プレミアリーグがぶっちぎりの平均4億円!世界各国リーグの平均年俸ランキング
プレミアリーグに入る莫大なテレビ放映権料は、昨季最下位のカーディフにも105億円分配されており、中堅以下のクラブでもそれなりの選手を連れてこられることも、高い平均年俸の一因でしょう。また、トップクラブが世界的なマーケット開拓に積極的で、グローバル企業から多くのスポンサーフィーを獲得しているのもプレミアリーグの特徴のひとつ。この流れが大きく変わらなければ、今後も彼らの1位は揺るがないものと思われます。
これを見た方のなかには、ミラノの2チームでさえも高額の移籍金が払えないというニュースがあるセリエAが3位で、派手にワールドクラスを集めているバルサやレアル・マドリードがいるリーガ・エスパニョーラよりも高い年俸を払っているのを意外と思われる方もいるのではないでしょうか。実は、ここで紹介されている「平均年俸高額トップ3」は、フランスの研究機関「CIESフットボール・オブ・ザ・ベートリー」の調査による、外国人選手比率が高いトップ3でもあるのです。11月11日に発表された調査結果によると、プレミアリーグの外国人比率が59.3%、セリエAが54.8%。ブンデスリーガが43.5%で続き、リーガ・エスパニョーラは38.9%しかありません。自国選手の比率が高いリーグは、サラリーが低い若手やベテラン選手の比率も総じて高くなるのでしょう。2強の年俸の高さを中堅以下のクラブが抑え、ならしてみればセリエAより少し下、という構造なのではないでしょうか。
リーガ・エスパニョーラでど真ん中の10位にいるエイバルの外国人選手は、ガーナ、イタリア、セルビアの3名。ハーフナー・マイクが移籍した最下位コルドバは、セルビア、ブラジル、ウルグアイ、イタリア、カメルーン、アルジェリア、日本から計8名。スペインの中堅・小規模クラブは、イングランドやイタリアと比べて、欧州や南米の強豪国出身の選手比率が低いです。リーグ内での実力差が小さく、コンペティティブでおもしろいといわれるプレミアリーグは、経済的には最も成功しているのかもしれませんが、自国選手の育成・成長という観点ではやはり微妙ですね。イングランドやイタリアは、「自国の若手が育たない→クラブ強化のために外国人選手を大量に獲得→自国選手比率が下がり、経験を積む場が減る→さらに選手が育たなくなる→外国人をさらに獲得→気づいたときにはワールドカップでグループリーグ敗退」といった悪循環にはまり、ユース年代で素質を認められた選手がトップリーグで経験を積みやすいスペインとの差がどんどん開く、といったことが起こっているのかもしれません。ニワトリとタマゴのようなお話で、きっかけがどこにあったのかはもはやわかりませんが。
「イングランド2部相当のチャンピオンシップって、8800万円も払ってるんだ!?」「エールディビジよりスイスが上とは意外!」「Jリーグとコロンビアは、2300万円台で大して変わらないのに、ワールドカップで見せつけられたあの実力差はどういうこと⁉」などなど、眺めているだけでもさまざまな発見がある「世界各国リーグの平均年俸ランキング」は、データ好きな方には相当なご馳走でしょう。「Mail Online」の元記事はこちらです。パソコンやタブレットなどで、大きな画像を見たい方はどうぞ。
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