2020.10.16 アーセナルの話題
マン・シティ戦は引いてカウンター⁉ アルテタ率いるアーセナルのスタッツ徹底検証!
リヴァプールと戦ったコミュニティシールドを制し、プレミアリーグは3勝1敗。カラバオカップ3回戦でレスターを屠った後、4回戦では直前のプレミアリーグで敗れたリヴァプールを完封し、PK戦でリベンジを果たしています。アルテタ監督が初めて開幕から指揮を執る2020-21シーズンは、公式戦6勝1敗と素晴らしいスタートを切りました。インターナショナルマッチウィーク明けのプレミアリーグ5節は、ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティとの師弟対決。注目のアウェイゲームでアーセナルが勝てば、マージーサイド勢との優勝争いを続けられる可能性が高まります。
昨季プレミアリーグのマン・シティ戦は、ホームもアウェイも0-3完敗。守備を強化した新生ガナーズは、エンジンがかかり切っていない強豪の足をすくうことができるでしょうか。決戦を楽しむべく、4節までの彼らのスタッツをチェックしてみると、アルテタ監督のコンセプトと現状の弱点が浮き彫りになっています。まずは、ポジティブな数字から紹介しましょう。昨季のパス本数はレスターよりも少ない18649本で6位でしたが、4節までの2389本はリヴァプール、チェルシーに次ぐ3位。消化試合が1試合少ないマンチェスター・シティに抜かれる見通しではありますが、順位の向上はビルドアップの改善によるものと捉えていいでしょう。
2019-20シーズンのイエローカードは86枚で、トッテナムを4つ上回るリーグTOPでしたが、今のところは4枚しかもらっておらず、15位に落ち着きました。リーグ3位の10枚だったジャカは未だゼロと、冷静にプレイできているようです。攻撃面でポジティブなのは、リーグNo.1の10本を決めているスルーパスです。4本を通したダニ・セバージョスが、モー・サラーと並んでランキングの最上位。オフサイド12回もTOPで、スルーパスとセットの数字と受け取っていいでしょう。オーバメヤンやラカゼットがラインの裏を狙う速攻は、上位との直接対決で威力を発揮するのではないでしょうか。
ここからは、アルテタ監督の宿題となるスタッツです。シュート数30本は、プレミアリーグに昇格したばかりのWBAと1試合少ないマンチェスター・ユナイテッドしか下にいない18位。オーバメヤンとラカゼットの6本は、19本を放っているサラーとハリー・ケインの1/3以下です。最初の4試合で8ゴールは、TOP10ではニューカッスルの次に少なく、パスは回れどファイナルサードで決定的なボールが出てこないのが課題となっています。ボックスの外からのシュート比率も気になる数字で、27%は18位。中盤の選手たちの攻め上がりを強化し、ビッグチャンスクリエイトとミドルシュートの数字を伸ばさなければ、引いた相手を崩せずドロー決着となる試合が増えてしまいそうです。
守備の数字は、攻撃以上に特徴的です。タックル数39は最下位、1試合あたりのファール数8.3回も最下位。83回のクリアはビッグ6では最も多く、全体でも5位に入っており、ヘディングでのクリア53回はシェフィールド・ユナイテッドに次ぐ2位となっています。シュートブロック15回は4位。これらの数字はまとめて読み解くと、「中盤で止められずに最終ラインで奪うシーンが多いチーム」となります。トーマス・パーティー獲得の効果が数字に反映されるとすれば、守備のスタッツ改善と速攻のゴール数増加なのではないかと思われます。
マンチェスター・シティとのゲームでは、レスターが成功した「引いてカウンター」を狙うのか、リーズのように「走って圧倒」をめざすのか。いずれにしても、中盤とアウトサイドの4人がどれだけ上下動できるかがカギとなりそうです。トーマス・パーティーとダニ・セバージョスが並び、ロングフィードでオーバメヤンやウィリアンを走らせるのを見てみたいのですが、ここまでうまく戦ってきたアルテタ監督は、メンバーをいじらずにカウンター狙いに徹する気がします。勝てば首位に立てるかもしれない一戦。楽しみです。
昨季プレミアリーグのマン・シティ戦は、ホームもアウェイも0-3完敗。守備を強化した新生ガナーズは、エンジンがかかり切っていない強豪の足をすくうことができるでしょうか。決戦を楽しむべく、4節までの彼らのスタッツをチェックしてみると、アルテタ監督のコンセプトと現状の弱点が浮き彫りになっています。まずは、ポジティブな数字から紹介しましょう。昨季のパス本数はレスターよりも少ない18649本で6位でしたが、4節までの2389本はリヴァプール、チェルシーに次ぐ3位。消化試合が1試合少ないマンチェスター・シティに抜かれる見通しではありますが、順位の向上はビルドアップの改善によるものと捉えていいでしょう。
2019-20シーズンのイエローカードは86枚で、トッテナムを4つ上回るリーグTOPでしたが、今のところは4枚しかもらっておらず、15位に落ち着きました。リーグ3位の10枚だったジャカは未だゼロと、冷静にプレイできているようです。攻撃面でポジティブなのは、リーグNo.1の10本を決めているスルーパスです。4本を通したダニ・セバージョスが、モー・サラーと並んでランキングの最上位。オフサイド12回もTOPで、スルーパスとセットの数字と受け取っていいでしょう。オーバメヤンやラカゼットがラインの裏を狙う速攻は、上位との直接対決で威力を発揮するのではないでしょうか。
ここからは、アルテタ監督の宿題となるスタッツです。シュート数30本は、プレミアリーグに昇格したばかりのWBAと1試合少ないマンチェスター・ユナイテッドしか下にいない18位。オーバメヤンとラカゼットの6本は、19本を放っているサラーとハリー・ケインの1/3以下です。最初の4試合で8ゴールは、TOP10ではニューカッスルの次に少なく、パスは回れどファイナルサードで決定的なボールが出てこないのが課題となっています。ボックスの外からのシュート比率も気になる数字で、27%は18位。中盤の選手たちの攻め上がりを強化し、ビッグチャンスクリエイトとミドルシュートの数字を伸ばさなければ、引いた相手を崩せずドロー決着となる試合が増えてしまいそうです。
守備の数字は、攻撃以上に特徴的です。タックル数39は最下位、1試合あたりのファール数8.3回も最下位。83回のクリアはビッグ6では最も多く、全体でも5位に入っており、ヘディングでのクリア53回はシェフィールド・ユナイテッドに次ぐ2位となっています。シュートブロック15回は4位。これらの数字はまとめて読み解くと、「中盤で止められずに最終ラインで奪うシーンが多いチーム」となります。トーマス・パーティー獲得の効果が数字に反映されるとすれば、守備のスタッツ改善と速攻のゴール数増加なのではないかと思われます。
マンチェスター・シティとのゲームでは、レスターが成功した「引いてカウンター」を狙うのか、リーズのように「走って圧倒」をめざすのか。いずれにしても、中盤とアウトサイドの4人がどれだけ上下動できるかがカギとなりそうです。トーマス・パーティーとダニ・セバージョスが並び、ロングフィードでオーバメヤンやウィリアンを走らせるのを見てみたいのですが、ここまでうまく戦ってきたアルテタ監督は、メンバーをいじらずにカウンター狙いに徹する気がします。勝てば首位に立てるかもしれない一戦。楽しみです。
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たしかチーム全体の走行距離がプレミアトップじゃなかったですかね?
大事なスタッツだと思うのですが…