヴァプールが攻勢。サラーとマネが中央に絞り、フィルミーノと絡んでシュートチャンスを窺いますが、チェルシーの最終ラインは落ち着いて対応しています。
最初のシュートは12分、ワイナルドゥムのミドル。14分には、左サイドに流れたボールに飛び出したケパがサラーに先着され、ニアにグラウンダーを入れられますが、フィルミーノのボレーはクリステンセンがブロックしました。19分にカットインから左足を振り抜いたサラーの一撃は、青い壁がブロック。直後、コヴァチッチが仕掛けたカウンターでヴェルナーがアリソンと1対1になるかと思いきや、最初のタッチが悪く、間に合ったファビーニョがカットします。レッズの厳しいプレッシャーにチェルシーはパスコースを遮られ、30分を過ぎてもシュートがありません。
32分、前線に飛び出したカンテが縦パスに反応し、頭で中央のヴェルナーにつなぐと、ドリブルで持ち込んで放った左足シュートはポストの右にアウト。41分にカイ・ハヴェルツが右から入れたFKは、ニアのマルコス・アロンソの頭上を越えていきます。44分に自陣でキープしたフィルミーノがリース・ジェームズとメイソン・マウントに奪われますが、ハイクロスに反応したマルコス・アロンソはヘッドを浮かしてしまいました。
45分、ヘンダーソンのロングフィードでマネがラインの裏に出ると、後ろから抱え込んだクリステンセンがVARの対象となり、決定機阻止と見做されてレッドカード。アーノルドのFKが左に切れると、間もなく笛が鳴り、劣勢のホームチームは0-0のままでハーフタイムを迎えました。ランパード監督はカイ・ハヴェルツをフィカヨ・トモリにチェンジし、クロップ監督はヘンダーソンに代えてチアゴ・アルカンタラを投入。後半も、昨季プレミアリーグ王者が主導権を握っています。
50分、サラーとのワンツーでフィルミーノがボックス右を突破し、完璧なクロスが中央に出ると、マネがヘディングをゴール左に突き刺し、リヴァプールが先制。54分にはフィカヨ・トモリのバックパスを受けたケパが、キックをマネにカットされる致命的なミスを冒し、レッズのリードは2点に広がりました。チアゴ・アルカンタラは、このチームで10年プレイしているかのようにすんなりフィット。後方から前線に1発で入る高速の縦パスは効果的です。
64分、ナビ・ケイタが下がってミルナーが登場。フィルミーノのスルーパスでボックス右を崩したワイナルドゥムのシュートは、ケパが足でセーブします。68分のメイソン・マウントのミドルはクロスバー越え。レッズの選手たちは悠々とパスをまわし、チェルシーの中盤を吊り出そうとしています。73分、左サイドから中央に入ったヴェルナーをチアゴが倒してしまい、PK。右を狙ったジョルジーニョのキックはアリソンが読み切り、左に飛んで弾き出しました。
ランパード監督は、79分にコヴァチッチとジョルジーニョに代えてタミー・アブラハムとロス・バークリー。82分にCKのクリアを叩いたチアゴのミドルは、左ポストぎりぎりを抜けていきます。2分後、左から上がったタミー・アブラハムのコントロールショットは、アリソンが左に反応してセーブ。86分にフィルミーノに代わって入った南野拓実は、シュートを打てずに終わりました。マネのロングシュートと左から放ったサラーの強烈な一撃をケパがセーブすると、タイムアップ。レッドカード、ケパの不用意なキック、PK失敗と3つも致命的なミスを重ねたチームは、必然の敗戦でした。
シュート数5対18、ポゼッション37%対63%。ホームチームが後半を10人で戦ったとはいえ、両者の完成度の差は明らかでした。レッズのプレスと囲い込みは相変わらず厳しく、チェルシーは前線の3人が分断され、45分で試合を終えたカイ・ハヴェルツは何もできず。ランパード監督が早期にチームを束ねられなければ、今季のプレミアリーグも2強の優勝争いと5~6チームのTOP4バトルという2階層となってしまいそうです。3トップとヘンダーソン、ロバートソン、ファビーニョが素晴らしいプレイを見せたレッズが、現時点での地力の違いを見せつけた快勝劇。チアゴはひとつひとつのプレイの意図が明確で、今後が楽しみですね。
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更新ご苦労様です。
完勝でした。チアゴ良かったですね。今後更に連携が
深まればレッズにとって新たな武器になると思いました。
最高の補強です!
ミスはいくつかありましたけど、厳しいプレスの中、10人になっても90分間繋ごうとした意識や、怪我人+調整が間に合ってない新戦力で王者相手に良くやったと思うし、少なからず良いところはあったと思うのですが、そういった所はあまり書いてもらえないのですね。
完成されるのが楽しみなチームだとは感じたのですが、、、
更新お疲れ様です。
前半のチェルシーはボロクソ書かれるほど悪くなかった気がするけど…ただ、後半先制されてからは負けを受け入れるための時間でしたね。
GKの差も顕著に出ましたが、サッリボールまがいのスタイルを続けるなら足元のあるケパが適任かと思うのでこれからの人選をどうするのか気になるところです。
10日ほど前に、「BBCの評論家投票とともに愉しむプレミアリーグ2020-21・TOP4大予想!」という記事をUPしたのですが、私の優勝予想はチェルシーです。「リヴァプールの上にいくには?」という目線で書いたので、「王者相手によくやった」とはいえず、「完成度の違いが如実に出たが、引き離される前にしっかり強化したい」という趣旨を伝えるレポートになりました(ボロクソ書かれたとは、どのあたりを指していますか?落ち着いて読んでいただければ、そんなニュアンスはないとご理解いただけると思います)。チェルシーは楽しみなチームですが、今回のレッズ戦は昨季王者と4位の差はまだ埋まっていないといえる内容だったのではないでしょうか。
私は怪我人も多くチームの練度が高まっていないこの時期において前半はリバプール相手に奮闘し、ハヴェルツも前節よりかはいい出来だったと思っていました。なので、ハヴェルツが「何もできなかった」という部分が少し気になりました。(勿論、本来彼に求められるものからすると物足りないですが)
ただ、それを加味してもボロクソは過ぎた表現だったかと思います、申し訳ありません。
リバプールとの現在地、という観点ではmakotoさんの所感に私も同意見です。優勝を目指すにはピッチ内外でもっとレベルを上げていかないと厳しいと思いました。
早速更新ありがとうございます!
マネの飛び出しが生み出したビッグチャンス。これまで何度も観た光景ですが、本当に貴重な選手です。
チアゴ完璧にハマりましたね!これまでレッズになかった球質のロブパスで、アーノルドの高速クロスと織り混ぜて早速脅威でした。
新加入といえばヴェルナー、いいですね。近いうちにゴール量産もありそうな動きでした。来て欲しかった…
チェルシーサポですが、正直な感想としては完敗でしたね。立ち上がりから精神的に圧されている感じがしたし、前半は粘って凌いでなんとかスコアレス。攻撃面や連携なども比較すれば劣っていたし、まだメンバーが昨年とほぼ変わらないし、新生チェルシーではないので、現時点ではしかたない。でも、とにかく連敗せず、調子をあげていけば、今季2強と互角にやれる可能性があると思うので、悲観ぜず見ていきたいです。にしても、チアゴのプレーは敵ながら惚れ惚れしました。ただ、こっちのベルナーもハヴェルツもこれからが楽しみです。その他のメンバーも合流して、形ができてきたら…ワクワクはつきません。が、その頃までどれだけ踏み止まれるかも問題。短気なフロントだけに…。ケパやリュディガーも心配。いまは悩みと希望が交錯するシーズンインです。これからもこのブログは楽しみにしています。